ふと気になった馥郁たるかおりを放つ果実のコストパフォーマンス
はじめに
このところバナナをよく食べる。タイトル写真のようにうっすら斑点が入ったころのかおりがなんともいえないし、いちばんおいしい。ほぼ1日1本。
やせの大食いの典型のわたし。食事がおわると2,3時間で腹がへる。たえずなにか食べているようで、はたから見るとどこかのねずみのように見えるかもしれない。
この食品。いまのところはほとんどが輸入品。小腹を満たすのに手っとり早く重宝している。はたしてこの食品のコストパフォーマンスはいかほどか。
バナナと食事
なにげなく食べているバナナ。この食品の大部分は外国からの輸入品。運送のコストはなかなか算出しにくいので、フードマイレージの計算はとりあえずしないでおく。
おもな資料として日本食品標準成分表(1)を利用。
重量は
単純に値段のわりに大きいもの、かさ(重量)の大きいものを無意識のうちに店で食品を買っている自分がいる。まずは腹を満たすべく重量重視。
あくまでもふだん1回で食べる分量(可食部)を自宅の現品で調べた。
ごはん 茶碗1杯 150g 廃棄率0%
食パン 1枚 62g 廃棄率0%
じゃがいも 中 1個 110g 廃棄率6%
バナナ 1本 117g 廃棄率40%
1回で口に入れる分量では、ごはんがもっとも重い。食事はいまもごはん中心、バナナは間食用途と納得。
カロリーは
公平を期するため可食部100gあたりでくらべよう。
ごはん 168(kcal)
食パン 160
じゃがいも 79
バナナ 86
これは意外。トリッキーなところがあるので1回で食べる分量にもどすと。
ごはん 252(kcal)
食パン 99
じゃがいも 87
バナナ 95
あらためて腹を満たす米の意味を痛感する。逆にバナナのカロリーはこの程度なんだなあ。
水分は
公平のためにこちらも100gあたりでくらべよう。
ごはん 60%
食パン 38
じゃがいも 78
バナナ 75
ジャガイモとバナナの水分が高めで食パンの水分が低い。いずれも予想外。生のかたさは関係ないなあ。
タンパク質は
こちらも100gあたりでくらべる。
ごはん 2.5g
食パン 9.3
じゃがいも 1.5
バナナ 1.1
おお、バナナのタンパク質、低い。カリウムを気にしないならばタンパク質制限目的にはもってこいかも。
ちなみに、1回で食べる分量にもどすと
ごはん 3.8g
食パン 5.8
じゃがいも 1.7
バナナ 1.3
食パンのタンパク質が高いなあ。やはりタンパク質制限の食事療法を医師から指導されているわたしにはバナナは低くて安心。
価格は
ごはん 茶碗1杯 35~45円
食パン 1枚 20~30円
じゃがいも 中 1個 30~50円
バナナ 1本 30~50円
あくまでもわたし調べ。4品とも値段はさほど変わらない。もちろんいずれも特売のタイミングや処分品では格段に安いものが手に入る。
商品としてのバナナ
すぐ上に書いたようにバナナはふだん立ち寄る店では、黄色くなりはじめあと数日で甘みが増して食べごろをむかえそうな処分品がよく出ている。
なかには皮がごくわずかに黒くなっているに過ぎず果実部分は食べられる品もある。いずれもこれ幸いとすかさずお買いあげ。
店としては傷みやすく廃棄するより売り払うほうがよいのだろう。値段は半額以下ととても安くなる。
ここではふれなかったが、白米(玄米はべつ)でとりにくい食物繊維(1.1g)やカリウム(塩分排出作用あり)やマグネシウムなどのミネラルを含む点でも自分には合っている。
GABA(血圧上昇抑制作用あり)を含むのでその機能性をうたう商品(機能性表示食品)もある。GABAの効果はバナナ可食部110g程度で得られるそうだ(3-5)。
おわりに
果物は熟すとおいしいものが多い。処分品となりやすい商品として、味がよくなると値段が安いという消費者としてはうれしい「逆転現象」がおこりやすいといえる。
バナナはそういう扱いになりやすいくだものだ。買うタイミングと食べ頃を合わせるのも楽しい。
輸入品が多いのでフードマイレージが高くなるのが玉にキズ。こればかりは栽培地の気候なのでどうしようもない。
ただし、園芸店やサイトでは西日本で露地で育てられる品種のバナナの株が市販されている。そろそろ検討してみようかと思っている。
引用文献
(1)文部科学省日本食品標準成分表(2015年七訂)
(2)吉田 和敬&井上 拓郎 生物工学 第95巻 第9号(2017) 525-528.
(3))水島 裕ら:アンチエイジング・ヘルスフード―抗加齢・ 疾病予防・健康長寿延長への応用―,p. 107, SCIENCE FORUM (2008).
(4)Kimura, M. et al.: Jpn. J. Pharmacol., 89, 388 (2002).
(5) Hayakawa, K. et al.: Eur. J. Pharmacol., 524, 120 (2005).
