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PS6は30GB、携帯機は24GB――次世代PlayStationのメモリ仕様が明らかに


2027年発売が計画されているPS6。リーカーが語ったメモリ容量の数字は、従来の予想を超えるものだった。そして、それは業界全体を襲う「メモリ危機」の真っ只中で提示された数字でもある。

30GBという選択

ハードウェアリーカーとして知られるKeplerL2が、NeoGAFのフォーラムで次世代PlayStation機のメモリ仕様を明らかにした。

「最も可能性が高いのは、PS6携帯機が24GB、PS6本体が30GB、次世代Xboxが36GBだ」

PS6本体の30GBという数字は、現行PS5の16GBから倍近い増量だ。しかし、単純な増量ではない。

技術の内訳

VideoCardz.comの報道によれば、この30GBはGDDR7メモリで構成される。Sonyは3GBモジュールを10個、クラムシェル構成で搭載する計画だという。

メモリバスは256ビットから160ビットへと縮小される。一見すると後退に見えるこの選択だが、GDDR7の転送速度は32Gbpsに達する。結果として、帯域幅は640GB/sとなり、PS5 Pro(576GB/s)を11%上回る。

狭いバス幅で高速メモリを回す。シンプルな戦略だが、コストとの戦いの産物でもある。

なぜ30GBなのか

160ビットバスに3GBモジュールを載せれば、自動的に30GBになる。より多くのメモリを載せたければ、192ビットバスに切り替えて36GBにする選択肢もあった。

だが、Sonyは30GBを選んだ。KeplerL2は、より多くのメモリ容量を搭載する場合、価格が大幅に上昇すると指摘している。バス幅の拡大は、基板面積の増加、配線の複雑化、冷却コストの増加を意味する。

一方で、一部の開発者からは「20GBでも十分では」という声も上がっていた。それに対してKeplerL2は明確に否定した。20GBでは不十分だと。

30GBは、野心と現実の妥協点だ。

携帯機という野心

もう一つの数字、24GB。これはPlayStation携帯機のメモリ容量だ。

この携帯機は、LPDDR5Xメモリを採用する。現在のWindows搭載ハンドヘルドと同じ構成だ。たとえばROG Ally Xも24GBのLPDDR5Xを搭載している。

現行世代のPS5本体と同じ16GBを超える容量を、携帯機に詰め込む。これは単なる「PS5のポータブル版」ではないことを示唆している。

KeplerL2によれば、この携帯機はPS6本体と同じRDNA5アーキテクチャを採用し、PS6世代のゲームを動作させることを想定している。24GBという容量は、メモリ制約なしに現行世代のゲームを動かすための数字だ。

次世代Xboxとの距離

同じリークによれば、次世代Xbox(コードネーム「Magnus」)は36GBのメモリを搭載する。

数字だけ見れば、XboxがPS6を上回る。だが、話はそう単純ではない。

NeoGAFのフォーラムでは、Xboxがハイブリッド構成(Windows対応)を採用する場合、36GBでも不足するという指摘がある。WindowsはCPU用RAMとGPU用VRAMを分離管理するため、メモリの重複が発生する。

一方、PS6は統合メモリアーキテクチャを採用する。CPUとGPUが同じ30GBのメモリプールにアクセスでき、重複がない。

Xboxが真の優位性を保つには、64GBが必要だという試算もある。36GBという数字は、コストと性能のバランスを取った結果だろう。そしてPS6の30GBは、統合アーキテクチャの強みを最大限に活かす設計だ。

数字の背後にある嵐

しかし、この議論には大きな前提がある。2027年に、これらのメモリを適切な価格で調達できるのか、という問題だ。

2026年2月現在、メモリ市場は深刻な供給不足に陥っている。DDR5、LPDDR5X、GDDR6、GDDR7――あらゆる種類のDRAMが不足し、価格は急騰している。

原因はAIだ。データセンター向けの需要が急増し、サプライチェーン全体が圧迫されている。

Micronの撤退

2025年12月3日、メモリ大手のMicron Technologyが重大な発表を行った。同社は29年の歴史を持つコンシューマブランド「Crucial」から撤退し、2026年2月末をもってコンシューマ向けメモリとSSDの出荷を終了する

理由は明確だ。AI向けデータセンター市場の急成長により、エンタープライズ顧客への供給を優先せざるを得なくなった。

Micron CEOのSanjay Mehrotraは、2025年12月の決算説明会でこう述べた。

「持続的で強い業界需要と供給制約により、市場は逼迫した状況にあり、この状況は2026年を超えて続くと予想している」

さらに、Micronのモバイル・クライアント事業部門VPであるChristopher Mooreは、メモリ不足が2028年まで続く可能性があると警告した。新工場の建設と顧客認証プロセスには時間がかかり、需要の急増に追いつけないという。

Micronは世界のメモリ市場の約30%を供給している。その巨大企業がコンシューマ市場から撤退する。競争が減り、価格はさらに上昇する。

GPU市場への波及

この影響は、すでにGPU市場にも及んでいる。

NVIDIAは2026年前半、GeForce RTX 50シリーズの生産を30〜40%削減すると報じられている。理由は、GDDR7メモリの確保が困難だからだ。16GBモデルのRTX 5060 Tiは、8GBモデルの2倍のメモリチップを使う。メモリが足りなければ、より利益率の高い製品に割り当てるのは当然の判断だ。

DDR5メモリの価格は、2025年1年間で172%上昇した。PC部品史上最速の価格急騰だ。

発売延期の可能性

2025年12月29日、信頼性の高いインサイダーTom Hendersonが運営するInsider Gamingが報じた。

コンソールメーカーは、次世代機の2027〜2028年リリースを遅らせる可能性について内部で議論しているという。理由は、メモリ価格の高騰が製品コストを押し上げ、消費者が受け入れられる価格での販売が困難になるためだ。

ただし、ハードウェアリーカーMoore's Law Is Deadは、2026年1月のポッドキャストで慎重な見解を示した。

「2027年半ばに製造を開始する計画は変わっていない。遅延の決定はまだ下されていない」

Sonyが2027年発売を目指していることは確かだ。だが、メモリ市場の状況次第では、計画の変更を余儀なくされる可能性もある。

技術の積み上げ

PS6のメモリ仕様は、単独で存在するわけではない。SonyとAMDが共同で進める「Project Amethyst」という技術開発の一部だ。

2025年10月、PlayStation公式YouTubeチャンネルに投稿された動画で、PS5の設計責任者マーク・サーニーとAMDのジャック・ヒュン副社長が、Project Amethystの成果を語った。

ニューラルアレイ、レイディアンスコア、ユニバーサル圧縮。これらの技術は、メモリ帯域幅の効率的な活用を目指している。

サーニーは動画の最後にこう述べた。

「これらの技術はまだシミュレーション段階だが、結果は有望だ。数年後の未来のコンソールに実装するのが楽しみだ」

数年後のコンソール。つまり、PS6だ。

30GBのメモリは、それ単体で語られるべきものではない。ニューラルアレイによる機械学習の効率化、ユニバーサル圧縮による帯域幅の最適化――これらの技術と組み合わさって、初めて30GBの真価が発揮される。


2027年。PS6が登場する頃、メモリ市場は正常化しているだろうか。

Micronは2028年まで不足が続くと予測する。業界全体も、2027年第4四半期までタイトな状況が続くと見ている。だが、Sonyの製造計画は変わっていない。

30GBという数字は、Sonyの野心だ。同時に、不確実性との戦いでもある。技術は準備できた。だが、世界が準備できているかは、誰にもわからない。


参照元

他参照


#PS6 #PlayStation #ゲームハードウェア

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