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手づくりパンの発酵をたすけるために車内のぬくもりを使う


はじめに

 秋を迎え、朝夕に涼しさが感じられる。この地域では昼間にはまだ夏の名残が。朝ならば汗をかかずに小麦粉をこねられる。

楽しみ半分でパンをせっせとつくる。やはり手持ちの安心して使える材料でつくると、味がやさしい。とがったところのないあきない味。3日かけてあじわいつつ食べる。

発酵をともなうのでいつも暖かい場所をさがす。なぜそうするのか理由がある。必要に迫られて苦しまぎれに得たある方法。

この時期に使えるごくごくわずかにエコ?なパンづくりの方法。


オーブンレンジはあるけれど…

 1987年製造のオーブンレンジ(なんとPanasonicではなくNational 製のNE-A740)。かれこれ34年間使いつづけているしろもの。

外わくの硬質プラスチックの一部にひびが入り、生もの解凍ボタン(一昨年来)の故障、電光掲示タイマーの表示異常が起こる程度。だましだましならば使える。運転中の音もかまびすしい。とくに安全上のトラブル(異常な発熱やにおいなど)は発生していない。

すでにじゅうぶんもとをとっていて活躍したしろもの。そろそろ買い替え時期だろう。それでも使えるうちは使い倒すつもり。日々使いに重宝している。発酵機能ではこのあいだはあたたまらなかった。かなりあやしい。

先日も「発酵」にセットしたはずが、あやうくパン生地のイーストを120℃ほどに数分間さらすことに。すぐに気づいたのでなんとかセーフだったが、どうも心もとない。

そこで代替措置を考えたい。家の窓からわたしを呼ぶ。ほらっ、ここだよと家の外から呼ぶ気がして、ある便利そうなものに目が向いた。車だ。わたしとしては整然と管理できている場。家をふくめてもっともきれいにしている場所。使えないはずはない。


車の中の温度とは

 こねてしまったものはしかたがない。ボウルにラップをかるくかぶせて庭に出る。パン生地のボウルを抱えて庭でうろうろしているところを近所の方に見られるのは避けたい。ついにこの人、頭がある帯域に達してしまったかと思われかねない。

なるべく目立たぬようにそろりと車(SUBARU Impreza sport)のドアに手をかけ、前部の座席のクッションもしくはダッシュボードの上に、ラップをかけた生地の入ったボウルを置いた。このいずれの場がいいかはそのときどきのお天道様のご機嫌によると思う。車のなかは基本的に温かい(いや、暑い)。

じゅうぶんに30℃オーバー。車の黒いダッシュボード上だとうっかりすると日中など卵に火がとおるかもしれないほどに達する。透明波板を貼りつけたカーポートのなかの環境下ではあるが。

一次発酵のめやすの1時間ほどもダッシュボード上に置くと、温度が高くなりすぎるおそれがある。それで前部座席のシート上もしくは後部座席などなど、天候に応じてボウルを置く場所を臨機応変に変えてみた。


おわりに

 昨今の状況下でしかもガソリン車。ガソリンの消費はなるべく抑えたい。パンだけを買いに片道7kmのスーパーまで車を走らせるのは躊躇する。もちろん歩くと峠越えで2時間半。JRを使っても半日仕事。

そうなると自分でつくるほうがかんたん。材料の多くは豪雨や水害に備えてローリングストックしているので、その交代をかねて使う。

持ち主の酷使のため、息もたえだえの旧式オーブンレンジのピンチヒッターとして、やむ負えない発酵場所だが、いまのところ一次発酵、二次発酵の場として問題なく使えている。

なにはともあれ手づくりのパンはやはりおいしい。


(注意喚起)

古い電化製品の使用は、経年劣化の観点から望ましいものではありません。

一般的な自動車については調理器具として使うように作られていませんし、安全装備は食中毒の範疇ではありませんし、衛生上の観点からもじゅうぶんな注意が必要です。

いずれも自己責任でのご使用をよろしくお願いいたします。


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