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shichaoji
年月という魔法
転職をきっかけに、思いがけず20年ぶりに”知り合い”からメッセージが届いた。
若かりし頃に一緒に働いた元同僚だ。彼女とはさほど親しかったわけでもない。
私は学校を出てすぐメディアの世界に入ったので記者としての経験がなかったが、彼女は社会人経験があり、仕事もそつなくこなした。
当時、私も早く記者として成長したいという気持ちが強く、シャカリキだった。
職場の先輩記者に頼るところも大きく、それが「甘え」にもみえ、彼女は快く思っていなかったに違いない。
ただただ、私と彼女のカラーが違うだけで、争いもなく、近しくなかったというだけなのに、周りからは「不仲だ」と見られていた。
それが今、彼女からメッセージがきて、懐かしく感じるとともに、とても嬉しく思う自分がいる。
こういうことは皆さんにもあるのではないか。
20代、30代は、どれだけ目立つかに必死だった。
40代半ば辺りから、ある程度心に余裕もでき、その先の方向感もみえてくる。
すると、他者への嫉妬心もなくなり、自分が何をしたいのか、が最も重要になってくる。
そして、キャリアというよりも、人生や生き方について真剣に考えるようになる。
少なくとも私はそうだ。
長い時を経て、でこぼこ道を歩いてきた結果、相手に対しては「同じ時を過ごした同志」としてのリスペクトだけが残る。
時間は、人を変え、関係を癒す魔法のようなものだ。
彼女と再会する日が待ち遠しい。
