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私が実際に[ガッカガッカ]と[カガッカガッ]に対してどう取り組んだのかという過程の話

前回までの3つのNOTEで私がしたかったのは、客観的な情報を元に、グルーヴの構造を改めて冷静に捉えるということでした。

で、削ぎ落として削ぎ落として突き詰めた結果、結局核となるスカスカの骨組みには、ガッカガッカとカガッカガッしか使われていない。と

だから今回は、結果側からの話ではなく因側から、私が実際に[ガッカガッカ]と[カガッカガッ]に対してどう取り組んだのかという過程の話と、[能動的で必死な状態]と[受動的で適当な状態]どっちが大事かという話の2本です。


【 Topic149:ガッカガッカとカガッカガッ 】

一つ言えるのは、点と点を無理やり繋げられる人は多分居ない。気づいたら点と点が繋がっていたんです。というパターンしか存在しないのではないか。というのが前置きです


私がギターでやったのは、だいたい下記のような流れです。

1-da, 2-da, 3-da, 4-da,
ガッカ,ガッカ,ジャッカ,ジャッカ
と、思いっきりダメな例とされているチャンッカ,チャンッカって跳ねるようなリズムで弾く。わざとらしいほどにアクセントを強く付けて。(こうなってたらダメってことだよな?それはわかった。と思いながら)

そこから、どんどんルーズにしていく
("だら~っと弾きゃええねん"という動画はすでに見た後)

ジャッカジャッカ,ジャッカジャッカから
ジャーカジャーカ,ジャーカジャーカってどことなくちからを抜いていく

さらにだらしなくしていく
("en4〜って落ちるんやで"という動画はすでに見た後)

ジャーカジャーカジャーカジャーカジャー
カジャーカジャー,カジャーカジャーって弾いた方が楽な感じになってくる

da4-, da1-, da2-, da3-,って

なんとなく[ガッカガッカ,ジャッカジャッカ]と[カガッカガッ,カジャーカジャー]ってこういうこと?みたいな漠然とした感覚になり、
(いや、わかんないですけど、多分もうその時には、楽器置いてまずこれやれっていうあのタッタドゥンステップ。タッタドゥン、タッタドゥン、タッタドゥ、タァッタドゥン。タッタドゥン、タッタドゥン、タッタドゥ、da4〜da1。っていうステップはギターとは別で、もうすでに取り組んでたので、その辺との繋がりもあるとは思います。)

カガッカガッ?カガ~カガ。ああ、カガ~カガッ!か。沈んでからアッパーぶちかますみたいな?ってなったんです。あんま覚えてないですが、直感的に『1』はぶつかるところというか、パワフルで気持ちいいという感覚は常に自分の中であったんだと思います。
("ファンクはワンッ!が重要やねん"とか、"アクセル踏んでキュッ!ってぶつかる"ってやつとかもすでに観てたので。)

そこからベースに持ち替えて、ジャストアタッチオブラブのべい~んってポケットに落とし込むフィールとか、フォーゲットミーノッツのファンクのワンでぶつかる感じとか、ロンリーアベニューの二音奏法の特にda1のぶっぶんって弾みながら拍にぶつかりにいくようなフィールとか。要は低音で弾む『バウンス』と絡めて行って、感覚を補完していきました。

それだけ?って感じだと思うんですが、本当に私は何か特別なことをしたとかではなく、バックビートはカガッカガッがキーポイントなんだよな?おっけー言ってる意味はわかったと思いながら色々動画見て研究して、だいたい上記のような流れで掴んでいきました。
(2023年秋冬から2024年春夏にかけての半年くらいの話です。そこから2025年にかけて構造を言語化して整理していったという感じです。)


私はそもそもギターが好きなので、激辛おじさんのブルースの動画を良く見ていました。"en4〜って落ちるんやで"とか。あとは、"ファンクはワン!が重要やねん"とか。もちろん"楽器置いてまずこの動きやねん"の動画も観て真似してました。

だから自然と、界隈の人がこぞって陥るはずの、2,4拍目にアクセントを付けるだとか、ちょっとタイミング変えてレイドバックさせるだとか、そんなことはそもそも発想にすらありませんでした。

何かスポンジのように一つ一つの動画を吸収していたのかもしれません。正直自分でもよくわかりません。

ピッキングの質感までわかりやすいように無加工で生音で録音してみましたが、頭重心とバックビートの違いは、ガッカガッカとカガッカガッの違いでしかない。私はそう思ってます

激辛おじさんはよく、"四分がちゃうねん"。って言ってるじゃないですか。要はフェザリング・四つ打ちの質感

頭重心のバスドラはどーんどーんどーんどーん。バックビートのバスドラはブン!ブン!ブン!ブン!って鳴ってるって

なんで四分に違いが出るかって言ったら、1,2,3,4とenが反転してるからですよね。何度も出てくる激辛用語、"振りと返しが逆やねん"

ガッカ,ガッカ,1ッen,2ッen
カガッ,カガッ,en1ッ,en2ッ

enのこともオフビートと呼ぶ。みたいにWikipediaにも載ってるくらいなので、やっぱり仕組みというか構造的な話はもう出切ってる。あとはどこまで感覚をそこにリンクさせられるかっていう。


ここまで書いてて思うのは、ポケットを切り替えるぞ!という意気込みで取り組んでいたかと言われたら多分そうでは無くて、単に違いを探っていた

そしてガッカガッカとカガッカガッの違いはこんな感じなのかな?という漠然とした感覚を得て、その感覚を使って、切り替えの構造を深く考えるようになった。

で、感覚と構造がリンクしたから、コントロールが可能になった。

振り返って、何が最も大事だったかは
・en4〜en1!の質感
・タッタドゥンステップ
この二点に尽きるかもしれません

ほぼ無意識的な落ちるという感覚を掴むことで、意識的に深く落とし込むということも可能になっていくんだと思います。

激辛おじさんは「ポケット」のことを、以前は「重心」という言葉で説明してたんですが、最近は「間(ま)」という言葉で説明してるじゃないですか。個人的には「重心」という言葉があったおかげで、無理やりじゃなくて自然に落ちるところなんだなってわかりやすくて理解が早まったというのは一個あります。

あとは個人的に、ギターとタッタドゥンステップの延長で、手ではベース・足ではキックペダルというスタイルで遊んだりもしていたので、動画だけぼーっと観ていたというわけでもないです。色々アレンジしてやってました。

それこそスロー再生に関しても。

楽器の練習(というかほぼ遊び)と同時に、私はスロー再生で邦楽と洋楽の遅くなり方の違いも調べていたので、それが感覚になんらかの影響を及ぼしていたというのもあると思います。

今までは、なんとなく影響はある。程度にしか思ってなかったんですが、

激辛おじさんのXでだんだん遅くする時の話を見て、はっきりと影響はあると思い始めました。(5:24~6:15)ああ、この遅くなり方はスロー再生時の質感とまったく同じじゃないか、と。

拍の伸縮?韻の質感?を私は意図せず吸収していたのかもしれない。と


いつもながら文が長くなってしまっていますが、リズムを理解して、そこにフレーズという色を塗る。みたいな感じで行けばいいのかもしれません。

下記の激辛おじさんの発言が、私は結構好きなのですが、

"ベースという楽器は、音程の付いたキックドラム"。


【 Topic150:能動と受動 】

今色々取り組んでる人は、失敗例も見ておくというのは結構重要な気がします。界隈の人を否定して終わるんじゃなくてドライに標本として使う。

バックビート界隈の間違った人たちというのは、間違いが音にも反映されるけど、言葉にも反映されるじゃないですか。

例えば、2,4拍目がずっしりしてるとか、2,4拍目に重さを出すとか、たまに聞きませんか。

シンプルな疑問なんですが、バックビートって、重いですかね?

2,4拍目って、swingするスポットですよね。ブランコ乗っててビュンって行く感じのところですよね。ブランコ乗ってて"重たい"なんて感想出ますかね。そもそも海外の音楽用語「pocket」。激辛おじさんはそれを、「重心」って呼んでたんです。要は自分自身が"重い"から、自然と落ちるわけじゃないですか。でもバックビート界隈の人がやってるのは、なにか重たい物を、そこに置きに行くみたいな感じで演奏しちゃってるってことですよね

音色的にも"en4~"の質感は落とすんじゃなくて落ちる感じだし、タッタドゥンステップも直立の状態から"ふっ"と落ちてからのブン!だし。単に落ちるだけのところを、無理やり落とす意識でやっちゃったらそりゃおかしくなるよねっていう。

"リズムに乗るという表現はおかしい"。

って激辛おじさん常々言ってるじゃないですか。これは私のイメージなんですが、普通にライブハウスでノってる人がいるとするじゃないですか、その人の上に乗る、みたいな面白い絵面が頭に思い浮かぶんです私は。

そのくらい変なことやっちゃってるんだと思います。無意識に変なことをしてしまってる上に、さらに意識的に変なことを重ねてしまっているのがバックビート界隈の人たちなのかもしれません。


取り組む過程の必死さと適当さについて

"聞き分けが重要なんじゃない。どう感じてるかが重要"。つまり聴き分けっていうのは、別に音当てゲームをやってんじゃねえんだぞっていう。そもそもフィールが違うだろっていう、原点であるwalkin'を理解するのが目的。

あと、身構えるというより、身を委ねる、音を浴びるような感じでいい。的なことをどっかで言ってた気がするんです。記憶違いだったらすみません

意識よりも無意識、
能動的よりも受動的。

楽しもうとして楽しむモノではないし、自然と楽しく感じるモノだと思うので、とにかく言えるのは、必死になって取り組むようなことではないとは思います。が、なんとも言えません。


最後に、これは私の意味不明感覚ですが

ガッカ、ガッカ、ガッカ、ガッカで弾くと
強っい、強っい、強っい、強っい。で

カガー、カガー、カガー、カガーで弾くと
か弱ー、か弱ー、か弱ー、か弱ー。

みたいな雰囲気出しやすくないですかね

結果的に、1,2,3,4とdaの感覚的変換に無意識レベルで成功できるというか。なんか自分でもわけわかんないこと言ってる気もしますが

基本的な話をわかってない人がそれをやると、ただ裏のdaから入れば良いのねみたいに頭で捉えちゃうから、結局音色が、頭重心のガッカガッカに寄っちゃうんだと思います。

補足的な話をすると、
裏のdaっていうのはバックビートのグルーヴ内では表の役割・つまり振りなんだけど、それを頭で理解しようとするとぎこちなくなる。意識してやろうとすると、結局2,4ポケットに重い音を置きにいくみたいな不自然なことと同じ現象が起こり得る。だから、ただ感覚に沿わせて、構造はあとから頭で考える

da4〜で落ちる感覚を音色的にも身体的にも身に付ける。da1のブブンっていう音色的にも身体的にも弾むというバウンス感を身に付ける。

いちいち頭で考えない。一回論を捨てる。温泉に浸かってる時のあ〜っていうおそらく人間的に一番無になる状態。一回極楽いって、適当に感覚身につけてから頭で考えれば良いのではないか。と、激辛おじさんは言ってるんだと思います。

「振り」とか『返し』とか、私は考えながらやってなかったです。考えようがなかった。だってそもそも言葉の意味がわからなかったから。音と感覚から探って行って、ああこの感覚のことを振りって言ってんのか?みたいな結果的な流れでした。

前にも書きましたが、"カ"が中心にあって、拍に向かって"ガー"っていく感じでやってます自分は。

結論、バックビートはオカルト呼ばわりされる。
(ただ出来る人は存在する。)

幽霊が見える人っているけど、後天的に見えるようになる構造的な仕組みが実は存在するのかもしれないなと今ふと思った。この世の全て、言うほど不思議なことは何一つ無いのかもしれません。恋以外


【 Topic151:結論 】

海外のsyncopationの文献・激辛おじさんの二音奏法の説明から、導き出せる私の結論は。

1,3頭重心と2,4バックビートの切り替えは、1,3と2,4を意識的に反転させるというよりかは、1,2,3,4とenを切り替えることにより、結果的にポケットが入れ替わる。

syncopation is commonplace in many kinds of music, including classical music.
In the case of rock, however, the sense of displacement is much more apparent, and there are strong constraints on the ways in which this displacement occurs.
In this way, I shall argue, the nature of syncopation in rock is fundamentally different from that in classical music.
シンコペーションは、クラシック音楽を含む多くのジャンルにおいて一般的に見られるものである。
しかしロック音楽においては、そのリズムの "置き換え" の感覚はより顕著であり、しかもその "置き換え方" には明確な制約が存在している。
ロックにおけるシンコペーションの本質は、クラシック音楽におけるそれとは根本的に異なっていると私は主張する。

https://languagelog.ldc.upenn.edu/~myl/languagelog/archives/005154.html
Syncopation in rock: a perceptual perspective | Popular Music | Cambridge Core

二音奏法は4/4の全拍(1.2.3.4)が『返し』の状態「振り」は裏音にくる。2,4のところは拍自体が振りになってるけど、節は返しみたいになってる。これを4/4全拍「振り」にしてあいだの音を『返し』にすると当然うまいこと行きません。 なぜならそれはウォーキンのイントロ状態。つまり頭でとってる節回しと変わらない "置き換え" の失敗状態が続いてしまう。

https://x.com/DanjouMatsumura/status/1755227793582104941

なんというか、冷静に考えると当たり前の話だと思うんです。

普通に、1拍目から思いっきり頭重心のノリで、ガッカガッカって弾くと、1,3拍目がポケットになりますよね。

それって、別に、ドンタンドンタンっていうリズムの、2拍目のスネアのところから、ガッカガッカって弾き始めれば、2,4がポケットになりますよね。

でもそれってバックビートなんですか?っていうところがそもそもの始まりなわけじゃないですか。つまりそれっていうのは、walkin'のイントロですよね。

ルースブラウンのタンバリンの2,4のポケットから始まってる一音目のタッ。その開始点に合わせてこっちも普通にガッカガッ!ガッカガッ!ガッカガッカ,ガッカガッで弾けばそれは2,4にポケットのあるグルーヴで弾けてるっちゃ弾けてるけど、それは単に頭重心ぶっ込んでるだけだよねっていう。

そもそもバックビートのグルーヴ内においては、カガッカガッっていう二音奏法が常に流れてて、それに沿って演奏するから気持ちいってことだとは思うんです。

前回のオーシャンゼリゼとか、わかりやすいものを見つけた方もいますし、感じ方に加えて、みんなどうせ頭使うならちゃんとした構造を視野に入れつつ、各々上手いことやっていけばなんとかなるんじゃないでしょうか。

激辛おじさんの動画見て、少しでもああなるほど。ってなった人であれば、一回レッスン行くだけでも結構変わってくるような気がしてきました。行けばなんとかなるんじゃなくて、動画でなんとなく掴んだ「振り」と『返し』の感覚の補完として、レッスンを上手く使えば良いのではないか。


あとがき

(もう少し丁寧に過去を振り返ると、タッタドゥンステップとゴスペルステップで、『返し・反動』の感覚を掴んで、その感覚でベース弾きゃ良いのか。ってなったのがターニングポイントだったのかもしれません。

1,3拍目を、物凄く速く弾けばいいとか、スタッカートで短く切ればいいとかっていう発想では、どこまで行っても、物凄く速い「振り」、とても短い「振り」にしかならないから、それでは『返し』の質感にはならない。

バックビート界隈の人、特に今まで培ってきた常識的感覚内でやっている人たちは、1,3拍目のタイミング論、2,4拍目のアクセント論から結局抜け出せずに時間を浪費していると思います。

バックビートというワードで不必要に検索をかけてしまったことにより、無駄に付いてしまった能動的な意識が、多分邪魔してるんだと思う。大人になればなるほど難しいのかもしれないけど、受動的で自然な生理反応を活かして、構造に繋げるっていう手順が理想なんだと思う。

失敗による経験とか、継続的な努力が、まったくもって報われないことがこの世にはあると思うんです。いつかは出来るだろうという、現代人は特にそういう精神で無理くり取り組んでしまうんじゃないでしょうか。

天動説を突き詰めても地動説にはならないじゃないですか。出発点がそもそも違うから。激辛おじさんは、本当に凄いことを他人に伝えているなとしみじみ思いました。)

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jkxpop (チップは全てレッスン代として使います。レッスンで得たことを記事にして還元したい)