優しいスタッフ / 厳しい現場
人が優しい現場は、それだけでかなり救われる。
特に、タイミーのように初めて行く場所では、誰と一緒に働くかがかなり大きい。
挨拶をした時の空気。
車内での会話。
わからないことを聞いた時の返し方。
そういう小さな部分で、「今日は大丈夫そうだ」と思える日もあれば、逆に始まる前から少し身構えてしまう日もある。
ごみ収集の仕事は、今回で3回目だった。
これまでの2回で、なんとなく流れは掴めてきたつもりだった。
収集車に乗る。
ステーションで降りる。
ごみを運ぶ。
また乗る。
単純に見える作業でも、実際にやってみると、毎回少しずつ違う。
そして今回は、これまでで一番体力を使った一日だった。
優しそうな2人で、一安心した朝
朝8時ごろ、現場に着いた。
今回一緒に働くスタッフさんは、2人とも優しそうな人だった。
それだけで少し安心した。
タイミーで何度か働いていると、仕事そのものの内容だけでなく、「どんな人と一緒になるか」もかなり大事だとわかってくる。
最初の空気が柔らかいと、緊張が少しほどける。
今回は一般ごみの日だった。
一般ごみは一番きついと聞いていたので、正直「ついに来たか」と思った。
ビン、缶、ペットボトルや雑紙とは違う。
重さもある。
汁が飛ぶこともある。
においもある。
扱いにくさもある。
だから、始まる前から少しだけ心構えをしていた。
移動中、添乗スタッフさんが「他はどこのタイミー行ったの?」と話しかけてくれた。
そういう何気ない会話があるだけで、現場に向かう時間の緊張が少しやわらぐ。
「今日もなんとかやれそうだ」
そんな気持ちで、作業が始まった。
一般ごみは、思っていた以上にやりづらかった
8時半ごろから収集が始まった。
一般ごみは、やはりこれまでとは違った。
袋を持ち上げた時に、思ったより重いことがある。
中身が偏っていて、片手では持ちづらいこともある。
汁が飛び出ないように気をつけながら、でも遅れないように動かなければならない。
ごみを集めるだけではない。
ステーションに敷いてあるネットを、指定された場所にきちんと戻す。
はみ出さないようにネットを入れる。
カラスにつつかれて、ごみが散らばっている場所では、ちりとりを取って掃除をする。
1、2日目にはなかった作業が多かった。
最初は少し手こずった。
「これで合っているのか」
「どこまで片付ければいいのか」
「ネットはこの置き方でいいのか」
そんなことを考えながら動いていた。
ただ、ありがたかったのは、スタッフさんが親切に教えてくれたことだ。
強い言い方ではなく、必要なことをその場で教えてくれる。
間違えそうなところは、ちゃんと伝えてくれる。
そのおかげで、きつさはありながらも、前半は楽しく学びながら進めることができた。
ごみ収集の仕事は、体力だけではない。
その場で見て、判断して、次の動きに移る力も必要だ。
頭で理解してから動くというより、動きながら覚えていく感覚に近い。
だからこそ、教えてくれる人が優しいと本当に助かる。
昼休憩で、体力は思ったより回復する
11時20分ごろ、一度ごみ処理場へ向かった。
前回までは、後半がかなり短く終わることもあった。
だから今回も、少し楽になるのかと思っていた。
しかし、運転手さんから「今回は一般ごみだから、後半も前半と同じくらいの量をやる」と聞いた。
その時点で、少し気持ちを入れ直した。
12時過ぎから昼休憩に入った。
1時間の休憩。
ごみ収集を3回やってみてわかったことがある。
1時間休むと、意外と体力は戻る。
午前中にかなり動いても、昼を挟むとまた動けるようになる。
1回目、2回目は後半戦がすぐに終わり、体力が余ったまま終わったような感覚があった。
だから今回も、休憩中は「後半もいける」と思っていた。
しかし、今回で初めて、ごみ収集の過酷さを知ることとなる。
後半戦で、一気に体力が削られた
13時半ごろから、後半戦が始まった。
そこからが本当にきつかった。
量が多かった。
ステーション間を走ることも多かった。
降りて、ごみを持って、収集車に入れる。
また乗る。
すぐ降りる。
また走る。
その繰り返しだった。
開始1時間ほどで、かなり疲れが来た。
午前中の疲れが完全に消えていたわけではなかったのだと思う。
昼休憩で回復したつもりでも、体の奥には疲れが残っていた。
そこに、後半の量とスピードが重なった。
残りの1時間は、正直かなり踏ん張った。
「あと少し」
「ここを終えたら次」
「とにかく遅れないように」
そんなことを考えながら動いていた。
今回は、1日を通して、添乗スタッフさんだけがごみを拾いに行く場面がほとんどなかった。
毎回、自分も乗り降りをする。
当たり前のことではある。
でも、その回数が積み重なると、かなり体力を削られる。
収集車に乗っている時間は短い。
降りたらすぐ動く。
休む間もなく、次のステーションが来る。
この仕事のきつさは、重いものを持つことだけではない。
細かい乗り降りが何度も続くこと。
走る場面が多いこと。
気を抜くと遅れてしまうこと。
その全部が、じわじわ体に効いてくる。
優しさに助けられたから、最後までできた
それでも、最後までやり切れたのは、スタッフさんの優しさがあったからだと思う。
同乗スタッフさんは、自分の状況を見ながら動いてくれた。
ごみを捨てやすい位置に収集車を停めてくれたり、こちらが動きやすいように配慮してくれたりした。
そういう小さな気遣いは、疲れている時ほどありがたい。
大きな言葉で励まされたわけではない。
でも、働きやすいようにしてくれていることは伝わった。
現場がきつい時、人の優しさはかなり大きい。
ただ、その一方で思った。
人が優しいことと、仕事が楽なことは別だ。
優しいスタッフさんに囲まれていても、きつい仕事はきつい。
一般ごみは重い。
走る場面もある。
乗り降りも多い。
後半には体力も切れてくる。
でも、厳しい現場の中に優しさがあると、踏ん張れる。
「もう無理だ」と思う一歩手前で、なんとか動ける。
今回の一日は、まさにそんな感じだった。
タイミー初心者に伝えたいこと
タイミーで働く前は、仕事を選ぶ時に時給や場所を見がちだった。
もちろん、それも大事だ。
でも実際に働いてみると、それだけではわからないことがたくさんある。
同じごみ収集でも、回収する種類によってきつさは変わる。
同じ時間でも、量によって疲れ方は変わる。
同じ作業でも、誰と一緒に働くかで感じ方は変わる。
今回の一般ごみは、かなり疲れた。
開始1時間で疲れが来て、残りの時間は踏ん張るような感覚だった。
それでも、嫌な一日だったかと聞かれると、そうではない。
むしろ、学びは多かった。
一般ごみの大変さを知れた。
体力が切れてからの自分の動き方も知れた。
優しいスタッフさんがいる現場でも、仕事そのものはちゃんと厳しいのだと知れた。
タイミー初心者にとって、初めての現場は不安が大きい。
うまくできるか。
怒られないか。
迷惑をかけないか。
体力が持つか。
いろいろ考えてしまう。
でも、実際に行ってみると、全部が怖いわけではない。
優しく教えてくれる人もいる。
こちらの状況を見て、配慮してくれる人もいる。
ただし、優しい現場だからといって、楽な仕事とは限らない。
そこは分けて考えた方がいい。
優しい人たちに助けられながら、厳しい現場で踏ん張る。
今回のごみ収集3回目は、そんな一日だった。
仕事が終わって会社に戻る頃には、体はかなり疲れていた。
でも、ただ疲れただけではなかった。
「今日はちゃんとやり切った」
そう思える疲れだった。
働くことは、いつもきれいな達成感だけでは終わらない。
汗もかく。
息も上がる。
途中でしんどくなる。
思ったより自分の体力がないことにも気づく。
それでも、最後までやった一日は、自分の中に静かに残る。
優しいスタッフさんがいた。
でも、現場は厳しかった。
その両方があったからこそ、今回の一日はただのバイトではなく、少しだけ自分を知る時間になったのだと思う。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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