2/28 ニュースなスペイン語 Mono:サル
ここ数日、「サル」をめぐる2つの記事に目が止まった。
🐵🐵🐵🐵
1つ目は「今、日本で最もネットを騒がしているサル。彼は産まれた時に育児放棄され、ぬいぐるみに育てられた(El mono más viral de Japón: abandonado al nacer… y criado por un peluche)」という表題のついた記事から。
下のような画像を見たことがある読者もいるだろう。

この子ザルは生後数ヶ月(de apenas unos meses)で、パンチ(Punch)君というらしい。現在、千葉県市川市動物園(zoológico de Ichikawa)で飼育されている。
ぬいぐるみに母親のように抱きつく(abrazado a un peluche como si fuera su madre)映像は、たくましくもはかない(tan potente como frágil)と紹介されている。
と、まぁ、微笑ましい話がスペイン語のいろいろなメディアに登場する(でも、なんで、こんなに反響があるのかしらん)。
癒し系のエピソードは「市川」「パンチ」で検索するとたくさん出てくるので、興味のある方は日本語でどうぞ。
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さてさて、もうひとつの「サル」の方は、パンチ君とは打って変わって、微笑ましくも何ともないお話。
以下の画像はアルゼンチンのサッカー選手ジャンルカ・プレスティアーニ(Gianluca Prestianni(写真左))とヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Júnior(写真右))の名で活躍しているブラジルの選手。

この写真をメッセージアプリXで無料で公開されているAI グロック(Grok)に対して、「このサルを消して(eliminar al mono)」と要求すると、以下のような結果が返ってくるという。

つまり、グロックがヴィニシウスをサルという語と結びつけて解釈したということ。
こうしてグロックは人種差別を助長する(Así amplifica Grok sesgos racistas)ー。
記事にはこのようなタイトルが付いている。
が、ちょっと、待て待て、そもそも、ヴィニシウスをサル呼ばわりする記者も記者で、随分、失礼なんじゃない!? とも思ったのだが、さすがに、そういうことではないらしい。
どうやら、ヴィニシウスをサルと結びつけ「Monicius Júnior」などと呼ぶ投稿(publicaciones)が X などに見られ、グロックがこうした言説から「ヴィニシウス=サル」と学習していった(se nutre de todo Internet)と専門家たちは考えている。
他の画像生成アプリが犯罪に結びつくのか不確かと判断し、画像の作成を拒否するような場合でも、グロックは何の不自由もなく、作画するのです(donde otros generadores de imagen se niegan a generar algún tipo de contenido por ser inseguro, Grok no tiene ningún inconveniente en crearlo)。
ある専門家はこのように話す。
自由とやりたい放題は違うー。
昔からよく言われてきたことだが、スペイン語圏にも、表現の自由をはき違えている人が多いみたい。
そして、そんな輩の言動をAIは真似ているだけだから、元はと言えば、人種差別の諸悪の根源は人間。
AI見て我がふり直せーー。AIの言動は我々の言動の鏡。
写真はヴィニシウス。
ちなみにGoogleで「パンチ君」と検索すると

と、パンチ君が降ってくる(28日朝現在)。
出典
🐒パンチ君
https://share.google/HIJzvjxTzSfPaVmZV
🐒グロック
https://www.rtve.es/noticias/20260226/grok-identifica-vinicius-con-mono-borra-imagenes-mensajes-racistas/16956053.shtml
