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【RXRX】Recursion×Genentechの挑戦:AIと1兆個の神経細胞が拓く、神経疾患創薬の新時代

2026.08.11.  23:00 旧Twitterに投稿文による

製薬AIバイオテックのRecursion(NASDAQ: RXRX)が、大手製薬メーカーGenentechとの共同プログラムにおいて、神経科学領域で初となる創薬ターゲットの検証・前進を発表しました。

神経疾患創薬の厳しい現状と、RecursionがAI・ビッグデータを用いてどのようにこの難局に挑んでいるのか、要点を分かりやすくまとめます。

1. なぜ「神経科学」はこれほど難しいのか?

  • 患者数の多さ:世界で30億人以上が何らかの神経疾患を抱えて生活しています。

  • 圧倒的な低成功率:臨床試験に進んだ神経科学領域の薬のうち、最終的に承認されるのはわずか40分の1(約2.5%)に過ぎません。

従来の創薬手法では、特定の経路や限られた遺伝子のみに焦点を当てていたため、脳や神経系の複雑な生物学(バイオロジー)を捉えきれないという大きな課題がありました。

2. 脳12個分・1兆個の細胞から描く「全ゲノムCRISPRマップ」

Recursionチームは、新たなバイオロジーを発見するために、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から誘導した1兆個以上(脳約12個分に相当)のニューロンを用いて、世界初となる「全ゲノムCRISPRノックアウトマップ」を構築しました。

Chris Winrow氏(Recursion 神経科学部門VP)のコメント 「細胞の文脈が極めて重要です。私たちはヒトiPSCから出発し、非常に均一なニューロン集団へと分化させ、大規模にテストを行っています」

主な実績・データのスケール感

  • スクリーニング対象:17,000以上の遺伝子および数千の低分子化合物

  • 取得画像データ4,600万枚以上の細胞画像

  • 解析手法:自社のスーパーコンピュータ「BioHive-2」とAI基盤モデルを活用し、ミトコンドリアの形状や核の形態など数百のクラスタ特徴量を網羅的に解析

3. なぜこれが「ゲームチェンジャー」なのか?

従来の創薬が「狙った数個の遺伝子や経路」しか見られなかったのに対し、Recursionのプラットフォームは**ゲノム全体(Whole Genome-wide)**をカバーします。

  • 遺伝子−化合物相互作用の発見

  • 遺伝子−遺伝子相互作用の解明

これらを一度に俯瞰できる広範な視野(Broad view)こそが、新たな治療標的の発見において真のゲームチェンジャーとなります。

今後の展望

今回の成果(神経細胞マップ)に加え、共同プログラムでは「全ゲノム・ミクログリア(脳の免疫細胞)マップ」など複数のデータマップが開発されており、今後も継続的に新たな創薬パイプラインが掘り起こされる予定です。

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