小説:ふたりの翠玉(エメラルド)エピソード5おもしろエメラルド講座
仁は、「エメラルドおもしろ講座」のシナリオのメインテーマを「エメラルドのキセキ」とし、エメラルド原石が地球の奥深くで生成し、それが、どのような環境の鉱山で採掘され、さらにエメラルドの原石が職人の手によって緻密に研磨され、緑の輝ける宝石となる過程の「軌跡」。そして、地球の奥深くで鉱物として偶然とも言える化学反応、信じがたい地中の圧力による「奇跡」によって、いわゆるエメラルドグリーンの宝石が生成される偶然にスポットを当てることにした。
エメラルドの鉱山は、どういう場所で、エメラルド原石が現地でどのように採掘されているのか、それをどうプレゼンするか、それが今回の講座のキモである。
仁は、たまたまGIA の親睦団体の集まりで知り合った、佐野 忍氏の書籍「エルドラドの緑の火 コロンビア エメラルドの旅」のことを知り、いち早くアマゾンで手に入れていた。
この書籍は、残念ながらすでに絶版になっているからである。しかも、今となっては、アマゾンでも手に入らなくなっている、貴重な本。
著者 佐野忍氏の紹介を簡単にしておく。
書籍の著者紹介から、以下抜粋。
1942年 名古屋市に生まれる。
1965年 青山学院大学経済学部卒業。
1972年 アメリカ宝石学会(G.I.A)卒業
1973年 株式会社エスメラルダを創立 代表取締役社長
筆者注:佐野氏は、2017年4月に会社を精算している。
書籍の内容は、こちらから。
「エルドラドの緑の火 コロンビア エメラルドの旅」の帯付より。
「夢多き宝石商の手記。徒手空拳この未知の国に渡り、緑の石を商って成功を収めた著者が、感謝と愛情を込めて綴るコロンビアの美しい風土と人々。エメラルド取引の知られざる内実を伝えて南米を知るに必読の一冊」
また、基本的なエメラルドは、こちらのブックレットを参考に講座を組み立てることにした。
「ジュニア学習ブックレット 鉱物と宝石 でき方や性質をさぐろう!」
松原 聡監修、株式会社PHP研究所 発行。小学生から読めるように 漢字には全てルビがふってある。
ブックレットの表紙には、
「鉱物、宝石、岩石・・・何がちがうの?
化石も鉱物になるってホント?
4300種におよぶともいわれる鉱物について
基本的な知識やふしぎな性質、さまざまな利用法を紹介!」
と書いてある。
表紙を開くとすぐに、
Q1 鉱物はなぜ決まった形になるの?→ 答えは10ページ
Q2 宝石はどうしてきれいにかがやくの?→ 答えは、18ページ
Q3 ダイヤモンドはどんなところでできるの?→ 答えは、22ページ
Q4 化石も鉱物になるってほんとう?→ 答えは、30ページ
Q5 えんぴつのしんは何からつくられるの?→ 答えは、44ページ
というQ&Aが目をひく。
「エメラルドおもしろ講座 、エメラルドのキセキ」のふたつのテーマは、佐野忍著、『エルドラドの緑の火』とこのブックレット、『鉱物と宝石』の2冊でほぼ語ることができる。
仁は、そう確信した。あとは、仁独特のアドリブが当日うまくでるかだけだ。
仁は、すでに、エメラルド講座のことから、スペシャルオーダーのエメラルドの帯留めをどう完成させるかに頭を切り替えている。
