見出し画像

みんなの「心臓アイテム」はなんですか💘?

10年ほど前のお話です。
当時、私は「何かいい食器ないかな?いい小物はないかな?」とフリーマーケットや骨董市に通うのが好きで、うろうろ散歩するのを趣味としていました。特に青山の骨董通りや川越の骨董市によく行っていました。

その日も通りすがりに「お!素敵な骨董品やさんがあるな〜」とお店に入ってみると、渋くてかっこいい初老のおじさまがニコニコ話かけてくれました。彼はそのお店の店主さんで、買い付けから店作りまで全てお一人でされているとのことでした。

店主さんの手元には「白いけど真っ白じゃない」とてもシンプルな湯呑みがありました。角度によっては青っぽいような、乳白色のような。ツルッとしているような、しっとりしているような…。なんともいえない良い質感の陶器。

話を聞いていると、おもむろにその湯呑みを窓側の木漏れ日に当てて
「これが中心なんだよ」と教えてくれました。

話を聞くと「この湯呑みに合わないものはどんなに素敵なものであっても、どんなに世間的に価値のあるものであってもうちの骨董店には置かないんだよ」と言うのです。

よくよく店内を見回すと、細々なものが所狭しと並んでいるその店でも「その陶器の湯呑み」にぜ〜んぶがピッタリあっていたんですよね。どの品物も同じ作家が作ったかのような統一感。

それは、なんとも不思議な光景でした。

都内の雑多な街並みの中でその店だけがのどかな田園風景のように豊かで静かで無駄がなく、雑味がなく、物は多いのに、しっくりまとまっている。そこにある全てのものが「なんだか、とってもいいもの」に見える。

そのお店は私が19世紀フランスの画家(イメージはミレー)だったら絶対に油絵で描いてしまうような「美しいひとつの風景画」になっていたのです。瞼を閉じればあの時のシーンがいつでも思い浮かんでしまうくらい、グッとこころに残る印象的な光景でした。

店主さんは「骨董市」のような野外のイベントをする時も、ずっとその湯呑みでお湯やお茶を飲んでてものを見る時の「基準」としているそうです。

それに合わないものは買い付けをしない。その店の「心臓部分」なんですね。店主さんの髪型や服装も、何度お会いしてもその湯呑みにぴったりあっていました。それが私の中ではすごく衝撃で驚いたんです。「その湯呑み…ポータブル美学じゃん!」で、ふと「服選びもこうやればいいのか〜」って学ばせてもらったんです。

📖言語優位の方と、視覚(ビジュ)優位の方が存在する

自問自答ファッションでは大前提として「コンセプト」を決めて「靴→バッグ→アクセサリー→服→アウター」の順に探してみようっ!そうするとコーディネートまとまるよ〜✌️とお話ししているのですが、

「その“コンセプト”が見つからないんだよね…」
「言葉選びが難航しすぎてあと何恒河沙年(なんごうがしゃねん)かかるか分かんないんだよね…」という方もいらっしゃいます(しかしながら私が言うのもなんですが服を選べていればね、コンセプトはなくて良いんですよっ😉)!

私はどちらかというとファッション界では珍しい「言葉優位」タイプです。
視覚で見るよりも「言葉」で読んだ方が入りやすいのです。一度も会ったことない人でも「文通」だけで心底好きになれる自信があります。音声だけ
で落語家さんを好きになったこともあります。実際私の“推し”は覆面をつけていたり、表舞台を引退しちゃって姿を見せていない人もいます。これは私が生まれながらにかなりの弱視であるのも関わっているのかもですが…こんな視点(←視力弱いけど)からみたファッションもたまには良いもんですよね。

教室に来てくださる方もさすが「自問自答」と名のつく僻地の祭典に赴いてくださる方々なので、「インプットもアウトプットも言葉の方が断然やりやすいかも〜!」という方が多く来てくださいます🖋️(これは私が主に文章や音声で表現する機会が多いからです)。

しかし中には「顔!身体!表情!ダンス!見た目上等っ!」音声は全て消して映像を見てます!なんなら静止画見てます!インタビュー読みません!という生粋の✨ビジュ派✨の方もいらっしゃいます。それも最高。

ビジュ派の方は「コンセプト」も大事ですが、視覚情報をまとめると服を選びやすいだろうな〜と思ったのです。実際に「見た目」で選んだ後に「言葉」が生まれる方もいらっしゃいます。コンセプトを具現化したようなアイテム(またはアイテムから言葉が生まれるもの)があるといいですよね。

きっとその骨董品屋の店主さんもきっと「コンセプト」はあるけどそれを言葉にせず「湯呑み」に託していたのだと思います。だからこそ、その風景画のようなお店が生まれていたのだと思います。

🐶私の心臓アイテムはGUCCIのバッグ

2018 年に購入したミケーレ期のGUCCIのバッグが私の「心臓アイテム」です。持ち歩けるし(そりゃバッグだからね)、物も運べる(そりゃバッグだもんね)便利な美学です。

ポータブルで物も入るありがたい「美学」

このバッグを買ってから、靴も服もアクセサリーも雑貨もインテリアも「このバッグに合う」が基準になりました。お皿買う時も、タオル買う時もなんとなくバッグが基準になっています。

かわいくってときめくものがあったとしても「このバッグに合わないな」と思ったら自然と買わなくなりました。制約が増えた分「あれもこれも」という衝動買いがグッと減っておかげで気持ちと部屋に余裕が生まれましたし、お買い物の精度が格段に上りました✌️(金銭面の余裕は…いまだなし!)ミケーレありがとう🐶おかげで人生がとってもとっても楽しいです!

🛍️店員さんとの会話も弾む

お洋服やさんに行って「このバッグに合わせたくて〜」というと「サッッ」と合うものが出てくるのでとてもスムーズです。「なんで私がそれ好きって分かったんですか?エスパー?!」と思うくらいの自己紹介になっています。

「金具がアンティークゴールドなのでクラシックな雰囲気も合いますね〜」とか「マットなレザーとも相性良さそう」「ミケーレ期なのでアメカジミックスもいけますね!」「ナードな感じのメガネとか合わせても良いかも〜」みたいに店員さんが持っているファッション知識とセンスを総動員して言語化→おすすめしてくださるのもありがたいし、毎回勉強になります🙏

金具のディティールがすごく大事
ショルダーの「シェリーライン」という
ストライプが象徴的

私はペラが立つぞ!というお話上手な方は言葉で説明するのも良いですし、話すの苦手ぞ…!という方は可視化してある「心臓アイテム」持っていくと「自分が作りたい世界」が伝わりやすいのでおすすめです。

暖かい世界に馴染むバッグ

🌱いろんな「心臓アイテム」がある

私の場合は敬愛するディレクターの「バッグ」でしたが、心臓アイテムは人によって全然違います。靴でも良いですし、アクセサリーでも良いですし、ペンでもイヤホンでも絵画でも良いんです(持ち運べないものはスマホで写真を撮ってすぐに見られるようにしましょうっ)!

最近では
・「香水」が見つかったら全てのものが選べるようになった(嗅覚派)
・この「曲」と決めたら基準が決まった(聴覚派)
・この「味」を心臓にしたら急に服が選べるようになった(味覚派)
・この毛布みたいな「触り心地」の人になりたい(触覚派)
・この小説のストーリーのように生きたい(物語派)

という方もいらっしゃいました。こういうところが好きですよ、人間!
嗅覚、聴覚、味覚、触覚なんでもあれ。心臓って、なんでもいい。人って自由だから。

私もここ数年なんとなくブランドのコレクションを見ると「味がする」と言うことに気がつきまして(?)コンセプトと五感は繋がるよね〜と感じております(マルニとアサコイワヤナギがコラボカフェしたり、マメクロゴウチと餅匠しづくがコラボ商品作ったりする感じです)。

ファッションって総合芸術だから森羅万象ありとあらゆるところにヒントがあってシナプスが繋がります。思わぬところに発見があるのでアンテナ立てて探していくのも楽しいです。

💗みんなの「心臓アイテム」はなんですか?

本当になんでも良いので「これを中心にしていきたいな」というものがありましたら #自問自答ファッション #心臓アイテム でSNSやnoteなどでも教えてくださいませ✨

すでに書いてくださっている方もいて拝見させていただくのもとっても楽しいです〜ありがとうございますっ🦫年末年始にぜひ自分と向き合って考えてみていただけると幸いです〜!わいわい!

🍰おまけ🍰

とんでもなく灯台下暗しすぎることを言いますが「己の肉体」が心臓アイテムの方もいらっしゃると思います。心臓アイテムっていうか「臓器や肉体」が基準って、だはは、そりゃそうだよね。「肉体」に合わせるとさ、すっっっごい自然にファッションがまとまるよね。

特に全体を「視覚的」にまとめたい〜!という方は肉体(顔や身体の特徴)からメイク→髪型→雑貨→服と入った方がすんなりまとまるくんです。イメージコンサルタントの先生方ありがとうっ😭みんなやさしくって大好きっ!!

しかし、私は「肉体」「事実」の要素から入ると途端に「ウッ」と苦しくなって裸足で逃げ出してしまうので「言葉」「もの」「五感」の方が入りやすくてわざわざこんなことをしています。

回り道寄り道をして、遠いところからにじり寄っていきたい。だってファッションは「表現」だから…!感性が一番研ぎ澄まされたところから、納得できるところから入ってもいいのだ。出口がバラバラでも良いのだ。そんな風に考えています。

ちなみに「心臓アイテム作りたくない」「心臓ない」という人もいらっしゃいます!(そんな「顔ない」みたいな響き…うふふウケる…)
心臓なくってもちろんいいんです♡自問自答ファッションの校風(?)は「なんでもOK」「嫌なことはしない」「みんな違ってみんな大正解」でございますぞ~~~~~!イェイイェイみんな自由!全員優勝!Forever LOVE!

自問自答ファッションがなんかのヒントになれば嬉しいですし、ヒントにならなくてもいい。引き続きそれぞれのファッション道を楽しんでいきましょう🦫🌳

サイン会きてくださったみなさま〜
ありがとうございました♡

🍇おしまい🍑

\フォロー・Xのおすすめ本当に本当にうれしいですっ🙇‍♀️/
📖自問自答ファッション通信note
https://note.com/jimon_jitou
🦫自問自答あきやの日記
https://note.com/jimonjitou_a
🐥いつもいます、Xに私は
https://twitter.com/jimonjitou_
📷instagramにも、たまにいます
https://www.instagram.com/jimonjitoufashion
👗自問自答ファッション通信HP
https://www.jimon-jitou.com

\ あきやが書いた本、発売中です📖 /


いいなと思ったら応援しよう!

自問自答ファッション通信|あきや あさみ \ サポートとってもありがたいです☺️🙌/ いつでも楽しく自問自答できるように、これからも発信していきます〜〜〜見ててください〜〜〜👗🖊️💓