母への手紙で思いがあふれました
1,母を見送るまでの5日間
(1607字)
最後に母を見送る一日が、すべて終わりました。
その前に5日間ほど、心の準備をする時間ももらいました。
見送る覚悟はできていました。
突然の別れではなかった分、心の中では少しずつ受け止める時間があったのだと思います。
2,文字にしたら、思い出が次々によみがえった
母の周りに、お気に入りの洋服やお菓子、編み物の道具などを置きました。
急きょ手紙も入れようということになり、私も母への手紙を書き始めました。
書き始めてみると、思っていた以上に、いろいろなことが出てきます。
・一緒に大きな声で笑ったこと
・母に叱られたこと
・何度も同じことを言われて「もう、うるさいなあ」と思ったこと
・私も頭にきて、言い返したこと
・今思えば吹きだしてしまうようなこと
そして、
・元気な時に、もっともっと優しくしてあげればよかったと思うこと
本当に、いろんなことが次から次へと思い出されました。
楽しかったことだけではなく、
ぶつかったことも、
いやだったことも。
全部ひっくるめて、母と私が一緒に生きてきた時間。
そんなことを書いているうちに、
自分でも驚きましたが、突然涙がこぼれました。
見送る覚悟はできていたはずなのに。
来てくださった方と普通に笑って、雑談もしていました。
落ち着いていました。まさか今頃、こんなに涙が出るとは思ってもみませんでした。
そして、改めて気づきました。
文章を書くということは、心を深く動かすものなんだ。
頭ではわかったつもりのことが、文章にすると、頭じゃなくて心に届く。
話しているときには出てこない気持ちが、文字にしてみると出てくる。
ペンを動かしているうちに、その時の母の顔や声まで思い出されてくる。
そう感じました。
3,「書くこと」が私にとって大切な理由
今、こうしてnoteを書いているのも、もしかしたら同じなのかもしれない。
頭の中で考えているだけでは、気づかないことがあります。誰かに話しているだけでは、まだ整理できないこともあります。
でも、それを文章にしてみる。言葉にしてみる。
すると、自分でも気づいていなかった気持ちに出会うことがある。
だからnoteを書くことが好きなのかもしれません。
書くことで自分の心と、もう一度向き合うことができる。
書き終わったときには、少しだけ心の中が整理されている。
今回、母への手紙を書きながら、そんなことを改めて感じました。
noteを書くことが、いつの間にか私の中で大きなものになっていた理由も、もしかしたら、ここにあるのかもしれません。
4,母が好きだった「手紙」
母は自分で、手紙を書くことはあまりしませんでしたが、人からはがきや手紙をもらって読むことは大好きでした。
「そんなこともあったね」
「あなたも、そんなこと覚えていたの?」
なんて言いながら、笑っているかもしれません。
最後にまた、手紙を出せて良かった。

5,母に約束した「七転び八起き」
手紙の最後に、こう書きました。
「私もお母さんのように、七転び八起きで頑張ります」
母は、いろいろなことがあっても、またすぐに立ち上がる人でした。
だから私も、これから先、何かにつまずくことがあっても、何度でも立ち上がります。
それと、もう一つ。
「もし私がくじけそうになったら、そっちからはっぱをかけてくださいね」
これから先私にも、きっとつらいことや、くじけそうになることがあるでしょう。
そんなときには、
「何言ってるの。まだまだ頑張りなさい」
と、母の声がどこかから聞こえてきそうです。
だから、母に心配をかけないように、しっかりと生きていかないと、と思います。
もちろん、ずっと元気でいられるわけではないでしょう。
疲れる日も、落ちこむ日もあります。
立ち止まることも。
でも、それでもいい。
立ち止まったら、また歩き出せばいい。
転んだら、また起き上がればいい。
母が私に残してくれたのは、そんな「生きる力」
七転び八起き
そうやって、一歩ずつ歩いていきます。
