見出し画像

6/11 ニュースなスペイン語 Cubrirse la boca:口を覆う

今日からアメリカ・カナダ・メキシコの三ヶ国合同開催で2026年サッカーワールドカップ(el Mundial 2026)が始まる。

小生はサッカー好き(fulbolero)というわけでもないが、ジャンルを問わず、イベントには熱狂する質なので、しばらくはワールドカップ関連の発信も増えるかもしれない。悪しからず・・・。

さて、国際サッカー連盟(FIFA)は、この度のワールドカップからいくつかのルール改正(cambios en las reglas del balompié)を行うと発表した。

と言っても、この発表自体は4月にあったというが、全く、知らなかった(くらいのサッカーとの距離感です・・・)。

まず、大きな改正としては、相手チームとの乱闘(confrontaciones con rivales)やレフェリーの判定への抗議(discusiones con el árbitro)の際、手やユニフォーム、その他のものを使って、口を覆う(cubrirse/taparse la boca con la mano, la camiseta u otro objeto)ことを禁じ、これを行った選手はレッドカード(tarjeta roja)が与えられ、即刻退場(una expulsión inmediata)となる。

この措置は2月28日(や、ちょっとニュアンスは異なるが、4月4日)の小欄でも取り上げたサッカー界にはびこる人種差別(racismo)問題に端を発している。

下の写真をご覧頂こう。

これは今年2月、ヨーロッパチャンピオンリーグ(Liga de Campeones de Europa)で起きた騒動の一コマ。

赤のユニフォームのジャンルカ・プレスティアーニ(Gianluca Prestianni)というアルゼンチンの選手が、相手チームのヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Jr)というブラジルの選手に対して、何か、シャツで口を覆いながら抗議しているようだ。

この時、プレスティアーニはヴィニシウスのことを、繰り返し、「サル」と呼んでいた(llamar repetidamente "mono" a Vinícius mientras se tapaba la boca)らしい(が、やってることが小学生並みだね、いやはや)。

当初、プレスティアーニはそうした発言を否定していた(haber insultado racialmente al jugador)が、後に、人種差別的振る舞い(por conducta homófoba)を理由に、6試合の出場停止処分となった(fue sancionado con seis partidos de suspensión)。

このトラブルがルール改正のきっかけのひとつになったようだが、人種差別発言の有無は証拠がないと判定できないから、ならば、シャツなどで口を覆うこと自体を罰則の対象にしようという発想。

他にも、審判への抗議の意味を込めて、ピッチから立ち去る行為をした選手(los jugadores que abandonen el terreno de juego en protesta por una decisión arbitral)に対しても、レッドカードが導入される(se introducirán tarjetas rojas)。

これ以外にも、選手交代は10秒以内(un límite de 10 segundos para abandonar el campo al ser sustituidos)、スローイン(saque de banda)やゴールキック(saque de meta)にかけられる時間が5秒以内とか、細々としたルール改正もあったみたいだが、こちらは、あまり食指が動かなかったので、これくらいにして・・・(本当はこちらの方が試合の流れを決めるので大切なんだろうけど)。

あと、驚いたのが、今回のワールドカップで使用されるボールが、これまでにない程、最新技術が満載(un balón más inteligente y tecnológico que nunca)だということ。

このお利口さんのボールはスペイン語で「トゥリオンダ(Trionda;「3つ(=開催三ヶ国)+「波」)」と名付けられ、ビデオ判定(VAR)のシステムに、毎秒500もの位置データ(500 datos por segundo)などを送信し続けるという優れもの。

より公正で、厳格な判定を目指すという。

人種差別や誤審(故意・過失両方含めて)、抗議や戦略のための時間稼ぎがサッカーの勝敗を決めるようでは、ワールドカップの名が廃るので、こういう改正には賛成。

写真は2022年のワールドカップカタール大会の際のドイツ選抜チーム公式写真(foto oficial)。

性的少数者(LGTBI)を支持する意思表示のアイテムのひとつ「ワンラブワッペン(brazalete arcoiris)」の着用を連盟に禁じられたことから、抗議の意味を込めて、選手全員が口を覆うポーズを取った(どんな口汚いことばを罵ってるのかしらん)。

本来はテレビカメラなどを通じて、唇の動きからチームの作戦が晒されないようにするために口を覆っていた(evitar que las cámaras de televisión y los lectores de labios descubran sus estrategias)のだろうが、これがよこしまな心持で使われ始めると、途端に、とがめられる。まぁ、当たり前。

****

ところで、現地時間の10日、サグラダ・ファミリア教会のメインタワー「イエスの塔(Torre de Jesús)」の完成を受け、その祝福のため(bendición de la Torre de Jesús)のミサが厳粛に(solemne)執り行われていることは承知してるのだが、小生、何故か、あまりサグラダ・ファミリアに惹かれないので、何となく取り上げる気にもならず、今回は別の話題になった次第。

出典
◆ルール改正
https://onefootball.com/es/noticias/cubrirse-la-boca-sera-castigado-con-tarjeta-roja-en-el-mundial-2026-42784154  
◆サグラダ・ファミリアミサ
https://www.rtve.es/noticias/20260610/papa-alza-mirada-bendicion-torre-jesus-sagrada-familia-gaudi/17109602.shtml

この記事が参加している募集