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ヒトビトのあいだで自転車を連綿とリユースしつづけていく 


はじめに

 自転車をほぼ買わない。ただ一度の例外。勤めはじめてすぐに購入した自転車をあっさり翌日になくした。防犯登録してカギをふたつつけた自転車をアパートの前で盗まれて以来買っていない。くやしく、そして情けなかった。

たいてい自転車のほしいときにはみずからうごきはじめるか声がかかる。リユース品の登場。たいてい「使いませんか。」と声をかけてくださる。そこで丁重に感謝の意を示しつつ、頂戴してメンテナンスをたのしみながらだいじにつかう。

そんな日常のようす。

いただきもの・リユースもの

 最初に自転車をいただいたのは、大学に合格してこの街におとずれてすぐのころ。下宿の大家さんから。ここをはなれた下宿人の方の置いていったもの。いつもこれで通学、バイト、友人のところへ。行動範囲をひろげられた。おかげで道もずいぶんおぼえられた。

学生時代の大部分をすごしたその下宿で就職や転勤で同居人が旅立つたびに自転車を置いていく。つかってくれといわれて自転車をかえた。わたしも余裕ができ2台のうちの大きなサイズのほうをあてがったことも。たいてい「ほしい。」とこころよく受けとってくれ、取引成立。そのまま下宿の階段下にいっしょにならべていた。

便利なもの

 平らな地域で公共交通機関以上にこまかくすばやく移動できるのが自転車。

日々つかうものなのであちこちいたんでくる。かんたんな修理ならば自分でやっていたが、あるときいきなりパンク。ごくちかくに住んでいたバイクにのる同級生。ひととおりの機材をもっていた。自転車のパンク修理ならすぐできるという。目のまえでやってみせてくれた。百聞は一見にしかず。コツをつかめばかんたんだった。

それ以来2,3の工具をそろえてやりはじめた。すると修理のたびに時間がかからなくなる。ほかの修理もできるように。

異動先で

 30年ほど前のこと。家をたててしばらくすると関西に長期の異動。長年愛用の自転車も引っ越し荷物にくわえた。しらべると異動先では通勤に自転車が欠かせない場所だったから。住んでいる街よりも都会と思っていたが、とんでもなく住居と職場のあいだの公共交通機関の接続があまりによくないところだった。

地図上7kmほどを1時間に1本ほどの公共交通機関を2度のりついで100分ぐらいかかる。雨の日は2時間以上。これでは歩いてむかうのと変わらない。合羽をはおり自転車ならば行き帰りとも坂道はあるが20分あまり。じゃあもっていこうとなった。

その自転車、半年あまりのあいだパンク1回でよく活躍してくれた。長期の異動がおわりもと住む場所へ。お世話になった職場の同室の方に打診したら「ぜひ。」ということで自転車をお譲りした。帰りは車を運転するだけの荷物で身軽になって帰ってきた。

おわりに

 それからしばらくのち、義父から自転車をゆずられた。家から職場まで本業の通勤につかう。ほぼ1日おきなのでかれこれ2,500回以上つかったことに。

やはりそれなりにメンテナンスが必要。部品交換の機会もある。家のかたわらには以前に市のリユース品としていただいた予備の自転車を部品とり用に置いてある。そろそろ鉄くずになりそう。そのはなしはまたの機会に。

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