【要約・あらすじ/ビジネス書】数値化の鬼【安藤広大/ダイヤモンド社】
題名では「数値化」と書かれていますが、理系の方だけでなく、
私のような文系でも分かり易い内容の一冊。
「数値化」とあまり関連しない、
人事労務系・士業の方にも是非読んで欲しいです。
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『はじめに』
東北南部でもついに梅雨明けが宣言され、真夏日どころか猛暑日が毎日続いています。
当然、エアコンを起動しながら自室で過ごすことが多くなりますが、そうなると読書をするための絶好のシチュエーションを得られ、読書が捗る時期がやってきましたので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で本作品や著者に少しでも興味を持って頂くために、簡単な概要やあらすじについて記載しておりますので、その点にご注意ください。
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ジャケ買いビジネス本シリーズです。
皆さんは「人事労務業務」と「物事の数値化」とは、あまり相性が良くない、相乗効果が生まれないものだと考えていませんでしょうか。
私も、noteにおいて「人事労務については、規則や仕組みなどで雁字搦めにして決めつけるものではなく、場合によってはなあなあで済ませるという柔軟性が重要」と記述してきました。
しかし、人事労務についても「人事評価」など、数値化することが重要な業務が発生しています。
ですので、本作をジャケ買いしたのですが、大変面白い内容でした。
以下に、まとめや概要を記述しますが、文系・人事労務業務に関連している方に是非読んで欲しい本です。
※「たった一つの思考法」とは書いてありますが、様々な視点が書いてありますので多くの方が気付きを得ると思います。
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本作は、各章ごとにまとめた内容+実践について書かれています。
各章のまとめは以下になります
序章 数字に感じる「ネガティブ」を取り除こう
1.数字が無いから「不満」が生まれる
「曖昧な概念」で評価・対応をしてしまうと、不公平が生まれる。
その理由は、自分が気に入っている・理解出来る部下に対して甘い評価を「下すことが出来てしまう」からである。
人事評価については「感覚的に行わない」ことが重要。
2.数値化が出来る人は「失敗が当たり前」になる
失敗が当たり前になるということは、失敗をしないという訳ではなく、「失敗を認めることが出来る」ということ。
失敗を認めることが出来る人は、それをつなげることが出来ることになるため、自分に厳しくすることも出来る。
決して「気合で何とかする」ような人になってはいけない。
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第1章 数を打つところから始まるーー「行動量」の話
1.「仕事ができる人」の共通認識とは何か
結果は評価するが、プロセスを評価してはいけない。目的地さえ決めてしまえば、そこまでの生き方は自由ということを徹底しなくてはいけない。
そして、「自分で業務内容を改善することで、初めて人は成長する」ということを理解するべき。
2.目標は「いつでも思い出せる数字」でないと意味がない
現状を評価し、次の行動に繋げることが出来るためには目標が重要。
また、数値化による評価によって「自分のことしかしなくなる」ことを防ぐには、個人は「あくまでチームや所属部署の成績を上げるために存在する」という意識を徹底する必要がある。例えば、対象者がプレイングマネージャーの場合には「個人0:チーム10」という比重にすることで、「チームはダメでしたが、私個人は頑張って達成しています」という言い訳を防がなくてはいけない。
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第2章 あなたの動きを止めるもの--「確率」の話
1.「伸び悩む人」に共通する考え方
全ての人は成長する、しかし、伸び悩み(天井)に到達したときに「頑張り続けることをしなくなった人たち」が、「既得権益」にしがみつき、新しい考えの導入などについて反発することが多くなる。
2.「確率のワナ」に注意しよう
上記「伸び悩む人」は、若手に対して「失敗を見せたくない」などと考えることで、達成「率」・契約「率」・成功「率」などにこだわるようになってしまう。
本来であれば、業務については「質」と「量」の両方にこだわらなくてはいけないが、「質(=確率)を上げる」ことにこだわり過ぎることは大問題で、こだわり過ぎると「働かないおじさん」への第一歩となる。
確率を上げることにこだわると、自分が失敗しないために「評論家」になってしまうことに注意。何歳であっても何年目であっても「行動量」が重要。
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第3章 やるべきこと、やらなくてもいいことーー「変数」の話
1.「変えられるもの」と「変えられないもの」を見分ける
頭が悪い人には二パターンあり、
「変えられないことを変えようとする人」
「変えられることを変えられないと思い込んでいる人」
になってはいけない。
2.「変数じゃないもの」に固執しない
せっかく行ったんだからということで、やったことに意味が無かったということを認めることは難しいが重要である。
「やったことに勝手に意味づけするのではなく、明らかに結果や成果につながったことを見つけ出す」ことを行う必要がある。
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第4章 過去の成功を捨て続けるーー「真の変数」の話
1.「変数」は放っておくとどんどん増えていく
日々業務を進めていくと、どんどん変数が増えていき、それを全部こなそうとすると「全体のパフォーマンスが落ちてしまう」。
だから、変数だと考えていたが「売り上げが上がっていない」「利益に影響していない」ものについては、どんどん減らすことが重要。
2.できるマネージャーは「変数」を減らす
部下が間違った努力をしないように「今行っていることは変数ではない」ということを認知させることが重要。そのためには、他人への責任の押し付けという形の言い訳をさせてはいけない。さらに、そうすることで部下の成長を促すことにもつながる。
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第5章 遠くの自分から逆算するーー「長い期間」の話
・「短期的」と「長期的」の2つの視点
現状の「コスパが良い」という考え方は、短期的考え方に基づいている。しかしビジネスで重要なのは「長期的に見て未来の得を選ぶ」こと。今の数字が長期的に続くかどうかを考える必要がある。
まずは「短期的」に考え、その後「長期的」に考える。さらに、長期的な視点からの「逆算」をすることが重要。
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終章 数値化の限界
・「数字がすべてではない」というステージに行くために
ここまで「数字」「変数」などに注目し、数字にこだわってきたのは、「数字がすべてではない」というステージに達するため。
そのステージに達してからは、数値化にこだわることなく、「やりがい」「達成感」などを求めることも可能になる。重要なのは、数値化してから数値化出来ないものを求めるという順番。
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本作を読んでも、私は、人事労務業務については「数値化されていないところを管理する方の能力が重要」だと思っています。
しかし、帯に書いてあるように、「いったん数字に強くなる」「頭の片隅で数字のことを考えよう(裏面の帯に書いてあります)」ことは、人事労務業務に携わっている方にとっても重要な能力だと気づかされました。
「数字化は感情を切り離す」
というのは、大変的を射た言葉です。
人事労務業務では、対象者の感情に留意することが重要ですが、感情だけにフォーカスしただけでは上手くいかないことも多いです。
ですので、「感情」と「数値化」の両方を身につけなくてはいけません。
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本作のまとめ(概要)が、上記のようにかなりの分量になってしまったことで分かると思いますが、内容についてかなり充実しています。
そして、本作は約300ページあり、上記まとめ以外にも身になった・気づかされた内容は沢山あります。
私は20~30代前半まで民間企業に勤務しておりましたので、士業関連業務の中ではビジネスについて理解しているほうと思いますが、そういったビジネス部分についても納得出来る部分が多くありました。
現状の正しい認識と、これから将来についての行動指針にもなる、ためになったビジネス本でした。
「数値化」という用語を前面に打ち出していますが、理系の方よりも文系の方。
そして、人事労務業務に携わる方にこそ、是非とも読んでもらいたい一冊です。
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