さまざまな機会に手に入れた手持ちの化石を活かせないかといくつかながめてみた
はじめに
大学では交流の目的でさまざまなイベントがさかんに開かれる。そのほかに自主的に開催する催しも。ちょうど夏休み。小・中学生を中心に科学により興味をもってもらおうと門戸を開いて迎え入れる。
なかには夏休みの自由課題にしようという親子のすがたも。それはそれでいい。なかなかふだん目にすることのできない場だし、せっかくの機会だからおおいに利用してほしい。そこでそんなイベントに活用できないかと自前でどんな資料(試料)をもっているか連休の合間に点検。
きょうはそんな話。
化石の点検
そういえばと、携えたひとかかえほどの段ボールを持ち出した。開けると手に乗るほどのちいさな石のコレクション。50ほどあるのでけっこう重い。ひとつずつ紙にくるんでいる。何をもっていたか点検。こどもたちが喜びそうなものを中心にえらんでいく。けっこう存在を失念していたものが多いとわかった。
化石ではウミユリ、魚、アンモナイト、三葉虫など。産地は世界各地。アンモナイトは手のひらサイズで比較的見栄えがいい。きれいな鉱物や宝石の原石も。観察や写真を撮ってもらうのにちょうどいいかもしれない。きっと実験体験の合い間の時間などにながめてもらえればちょうどいい。産地と名称をシールしているが、化石ならば年代などしるしたものをいっしょにつけておこうか。夏休みで時間があるのであえて調べさせてもいいかもしれない。
ほかにも
なかにはこんな石をもっていたのかと驚いた。それは古くから貴重な天然顔料として知られるラピスラズリ(瑠璃:タイトル写真) 。あざやかな青色の縞が見える。じつに清々しい色あい。そういえばこんな車の色がいいなといつも思うが買えずに無難な無彩色を選びがち。
ほかにもマラカイト(孔雀石)が出てきた。こちらもいにしえから使われた顔料のひとつ。独特の緑色。日本画用途の岩絵具はこうした岩石・鉱物をこまかく砕いてつくられる。こんな岩石たちはいつまでながめていても飽きない。
機会あるごとに
一般の方々は、こどもたちをふくめてなかなか天然の標本(試料)の本物を見る機会などそんなにない。合成品が幅をきかせる世のなか。精巧な模造品や見分けがつきにくいAI画像なども出てきた。それでもこれが本物だよと確実に専門家のそばで実物を見て、目を養ってほしい。
ひとつの石をつうじて、産地や歴史、それを使った画材の絵などさまざまな話をできる。そうやって知識を縦横無尽に積み重ねていちばんいいかたちにしてとり入れられる。
せっかくの夏だから
いつもの学校の時期より時間があるのでは。いい機会だから心身ともに充実させるのにいい機会。さまざま体験してほしい。なにも特別なことばかりでなくていい。身近なところにも不思議やどうして?はいろいろある。
そんな疑問をもったらぜひとも教わった方法でいいので自分でたしかめてみては。やり方がわからなかったら、学校の理科専任の先生や地域の博物館などの相談会などに出向かれるといい。
おわりに
科学や技術の進展がいちじるしく、一見すると手のとどきにくいと思うかもしれない。そのすごさや奥深さに気づきにくいかもしれない。スマホひとつとってもさまざまな先端に近い技術がふんだんに用いられている。
どうやって作動しているかなかなか理解がむずかしいのではないか。それで使えてしまっているから、そこを考えるのは二の次になりがち。ほかにも身のまわりの品々をあらためてみつめると、どうしてそれが滞りなく使えるのかわかりにくいモノが多いかもしれない。
それらをかたちづくる原料や部品に目をむけてみよう。天然の素材をもとに、一部は高度に精製したり、加工したり、ヒトの手で合成したりでできあがる。ひとつひとつていねいに調べると興味が湧くかもしれない。まずはそんなところからはじめていい。
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