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外部コラボの盛り上がりと注目すべきTSP【売れTik 0727-0802】

こんにちは、山下智博です。

今週の売れTikは、2026年7月第4週、7月27日から8月2日までのTikTok Shopの動きです。

今回はランキングそのものよりも、ニュースの方がかなり面白い週でした。

TikTok Shop公式から日本上陸1年のデータが出てきたり、ガストロデュースジャパンさんが月間流通額3.5億円を突破したり、Japan SOAR Togetherという中小企業支援プログラムが出てきたり、さらに東京ガールズコレクションとTikTok Shopのコラボも発表されました。

TikTok Shopが、ただ商品を売る場所から、だんだん外側のイベントや企業支援、既存EC、芸能・ファッションイベントとつながり始めている感じがあります。

YouTube:https://youtu.be/PGjm4_yUaDY



TikTok Shop公式の1年データが出てきた

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000165244.html  より

まず、TikTok Shop公式から、日本上陸1年の利用動向データが発表されました。

この「35歳以上が約6割」というのは、けっこう大事だと思います。

美容、食品、冷凍食品、家電、生活雑貨、寝具。
こういう商品が売れているのを見ると、まあそうだよねという感じもします。売れTik見てたらイメージ付きますよね!

一方で、上位セラーは動画GMVの90%以上がクリエイター経由とも出ています。

ここは少し冷静に見た方がいいです。

上位セラーはお金も使っています。クリエイターも使っています。広告も使っています。だから大きく見える。

もちろんそれはすごいです。

でも、僕らが見ないといけないのは、「それでいくら利益が残るのか」という部分でもあります。

中国でもそうでしたが、ライブコマースやECイベントは、だんだん札束ゲームになっていくことがあります。

大きな売上はニュースになる。

でも、地道に高利益で回している会社は、ニュースにはなりにくい。

ここは両方見ていきたいですね。


ハロー効果は、既存ECを持つ会社に効く

公式データでは、ハロー効果についても触れられていました。

ハロー効果というのは、TikTok Shopでセールや動画展開をすると、Amazon、楽天、自社ECなど、TikTok Shopの外側にも売上や検索の効果が波及するという話です。

ただ、裏返すと、

「TikTok Shopでは買いたくないけど、Amazonや楽天なら買う」

という人もまだいるということです。

これは悪い話ではありません。

むしろ、楽天、Amazon、自社ECなどの受け皿を持っている会社にとっては、今かなり使いやすいタイミングです。

TikTokで見つけてもらう。
TikTokで話題になる。
その後、いつものECで買ってもらう。

TikTok Shop単体の売上だけを見ると、ちょっと合わないなと思う会社でも、外部ECへの波及まで含めると、かなりコストパフォーマンスの良い広告になる可能性があります。


ガストロデュースジャパンが月間3.5億円突破

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000056558.html  より

次に注目したいのが、ガストロデュースジャパンさんです。

レポートでは、ガストロデュースジャパンがTikTok Shop Partnerとして月間流通額3.5億円を突破したニュースが紹介されています。

これ、かなり大事な動きだと思っています。

今までは、TikTok Shopで強い会社というと、売れるインフルエンサーを抱えている、ライブコマーサーを抱えている、動画クリエイターをたくさん動かせる、みたいな会社に注目が集まりがちでした。

でもガストロデュースジャパンさんは、もともと食品ECに強いEC運用代行の会社です。

松屋さんの冷凍牛めしの具もそうですが、食品ECの売り方、他モールでの実績、在庫や企画、価格訴求、セット販売などをかなり分かっている会社なんですよね。

そこがTikTok Shopに入ってきて、クリエイターやコマーサーをうまく使い始めている。

単にTikTokに詳しいだけではなく、ECそのものに強い会社がTikTok Shopを扱い始める。

ここからTikTok Shop支援会社の競争も、少しフェーズが変わっていく気がします。


Japan SOAR Togetherは地方メーカー向け

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000165244.html  より

次に、TikTok Shop公式の「Japan SOAR Together」です。

これは、日本全国の中小企業や地域の生産者を対象にした支援プログラムです。

・商品は強いが、動画を作れない
・地元では知られているが、全国販売が弱い
・EC担当者がいない
・LIVE配信やクリエイター連携ができない

という地方メーカーや生産者は注目です。

地方には、商品力はあるけど、動画もライブもEC運用もできない会社がたくさんあります。

おいしいものを作っている。
いい工芸品を作っている。
地域では知られている。
でも、全国に売る力がない。

そういう会社にとって、TikTok Shopは本来かなり相性がいいはずです。

ただし、6カ月のプログラムでどこまで実務に落とし込めるかは重要です。

やってる感の支援で終わるのか。
本当に動画、ライブ、商品ページ、クリエイター連携まで動くのか。

ここは見ていきたいですね。


TGCコラボはかなり可能性がある

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001015.000007466.html  より

そして、今週一番ワクワクしたのが、東京ガールズコレクションとTikTok Shopの初コラボです。

レポートでは、TikTok Shop内に特設ページを開設し、参加ブランドの商品を先行販売、LIVE・セール企画と連動、クリエイターが動画やLIVEで商品を紹介し、優秀クリエイターはTGC会場CMや屋外広告に出演、9月19日のTGC会場でもコラボ企画を実施予定と整理されています。

これはかなり面白いです。

東京ガールズコレクションは、もともとファッションショーであり、インフルエンサーやモデル、ブランドが集まる場所です。

そこにTikTok Shopが入っていく。

しかも、単に会場でロゴを出すだけではなく、クリエイターが商品を売り、その実績によってTGC会場や屋外広告に出られる可能性がある。

これまでTGCに出るには、フォロワー数や知名度が大事でした。

でもこれからは、

「商品を売れるクリエイターが、TGCに出る」

という新しいサクセスストーリーが作れるかもしれない。

これはTikTok Shopっぽいですね。

個人的には、TGC当日のオフライン導線がめちゃくちゃ大事だと思っています。

会場に行くまでの通路にライブコマースブースがある。
その横を来場者が通る。
TikTokを開くと、そのライブが見られる。
会場で見た商品を、その場で買える。

こういうオンラインとオフラインの接続ができると、かなり面白いです。

一回二回で定着するかは分かりません。

でも、リアルイベントとTikTok Shopがうまくつながると、日本のライブコマースの見え方が少し変わるかもしれません。


今週の市況は大きく反動

今週の市況を見ると、TikTok総販売数は86.4万件で先週比マイナス18%。TOP10店舗の合計売上高は1億9630.2万円で、先週比マイナス65.2%。販売促進ビデオの投稿数は8.5万本でマイナス32%。ライブ配信回数は9360回でマイナス6%でした。

一周年キャンペーンやセールの反動もあって、かなり落ち着いた週です。

カテゴリ別GMVランキングは、美容・パーソナルケア、食品・ドリンク、おもちゃ。

今週のTipsは、

・TikTok公式から初年度のデータ出てきたよ
・TikTok Shopのコラボイベントが増えていく流れ
・AIクリエイターが1000万円強の売上を作る

です。

まさに今週の流れをそのまま表していますね。


車内の日焼け対策はやっぱり強い

ヒット商品動画では、接触冷感のアームカバーが紹介されていました。

レポートでは、接触冷感、UVカット、指穴付き薄手という商品力に、猛暑による日焼け・暑さ対策需要の急拡大と幅広い使用シーンが重なり、高コミッションを背景にインフルエンサー拡散で売上が加速したとあります。

@davidmartinez57271

夏のドライブやバイクに必須、キラキラでおしゃれも抜群

♬ BGM with a cute atmosphere(819050) - Kobaken Film

動画では、車の中で日焼けしたくないという文脈から入っていました。

これ、やっぱり強いです。

TikTok Shopでは、車まわりのコンテンツがかなり売れます。

オットキャストもそうですし、スマホスタンドもそうですし、車載扇風機もそうです。

今回のアームカバーも、ただ「日焼け防止です」と言うより、

「車の運転中、腕だけ焼けるの嫌ですよね」

という具体的なシーンで見せた方が強い。

商品の機能より、使う瞬間を見せる。

これがTikTok Shopではかなり大事です。


松屋の牛めし、1本の動画で1200万円超え

もうひとつ強かったのが、松屋の牛めしの具です。

@akihiro_masa2

松屋の牛めし30食😳 特別クーポンでタイムSALEになってた! 1食160円台って やばくない?😂 在庫一掃価格+ クーポン出てた👏 クーポンは 人によって違うみたいです🙏 #TikTokShop #松屋 #牛めし #冷凍食品 #お得情報

♬ original sound - akihiro_masa2

ヒット動画では、1本で1245.4万円の売上が出ています。

これはちょっと恐ろしい数字ですね。

レポートでは、松屋公式ブランドの安心感、温めるだけの手軽さ、30食まとめ買いと実質半額の高コスパが刺さり、物価高による節約・時短ニーズ、冷凍ストック需要を捉えたと整理されています。

動画の訴求も分かりやすいです。

疲れてご飯を作る気力がないとき、レンジで温めるだけでお店の味が完成する。
肉が柔らかい。
玉ねぎとつゆだくのたれが良い。
家族みんな好きだから常にストックしている。
今だけ安い。

全部、買う理由になっています。

松屋の強さは、やっぱりブランドの安心感です。

知らない冷凍牛丼だと少し迷うけど、松屋なら分かる。

しかも30食で安い。

物価高の中で、これはかなり刺さります。


ライブはメロジョイ、燕チャンネル、キツネマルシェ

ライブランキングでは、1位がMellojoyLiveで約1310万円。2位がMomo Skyeで約546.6万円。3位が北海道物産展・キツネマルシェで約418.4万円です。

メロジョイは相変わらず強いですね。

スクイーズ人気が続いていて、商品が入荷するとしっかり売れる。

キツネマルシェも引き続き上位。北海道物産展系はもう完全に常連です。

7位には燕チャンネルも入っています。

最近、燕チャンネルはプレスリリースもかなり出していますね。いろんなコスメが瞬間で売り切れたというような話も出ていて、テストマーケティング的に売り切る動きが続いている印象です。

ライブは週によって波がありますが、強い人たちは少しずつ固定化してきました。


店舗ランキングは京童工房が1位

店舗ランキングでは、京童工房が1位で約1.4億円。

もう完全に常連です。

2位は松屋関連の店舗で約5966万円。3位はダイニングしおそうで約5323万円。4位はSelectShop Mal.、5位はMONO KOTO DEPT.。

京童工房は、もともとバッグや財布のイメージがあったのに、今は完全にTikTok Shop向けの生活雑貨・季節商品セラーになっています。

売れるものに合わせて、商品をどんどん変える。

この変わり身の速さは、やっぱり強いです。

MCNランキングでは、itsumo.incが1位、comfactory-ec、TORIHADA、ULTRA SOCIAL、GastrodeJapanが続いています。

ガストロデュースがここに入ってきているのも、今週のニュースとつながっていますね。


今週の結論

今週の売れTikをまとめると、

・TikTok Shop公式から1年データが出た
・利用者の約6割が35歳以上というのはかなり重要
・ハロー効果は既存ECを持つ会社にとって追い風
・ガストロデュースのようなEC運用会社が強くなっている
・Japan SOAR Togetherは地方メーカーにチャンス
・TGCコラボで、リアルイベントとの接続が始まった
・松屋はブランド安心感と時短・節約ニーズで強い
・AIクリエイターが1000万円以上売る時代に入った

という感じです。

TikTok Shopは、2年目に入って、かなり次の段階に来ています。

最初は、とにかく安く売る。
次に、クリエイターとライブで売る。
そして今は、既存EC、地方メーカー、リアルイベント、AI動画、TGCのような大型イベントまで巻き込み始めている。

どんどん複雑になっています。

でも、だからこそ面白いです。

単にランキングを見るだけではなく、周辺企業がどう動いているのか、公式がどんな支援を出しているのか、リアルイベントとどうつながるのか。

ここを見ていくと、TikTok Shopの次の1年が少し見えてくる気がします。

また次回の売れTikで。

本記事のデータは、TikTokコマースAI分析ツール「FastMoss」をもとに作成しています。
データ提供:FastMoss
https://www.fastmoss.com/ja

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