ドキュメンタリー監督&編集者になったつもりでプレメタ認知しようとしたら、早々につまずいてしまった💦
つい先日、<人は誰もが「じぶん史ドキュメンタリーの監督&編集者」だった!> という閃きを得た。現時点では「厳密な科学的定義ができていない比喩 」に過ぎないが、この視点には十分な意味があると思っている。
たとえば、「プレメタ認知®(※注)をドキュメンタリーの監督・編集者になったつもりで行う」という新しい手法が構築できそうだ、という展望につながった。
※注)記事末記載の「補足|用語解説」をご参照ください。
というわけで、さっそく、その試行に取り組むことにした。ドキュメンタリーの概念や理論は幅広く複雑で、制作技法も編集技法も多様。つまり、かなり専門的。いきなり「プレメタ認知版」に応用できそうもなかったので、まずは、“やってみる” ことにしたのである。
ところが、思春期の初恋をテーマにしようと、写真アルバムをめくっているうちに、いつもながらの “なぜなぜ回路” が発動。早々につまずいてしまった💦
「じぶんが写っている映像」は、「じぶんが直接見た光景」ではないよね?

そんな、ごくあたりまえのことに、いまさらながら、気がついてあたふた。脳内に巨大な「?」が浮かんだ。しばし、あれこれ、考えてみたけれど、そもそも、この「?」の言語化さえ、おぼつかなかった。
(ゆえに、「?」と表記せざるを得なかったのだが、これ、なかなか、良い方法だと自画自賛 ♪)
おそらく、科学的根拠を踏まえた論理的考察ができないことが、言語化の壁になっているのだろう。そこで、これまでにプレメタ認知に関するやり取りを最も多くしてきたChatGPTに、この「?」の “振り出し的な問い”を投げかけてみた。
じぶんが写っている写真を見ながら、思い出を想起することは、いわゆる二次情報に基づく回想で、純粋なじぶんの記憶に基づくものではないよね?
※筆者注)当初私は、写真(過去についての外部資料)を二次情報と考えていた。
◆
以下、ChatGPTの回答を私のコメントを挟みつつ引用。
※改行・改段・見出しサイズ等の整形はしています。
ChatGPT:
はい、かなりそのように捉えてよいと思います。
ただし、「純粋な自分の記憶ではない」と断定するより、少し精密に表現すると面白いです。
写真を見ながら過去を回想する場合、
「写真という外部情報によって、記憶の検索・再構成が誘発された回想」と考えるのが適切です。
たとえば、写真を見て、
「ああ、このとき○○に行ったな」
「この服、たしか親に買ってもらったものだ」
「この人とは、この後こういうことがあった」
「この場所、懐かしいな」
などと思い出す場合、写真そのものに写っている情報だけでなく、写真を手掛かり(cue)として、脳内に保存されている記憶が呼び出されるわけです。
したがって、構造としては、
写真(外部情報)
↓
写真から得られる視覚情報
↓
記憶の検索・想起
↓
現在の自分による再構成
となります。
◆
【筆者コメント】
なるほど!
どうやら、写真を見ながら回想した過去は、「純粋なじぶんの記憶に基づくものではない」と、断定気味に考えたことが、思考の迷走を招いたようだ。
ChatGPTが適切だと指摘した、「写真という外部情報によって、記憶の検索・再構成が誘発された回想」という考え方は、実際の回想を振り返ってみると、まさに適切といえる。
◆
ChatGPT:
「二次情報」という言葉には、少し注意が必要
ここが重要です。
写真を見て思い出した内容だからといって、その回想内容全体が「二次情報」になるわけではありません。
むしろ、
◎ 写真そのもの=外部から与えられた手掛かり
◎ 写真を見て想起された記憶=一次的な記憶情報+写真による誘発
◎ 現在の自分が意味づけした内容=さらに再構成された情報と分けたほうが精確です。
そして、これは以前お話ししていた「じぶん史」の考察ともかなりつながります。
たとえば、
「小学生の頃の自分の写真を見て、その頃のことを思い出す」という行為は、「記憶だけを頼りに過去を掘り起こす」のとは違う。写真という「過去の自分についての物的証拠」を現在の自分が見て、そこから記憶を再構成している。
つまり、
過去の自分 → 現在の自分という一方向ではなく、
過去の記録(写真)
+ 現在の自分の記憶
+ 現在の自分の知識・解釈
→ 「過去の自分」の再構成
になっている、と考えられます。
◆
【筆者コメント】
なるほど! なるほど!
「写真を見ながら、思い出を想起することは、いわゆる二次情報に基づく回想」という判断も、間違っていたのね💦
<過去の記録(写真)+ 現在の自分の記憶+ 現在の自分の知識・解釈 → 「過去の自分」の再構成>という構造も、先の事項と同様、実際の回想に、ずばり当てはまっている。
◆
ChatGPT:
そして、さらに面白いのは、写真そのものも「純粋な一次情報」ではないことです。
写真は「その瞬間の視覚的な記録」ではありますが、撮影者が何を撮ったか、どの瞬間を切り取ったか、どの構図にしたかという撮影者の選択が入っています。
ですから、
写真を見て過去を回想することは、「記憶+写真」という複数の情報源から、現在の自分が過去を再構成する行為
と捉えると、かなり精度の高い説明になると思います。
これは、まさに岡本さんが最近考えておられる**「じぶん史ドキュメンタリーの監督&編集者」**という発想とも相性がいいですね。
写真は「過去そのもの」ではなく、過去を編集し直すための映像素材のひとつ、と考えられます。
以上、ChatGPTの回答の引用、終わり。
◆
なるほど! なるほど! なるほど!
写真は、じぶんの記憶そのものではない。いわば「外部資料」だ。しかし、写真を手掛かりとして想起された思い出は、現在のじぶんが持つ記憶の一部だ。
また、「外部資料」って、写真だけじゃない。「日記」「作文集」「手紙」などの文章、「絵(落書きも含む)」、「作詞作曲したオリジナルソング」などはもちろん、「お気に入りの服や靴」、「愛用している日用品」など、書き切れないほどのいろんなものが混在しているではないか!
ここに、「ドキュメンタリー作品は、撮影した映像だけを素材としてつくられているとは限らない。むしろ、関連する写真や文献、第三者の証言といった外部資料を巧みに使いこなしている」ということを考え合わせてみると…
「人は無意識のうちに“じぶん史ドキュメンタリー”を編集しつづけている」。それは、「記憶という内部資料と写真などの外部資料を材料にして、過去の自分を編集し直している」ということに、ほかならないよね?
とすると、だ。
「プレメタ認知版・じぶん史ドキュメンタリーとは、記憶を掘り起こす作業ではなく、現在の自分が持つ記憶・写真・文章・物品などの複数の資料を照合しながら、じぶん史を再構成していく作業」と、位置づけることができそう!
つまずいて良かった(笑)
今回の成果は、「じぶん史ドキュメンタリー」という比喩を、もう一段精密にするための発見ができたことです♪
*
最後まで、読んでくださり、ありがとうございます!
多少なりとも、みなさまのお役に立てたなら、嬉しいです♪
*補足|用語解説*
メタ認知とは|概念概要:
元々は認知心理学の用語で、1976年に米国の心理学者ジョン・H・フラベル(John H. Flavell:1928年9月-)が定義した「メタ記憶」という概念が「メタ理解(理解を理解する)」→「メタ注意(注意に注意する)」→「メタ認知」へと発展した。
当初は教育学や脳科学の分野で使われていたが、近年になってビジネス分野でも注目されるようになった。
なお、メタ認知という概念の起源は、古代ギリシャの哲学者「ソクラテス(Socrates:紀元前470年頃 – 紀元前399年)」が提唱した “無知の知” だという解釈もある。
メタ認知とは|構成要素:
メタ認知は、以下の三つの要素から構成される。
メタ認知的知識:
自己の認知特性に関する知識。自分の短所・長所、課題および課題解決の方法に関する客観的な理解。
メタ認知的体験:
認知活動中に生じる感情や感覚や気づき。
メタ認知的技能:
メタ認知的知識を基に自分の認知状態をモニタリング(観察)し、必要に応じて感情や行動をコントロール(調整)する。
これらの要素は相互に関連し合う。メタ認知は、「知識 → 活動(モニタリング・コントロール)の順で成立する階層的なプロセス」なので、「メタ認知的知識」が足りないと、「メタ認知的活動」が巧くできないと指摘されている。
プレメタ認知®の定義と実践における留意事項(概要):
◎ プレメタ認知®とは:
メタ認知を行う前に “どの視点(立ち位置・入口)で自分を扱うか” を意識的に設計・選択するための枠組み。スキルではなく、認知の前提を整える態度。
◎ 主な目的:
「メタ認知的活動」に不可欠な「メタ認知的知識」の収集。
◎ 主な役割:
メタ認知を習慣化するための土台づくり。
◎ 主な対象:
1)期近の出来事ではなく、過去にあったこと。
例えば、「過去のじぶんにインタビュー」、「できなかったことができたことの振り返り」等、現在のじぶんから切り離しやすい=距離を置きやすい=客観視しやすそうな話題。
(以上は、これまでに試行・実践済み)
2)気軽に愉しく取り組めそうなテーマ。
例えば、「笑いのツボ」、「食の嗜好」等。
(以上は、これまでに試行・実践済み)
3)思考実験的なテーマ。
例えば、「他の人物になりきってみる」、「大法螺おおぼらを吹いてみる」、「教訓話的な物語を改編してみる」等。
(以上は、これまでに試行・実践済み)
◎ 実践における留意事項:
■ なによりも、まず、発見や気づきを愉しみながら行う。
■ 出来事・状況・環境 → 行動 → 結果 → 考えたことや思ったことなどを振り返りながら、そのケースにおける「行動と認知の随伴関係」および「思考や認知の構造」を、おおまかに俯瞰する。
■ 思考の源泉を探り当てたら、ひとまずメモ。言語化しにくい事項については、そのとき感じたことや思ったことを、ずらずらっとラフな感じの箇条書きにしておく。
■ このプロセスでは認知特性(※注1)の深掘りはしない。
■ このプロセスでは深層心理の追求はしない。
■ メンタルに悪影響を及ぼしそうなテーマは避ける。
■ ネガティブな感情に包まれたら、即効、中止する。
※注1)認知特性とは:感覚器官から入ってきた情報を処理する能力の特性。学術的な厳密な定義があるわけではなく、文脈によってさまざまな意味で使われる。
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