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「数年後の自分が、誇れる決断をしたい」——日系シンクタンクで働きながら、不動産DXの未来を書き換える男。株式会社Amis・大塚瑞己さん

「数年後の自分が、誇れる決断をしたい」——日系シンクタンクで働きながら、不動産DXの未来を書き換える男。株式会社Amis・大塚瑞己さん

計画よりも、行動から得られるデータに勝るものはない。

株式会社Amisは、東京都目黒区を拠点に、営業代行・営業支援と不動産DXの2軸で事業を展開する若い企業。代表の大塚瑞己さんは取材時27歳になる年、本業として日系シンクタンクに正社員として在籍しながら、副業として2024年に法人化した経営者でもある。参画している約10名のメンバーは、外資コンサルやメガベンチャーといった第一線で専門性を磨くプロフェッショナルばかり——日中は本業、夜と週末にAmisのミーティングという二刀流の精鋭チームで、戦略的に組織を伸ばしている。

群馬県で生まれ育ち、サッカー部で体育会系のマインドを培ってきた。中央大学法学部に進学し、サークルでは代表を務めるも「ありがちな学生生活で終わる自分」に強烈な危機感を持ち、大学2年で宅建を取得。資格を起点に、自ら不動産会社へフルコミッションの営業代行を提案し、現場での実践と高度な環境への移動を繰り返してきた。卒業後は日系シンクタンクに新卒入社し、本業で「共通言語」と「高い視座」を磨きながら、社会人3年目で会社の上司にも相談した上で株式会社Amisを設立した。

「数年後の自分から見て、今の決断が誇れるかどうか」——そう語る大塚さんに、19歳から続けてきた営業代行のリアル、信頼を覆された経験から再定義した「自責」、そして「誠実さこそが最大の競争優位性」と語る組織設計の論理を、深く聞いた。

会社名:株式会社Amis
役職:代表取締役
氏名:大塚 瑞己(おおつか みずき)

営業代行×不動産DX——「戦略的パートナー」として組織を伸ばす

少数精鋭・約10名のプロフェッショナル集団で、高い機動力を担保する

——まず、株式会社Amisの事業概要を教えてください。

大塚さん:現在は、実戦的な「営業代行・営業支援」を主軸にしています。通信・インフラ領域から、不動産まで幅広く対応しているんですが、単なるアウトソーシングというよりは、クライアントの成約率を最大化させる「戦略的パートナー」としての立ち位置を大切にしています。

もう一つの柱が、不動産取引の不合理を解消する「不動産DX事業」です。この業界って、まだまだアナログな商習慣が残っているんですよね。そこにテクノロジーを介在させることで、取引をもっと透明で効率的なものに変えていく仕組み作りを進めています。

弊社の最大の特徴は、参画している約10名のメンバー構成です。みんな外資コンサルやメガベンチャーといった、第一線の組織で専門性を磨いているプロフェッショナルばかりなんですよ。彼らが日々の仕事で培った知見を、仕事終わりの時間や週末に集約させる。そうすることで、少数精鋭ながら非常に質の高いアウトプットを出せる、機動力の高い組織になっています。

現状維持への危機感——大学2年での「宅建取得」が全ての起点

「普通の学生生活の延長線上で卒業する自分」に合理性を感じられなかった

——19歳から事業をやられているそうですね。

大塚:群馬出身で、高校までサッカーをやっていました。大学は中央大学の法学部に進学しました。大学にいた当時、サークルの代表なんかを務めてはいたんですが、どこかで「このまま普通の学生生活の延長線上で卒業していく自分」に、強烈な危機感を抱いていたんです。周囲と同じ型に嵌ったまま終わることに、どうしても合理性を感じられなくて。それで、まずは客観的な専門性を身につけるために、大学2年で宅建を取りました。

でも、資格を取っただけで「机上の論理」で終わらせたくなかった。だから、不動産会社へ自らフルコミッションの営業代行をやらせてほしいと提案をしに行ったんです。現場での泥臭い実践を通じて営業の構造を理解し、より高度な環境へ身を置き続ける。そうやって、自分の市場価値を常に定点観測してきたことが、今の活動に繋がっていますね。

信頼の崩壊と、「自責」の再定義

仲間を裏切られた経験が、誠実な組織運営の礎になった

——キャリアの中で、最も教訓となった経験を教えてください。

大塚さん:過去に、ビジネスパートナーとしての信頼を根底から覆されるような、非常に苦い経験をしました。自分個人の金銭的な損失も大きかったですが、何より辛かったのは、私を信じて集まってくれた仲間たちまで迷惑をかけてしまったことです。自らの信用を担保に繋いだ縁を傷つけてしまったことは、本当にしんどかったです。

ただ、その経験を経て、自分の中で「自責」の定義が大きく変わったんです。起きている事象のすべてを自分の責任範囲として捉えることで、他者への依存を捨てて、自立した経営判断が下せるようになりました。「リスクを予見できなかった自分に何が足りなかったのか」——この徹底した自責思考こそが、今の誠実な組織運営の礎になっていると確信しています。

日系シンクタンクへの参画——「共通言語」と「高い視座」を求めて

事業1本にせず、優秀な人材が揃う組織で本業として研鑽を積む選択

——大学卒業後、事業を一本化せずに「日系シンクタンク」への入社を選ばれたのはなぜでしょうか。

大塚さん:将来、日本を代表するようなビジネスリーダーと対等に議論をするためには、一流の組織で磨かれた「共通言語」と「高い視座」が不可欠だと思ったからです。自分より遥かに高い専門性を持つプロフェッショナルが揃う環境で、本業として研鑽を積むことは、事業にとっても大きなシナジーを生むと考えました。

就活では「いろんな事業が勉強できて、副業をやらせてくれて、自分より優秀な人ばかりの会社」という条件で探しました。最終的に内定をいただいた今の会社は、本を書いている人、メディアでコメンテーターを務めている人、大学教授を兼任している人もいる環境で、副業OKじゃないと成り立たない、独自のカルチャーを持つ組織です。ここでの経験は、Amisの経営にもダイレクトに活きています。

法人化の論理——優秀な仲間のスキルを発揮する「プラットフォーム」を作る

当たり前のことを、当たり前にやるだけで勝てる確信

——社会人3年目で法人化されたタイミングについて教えてください。

大塚さん:社会人3年目で法人化したのは、周囲の優秀な仲間たちがキャリアの転換期を迎えて、「自分のスキルをよりダイレクトに社会へ還元したい」というニーズが高まったタイミングだったんです。彼らの卓越したスキルを発揮するプラットフォームを構築することで、個人の成長と事業の拡大を両立できる。そう考えて、会社の上司にも相談した上で2024年に株式会社Amisを設立しました。

もう一つの法人化の理由が、過去にあった「報酬を払わない経営者」のような人たちが世の中にいるんだったら、当たり前のことを当たり前にやるだけで勝てるんじゃないか、という確信です。会社を作ってから「みんな来てよ」と集めたわけではなくて、もうついてきてくれている人たちがそのまま集まった、というのが正確ですね。

メンバーの「LTV」を最大化させる、還元主義の組織設計

「誠実さこそが最大の競争優位性」と定義した報酬体系

——約10名で高い収益性を維持しているポイントはどこにあるのでしょうか。

大塚さん:弊社は、利益の大部分をメンバーに分配する、かなり透明性の高い報酬体系を採用しています。設立当初、金融機関の方から「経営側の手残りが少なすぎるんじゃないか」と心配されたこともあるんですが、これは私の明確な戦略なんです。

中長期的な視点で見れば、メンバーが「Amisに参画すること」に最大限のメリットを感じ続けてくれることこそが、結果として組織の適応力を高め、持続的な成長に繋がります。「誠実さこそが最大の競争優位性である」と定義して、それを体現する組織設計を心がけていますね。

今後の展望と、次なる挑戦者へのメッセージ

計画よりも、行動から得られるデータに価値がある

——今後の展望、そして挑戦を志す方々へ一言お願いします。

大塚さん:既存事業をより深く伸ばすとともに、社会的インパクトのある新規事業を仕掛けていきます。今いる優秀なメンバーと一緒に、現在の事業の解像度をもっと高めて、社会に一石を投じる存在を目指したいですね。

そして、これから新しい挑戦をしようとしている方には、「思考停止した計画よりも、迅速な仮説検証にこそ価値がある」と伝えたいです。どれほど緻密なロジックを組んだとしても、行動から得られるデータに勝るものはないと思います。

私がいつも意識しているのは、「数年後の自分から見て、今の決断が誇れるかどうか」という視点です。不確実な未来を怖がるのではなく、自ら動いて現実を書き換えていく。その積み重ねが、結果として自分だけのキャリアを形作っていくのだと信じています。

会社名:株式会社Amis
設立:2024年11月13日
代表取締役:大塚 瑞己
事業内容:営業代行・営業支援事業、不動産DX事業
所在地:東京都目黒区下目黒1丁目1番14号 コノトラビル7F

取材・文:木村光志(株式会社One Rep)

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