人生をスタイリングする「自問自答ファッション」とはなんなのか🦫?【現代の肖像】
こんにちは、自問自答ファッションあきやですっっっ🙋♀️この度、雑誌AERAの人気企画「現代の肖像」でインタビューをしていただきました!ワーワーワーパチパチパチ👏

表紙は憧れのジェーン・スーさんです🌼
最初に編集者さんからお話をいただいた時は光栄すぎて「私が現代の肖像に…?」(「私がプリキュアに…?」)と魔法少女に選ばれたような驚きと私に務まるのかな…?というドキドキがありましたが、とってもいい記事に仕上げてくださいました🎉
自身初のロングインタビュー!思い入れのある場所(自宅、仕事場、銀座)での撮影、嬉しい限りでございました…!GUCCIのショーウインドウの前で「デムナいいね~」と言っているところを激写していただいています。取材ご協力いただいた皆さま本当にありがとうございます🥹🙏
はじめて「自問自答ファッション」という不思議な名称を検索してくださった方も多いと思うので、「誕生秘話」を語っていきたいと思います。

現代の肖像で語られた「自問自答ファッション」
人生をスタイリングする
既存のファッション界の常識からは大きくかけ離れた「自問自答ファッション」。シンプルかつミニマル、そしてファッションを通じて自分を見つめ直すカウンセリングの要素もある、百貨店の婦人服売り場で販売を担当。在籍した10年で現在の軸を作り上げた。好きな服は、100回着たっていい。ファッションが人の心に与える力を伝えていく。
ジャーナリストの藤澤さんに、こんな風に書いていただきました。
う、嬉しい…🥹
そうなのです。自問自答ファッションは本質にギュンッと迫りすぎて、もはや王道ではなく「攻めてる」に位置するファッションスタイリング方法です。だからこそ“常識からは大きくかけ離れた”と書いてくださったこと、とても嬉しかったです👏
あらためて、ファッション界のいう「常識」って何だろう?と考えると、ものすごく複雑で目まぐるしい世界ですよね。
「毎シーズン服を買って、所有して、さまざまな季節や行く場所、会う人、状況や目的、役割に合わせて軽妙に着こなしを変えて…年代や立場に合わせてちょうどいいタイミングで体型に合うものや似合うものにアップデートして…さらには流行にのってきらびやかで…」こんな感じがファッションの「常識」と考えられているのかな👀?と思います。でもこれってさ、実際にやろうとするとすっごい難しいですよね😭泣
「常識」に応えようとするとお金もかかるし、服はどんどん増える。
管理も大変だし、毎日の洗濯やコーディネートにも時間がかかる。しかも、人によって状況も立場も違うから「どこに焦点を当てればいいの?」と迷ってしまう。
忙しい現代の生活の中では、難易度が高すぎて「ファッションって楽しいけど攻略しようとすると無理ゲーすぎる…!」と何度も発狂してきました。
自問自答ファッションは、そうした「常識」を無視するのではなく、一度すべての問いをテーブルの上に並べて眺めて徹底的に考え抜きます。
練って、練って、練りまくって、そのうえで自分の意思で「私はこれを着る」と焦点を定める。そうやって選んだ服を100回着たっていい。
いわば「いったん広げて、最後にぐっと狭める」フレームワーク。服が大好き、でも全部は手に入らない。そのもどかしさに地団駄を踏みながらたどり着いた、少しトリッキーな方法なのです。

「一セット」の服で自分を好きになる
自問自答ファッション
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👀「制服化スタイリスト」とはなんなのか?
33歳で独立した時、自分の名刺に書く「肩書き」をずっと考えていたんです。フリーランスになったばかりで、自分が何者なのかもまだあやふや。
だからこそしっくりきて人にもきちんと伝わって不安で眠れない夜でもぎゅっと握りしめられる、そんな「言葉」を探していました。
・スタイリスト
・ファッションスタイリスト
・パーソナルスタイリスト
・ファッションアドバイザー
「候補は大体この辺りだな…」と目星はついていたのですが、
「でもメディアのスタイリングはしないしなぁ」
「パーソナルではあるけれど、似合う服を提案する仕事ではないしなぁ」
「そもそも、アドバイスもそんなにしないなぁ…ウフフ」
とウダウダ考えていて結局「新しいことをしようとしているんだから、既存の肩書きにぴったり当てはまるわけないよね😉✌️」と割り切って自分で言葉を組み合わせました。
「その人それぞれに合った制服をスタイリングする人」=「制服化スタイリスト」この言葉を閃いた瞬間、不思議なくらい思考がすっきりしました。ああ、私はこれをやる人なんだ、そのために今まで葛藤してきたんだなぁと。
☁️人生の迷走=ファッションの迷走だった
それまでの私は、「こういう服着たい」と「こういうことがやりたい」というのが必ずしもイコールじゃなかったんです。
例えば「かわいい服は好きだし、着たい。でも、目指しているのはかっこいい私なんだよなぁ」とか、「このテイストが似合うのは分かっていけど、それって私が生きたい世界と本当に合ってるのかなぁ?」「こっちの服のが得しそう。でも、服って損得で選ぶんだっけ?」気持ちがあちこちに引っ張られて「心がふたつあるハチワレ状態(byちいかわ)」でした。どちらも中途半端で選びきれないモヤモヤした心境が続きます。
立ち上げ当時、私は30代前半。キャリアも生活も服も全部がしっちゃかめっちゃかで、「この服=私」と言える感覚が分からなくなってしまったんです。そしてちょうどその頃、ファッションも見事に迷走していきました。
今振り返ると、あの頃は自分の人生の「コンセプト」が定まっていなかった。だから、クローゼットもぐちゃぐちゃだったのだと思います。本当は心の底ではやりたいことは分かっていた。でも、踏み出すのが怖かっただけなのかもしれません。
🖋️コンセプトを作ったら人生がスイスイ動き出した
おお、私は「制服化スタイリスト」だ…!
今日から「制服化スタイリスト」なんだ!
そう名付けた瞬間、不思議なことが起きました。
・洗濯に強くて、心にもフィットする服を探そう
・できるだけ少ない服で暮らしてみよう
・服をちゃんと大切にする方法を考えよう
・制服化に特化した文章を書こう
と、アイデアが一気にあふれてきたのです。それまでバラバラだった「着る服」と「やりたいこと」と「自分自身」が、一本の線でスッとつながっていく感覚がありました。
やらされるための服じゃない。自分のやりたいことをするための服なんだ。
そしてそれは自分で選んでいいんだ。走り出す方向がビシッと決まったのです。
そんなわけで、コンセプトが決まったら「ああ、なんだこの服だけあればいいんだ」って思考とクローゼットがミニマムになったんですよね。この「肩書きを本気で考えた経験」が「服選びでもまずコンセプトを決めよう」という今の手法につながっています。
学校に決められた「制服」はちょっと苦手だったけど、学校=自分の人生を自分で好きなように建てて、好きなように校風を決めて、好きな制服を決めることができるのであれば、めっちゃ楽しいな、できそうだなと思ったのです。

👗販売員時代の経験から、対話の大切さを知る
現代の肖像では「カウンセリングの要素がある」と書いていただきましたが、これはね、意識しているわけでも何でもなく普通にアパレル販売員はみんなやっていることです。
私がいた売場は、正直に言うと「数字があまり良くないショップ」でした。しかも当時はオンラインショップもSNSもほとんどない時代。何も会話をせずに「これください!」と言われることは、ほぼありませんでした。
だからこそ大事だったのがお客さまと「話すこと」、そして「話してもらうこと」。
私は服がかなり好きなので
「この服は、ここがいいんですよ…」
「デザイナーが変わって、こんな感じで新しい風が吹いて…」
「日本の工場で作っているんですよ…この刺繍たまらんですよね…!」
「最近私もこんな服買ったんですよデュフフ…」
とか服オタクとしてファッションを語りたい、聞いてほしいという気持ちがあります。
お客さまにとって、販売員から服の話を聞くのは楽しいし、学びにもなります。でも、インプットだけでは足りない。お客さま自身が「自分のことを語る」アウトプットもとても大切なんです。
「自転車に乗るから、動きやすい服がいい」
「家にネコチャンがいるから、毛がつきにくい素材がいい」
「花粉症だから、ウールのコートやニットはちょっとつらくて…」
「でも機能的なだけじゃなくて気分が上がる服が着たい!」
「気分が上がるってなんだろう?似合うもの?好きなもの?それともずっと憧れていたものを着ちゃう👀?」
そうやって今の状況を言葉にしていくと、自然と頭が整理されていく。
そして、それを聞くのが販売員として本当に楽しい時間なのです。
売場はただ物を売る場所ではなく、大切な交流の場でした。いっぱい喋って喋って喋って交流すると、「服」と「その人の未来」がピタッと重なるタイミングが訪れます。
お客さま「最近こんなことがあって…あ!そういえば来週、同じ部署の人とお花見に行くんだった…薄手のコートないかもな…」
販売員「お!では◯◯さま、このコートがいいかもですね。素材的にも花粉を弾きますし、春色ウキウキですし、刺繍も超かわいいし…来週末の気温にもピッタリ」
お客さま「こんな感じのトレンチコート、そういえば映画で見て憧れていたんだった…!」
そんな風に自然と次のお洋服が決まっていく。
そして自然と悩みが解消されていく。
もしかしたらそれが「カウンセリング」のような役割を担っていたのかもしれませんが、実際はとてもスムーズで当たり前の流れだったように思います。
💭対話はいろんなお店で生まれている
そして多分こんな会話は、アパレルショップだけじゃなくて「プラモデル屋さん」とか「バイク用品店」とか「手芸用品店」とかでもあるんだろうな…と思っています。
その道の「極め人」に話を聞きに行って、同時に自分の視点やこだわりも語る。「自分は何を求めているのか」を対話の中で知っていく。そしてやり取りを重ねながら「これ、いいんじゃない?」と要望にも気持ちにもぴったり合う一品に出会う。
さらにたまたま居合わせた同じ趣味の人と「これ、かわいいですよね!」
「お似合いですよ〜!」なんて、わいわい盛り上がるのも楽しいですよね。
買い物は、ただ「物を手に入れること」じゃなく、人が交わる、豊かな体験そのもの。ああ、ショッピングってなんていいものなのでしょう!

🛍️アパレル販売のその先へ
服を販売するのはとても楽しかったのですが、次第に「お話するたびに服を買ってくださるけど、無理させていないかな?」と心苦しくなってしまうこともありました。
「買った服がクローゼットから溢れちゃって、開かずの間があるのよ〜!」などと聞くと「服をこれ以上おすすめしても良いのかしら…!」とソワソワしてしまうこともありました(もちろん、お客様が納得して選んでくださるならいいのですが…!)。
服を「売ること」だけでなく、その前後のことまで気になるようになったのです。
・「大人っぽくならなきゃ」とおっしゃっていたけれど、本当の気持ちをもっと聞けていたら、違う提案ができたかもしれない。
・お手持ちの服を知っていたら、もっとぴったり合う一着を選べたかもしれない。
・綿のシャツを買ってくださったお客さま、アイロン持ってないとおっしゃっていたけどお手入れ大丈夫だったかな…?
・「この服に合わせてコスメを買う」と言っていたけれど、ちゃんと見つかったかな?
お節介なので「もっとできることがあったのでは…?!」と思っちゃうんですよね。さらに自分が異動して部署が変わったり、店を変わったりすると、大好きなお客さまに会えなくなってしまうのがそれはもう悲しくて悲しくて…!泣
なので、私が売場を飛び出してフリーランスになった時「ああ、これで一生お客さまとファッションや生活の話ができるぞ〜!」っと心から安堵したのです。今は「ずっと一緒にいますよ」「ずっと見守っていますよ」という気持ちでいられることが、とても幸せです。
💡買う前と、買った後にフォーカスする
そんな思いから、自問自答ファッション教室では、まず「とにかくたくさん話す」ことを大切にしています。
自分が何を大事にしているのか。どんな自分でいたいのか。どんなときに心が動くのか。それを、語って語って語りまくって、自分の輪郭をはっきりさせてから、お買い物に行ってもらいます。そうすると、これだ!というものが選べるようになります。
極力選ばない、アドバイスもしない。
「それで商売になるの?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、その「考える時間」こそが服選びでいちばん豊かで大切な部分なのです。
真剣に考えて作り上げた「いい感じだな」が詰まったクローゼット。出来上がると自信を持っていろんなところに出かけられます。
多様性の時代で「全部正解」と言われる今だからこそ「自分で選ぶ」ということは、とても大事だなと毎回感じています。
🎤インタビューしていただき良かったです
そんなわけで、今回インタビューしていただいたことでとても良い振り返りができました🦫
自宅撮影ということもありまして、いつもよりもしっかり掃除してカメラマンさんとライターさんを迎えることができましたし、何よりもお気に入りのクローゼットの前で「さあ、撮ってくださいっ」とできたことが自信になりました。
ぜひぜひ初めて知ってくださった方も、前から知っていたよ〜!という方も、一緒に自問自答ファッションをちょっとでもやってみていただけると嬉しいです〜!AERAのみなさま、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました🎉

🍰おまけ🍰
備えあれば憂いなし。
とはよく言いますが、メディアの取材って「明日行っていいですか?」「明後日どうですか〜?」とすんごいスピードが速いです。
今回実際に「明日、教室見に行っていいですか〜?」と実際にお越しいただき、ドッキドキの体験でした。自分の服も、家も、クローゼットも、教室(私の作品)も、日頃から「いつ来てもよいですよ(ど〜ん)!」と準備を整えておかないとなぁ!とあたらめて思いました。
家も、服も、仕事内容も。
それは生活であると同時に、私にとっての表現でもあります。
自問自答ガールズのお一人、こまさまと銀座で万年筆を探そう!というワクワクの予定があったのですが、編集者さんに「それはお仕事ですか? それともプライベートですか?」と聞かれたのですが、その時「仕事…というか人生ですね。あんまり分けてないのかも!」と改めて思いました。
もちろん本来は仕事は仕事、プライベートはプライベート、と分けてもいいはずです(会社員さんなどはプライベートは守られるべきとも思いますし、フリーランスの方もきっちり分けた方がいいという方がいらっしゃると思います)。
でも、コンセプトを決めてからというもの、私にとってはすべてがライフワークになりました。服を考えることも文章を書くことも万年筆を選ぶ時間もぜんぶ地続き。仕事とプライベートも無理に繋げているのではなく、気づいたら自然と一本の線になっていた感覚です。
コンセプトがあると、人生はこんなふうに静かにゆるやかに、でも確かに、繋がっていくのだなと思いました。
あらためて、しっかりと取材してくださって、読み応えある記事にしてくださった、小柳暁子さん、ジャーナリストの藤澤志穂子さん、そして写真を撮ってくださった植田真紗美さん本当にありがとうございました🙌
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