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わからないところとすすみにくいところをその手前から着手する作業で全体が見えはじめる


はじめに

 何でもまなぶには、気になる部分よりもかならず手前の理解できるところから着手するのがいい。そんなちょっとしたくふうで、すこしずつでも前にすすめてそれまでわかりにくかった点が氷解していく。

きょうはそんな話。

わからないときの対処法

 独学でよくおちいりがちなのが、わからないところを開いて、やみくもに頭につめこもうとする。これはなかなか作業の方法として効率がよいとはいえない。時間ばかり過ぎていく。そこでどうするか。じつはその前の「わかったつもり」になっている段階にわからない原因のあることが多い。たいていの場合、その位置での誤解や読みちがいなど。手前からやり直すことがおすすめ。

わかったつもりになっていたところには勘違いや理解不足を含みがち。あっさり先へすすんでしまったばかりに迷いとまどう。あたかも「登山道の道案内」を見落としたのかもしれない。はたまたポイントをつかみそこなったまま素通りしてしまったのかも。

そのあとのフォロー

 難点をどうにかこうにか切り抜けられたからといって安心してはいけない。たまたま打開できただけかもしれない。そこをどうやってぬけだしたか、しばらくするとまた忘れてしまう可能性が高い。つまりそこは当人にはもともと越えにくい個所。数日で切り抜けかたを忘れてしまうと思ったほうがいい。

ではどうするか。どうにか切り抜けたと思ってから24時間以内にふたたびおなじところをやってみる。それで半分ほど定着できると思う。ダメ押しこそがまなび。それ以前はまだまなんでいるとはいい難い。なんならさらにもう一度。まなびとはそうやってひとつひとつ難点をみつけ、かみくだき、咀嚼して反芻し栄養にする。そのくりかえしでようやく当該分野全体をひととおり見渡せるように。

全体がわかるまで

 表題に掲げたとおり「わからない個所と理解のすすみにくいところを埋めていく作業で全体が見えはじめる」ようになる。その結果、ヒトにその内容のどこをたずねられてもわかりやすく説明できる。

当該分野のまなびができたかどうかは、ヒトに説明してわかってもらえたときにようやくできつつあるといえそう。

そのさきに

 つまり「わかる」だけではまだ力が足りず、「できる」でようやくそこの門へとたどりつけ、「見渡せる」とようやく中へとすすんでいける。そこまでいけると、つぎの分野も同様の方法で身につけられる。

そう思えるようになったのはごく最近のこと。わかいうちはどうやればいいのだろうと暗中模索のままやっていたことのほうが圧倒的に多い。それは一分野も上に示した段階へすすめていなかったからだと思う。わかさのおかげでなんとかきりぬけてこれただけで、年をかさねてようやくその意味がほんのせまい領域だけ見えているようになったと思う。


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