「あの頃のエヴァ騒動」を語るのに忘れられてる「ニュースグループ」の存在 『キヨシのおはようインターネット』(1997年5月2・16日合併号)
どうにも1997年頃のいわゆる「エヴァンゲリオンブーム」について語る人たちが、「ネットで大騒動になった」という部分で2chと誤認していたり、ニフティー掲示板だと思っていたりするが、多分あの時期にリアルタイムで「世界的のオタクたちが大騒動」になったのは、掲示板でもポームページでもなく、「ニュースグループ」だったと思うのだ。
あるいは「メーリングリスト」だ。
とにかくISDNが普及しかけの時代であったし、インターネットは「テレホタイム」だった時代、言ってしまうとネットサーフィンするだけでも一苦労であり、HTMLすら読み込むのに時間やラグがかかっていた。
そんな時代、情報収集やネットで議論する場合にもっとも使われていたのが、「ニュースグループ」と「メーリングリスト」であった。
メーリングリストはメールアドレスを相互にグループ化してチャットもどきに仲間内で連絡をとりあったりするものであったので、不特定多数との議論は起きにくかった。
当時「アニメや時事ネタ」などの議論は日本も世界もだいたい「ニュースグループ」に集まり、盛んに意見交換していたりするのだ。
回線が太くなりチャットどころか動画通話までできるようになった時代、今ではほぼ完全に失われたインターネットの機能だ。
ニュースグループ
ニュースグループとは、ネットニュースにおいて話題のテーマや目的別に分けられた、記事の集まりのことである。あるグループを購読すると、そのテーマや目的に添った記事を読んだり、投稿したりすることができる。利用に関して、習慣的に「購読する」という言葉が使用されているが、ISP利用料以外は原則的に無料である。
ニュースグループは階層構造を持ったカテゴリによって名前づけられていて、トップカテゴリから下層のカテゴリを順に "."(ドット)で繋ぐ。ちょうどインターネットのドメイン名を逆にしたような形である。例えば映画評論についてのニュースグループは、"rec.arts.movies.reviews" (娯楽>芸術>映画>レビュー)である。
当時のインターネットブラウザには、メール機能とともに「ニュース機能」というものが存在し、今も古いメールソフトなどには残っていたりする。
だから当時の日本やオタクたちが「インターネットで議論が沸騰した」というのはニュースグループでの出来事であったと記憶している。
ちなみに私は当時から『新世紀エヴァンゲリオン』に冷淡だったので傘下はしていない。
ただ当時リアルタイムで傘下していた石原潔さんの記事があるので、当時のニュースグループでの熱気を感じてもらいたい。


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