見出し画像

③​【膝関節】膝の内側の痛み、膝だけ見てませんか?鵞足と骨盤

​【今回のテーマ:内側・後面のトラブルを「膝」で終わらせない。動作の連動性と心のブレーキを外す戦略】

このシリーズは①から読むと理解しやすいです。①【膝関節】OAの痛みを軟骨のすり減りと説明してない?患者さんに不利益を与えない「組織」の話

​免責事項

​※本記事は、臨床10年超の理学療法士としての経験に基づく情報提供を目的としており、医療行為ではありません。

※個別の事例は考慮しておりませんので、実際の診断や治療方針については、必ず主治医や所属施設の専門医の指示に従ってください。本記事の情報を用いたことにより生じた不利益や損害について、筆者は一切の責任を負いかねます。

※本シリーズは、園部俊晴先生、山田英二先生、橋本貴幸先生らの知見を土台とし、私自身の現場での実感をもとに構成しています。

​はじめに:局所のマッサージだけで終わっていませんか?

​「膝の裏が突っ張って、最後まで伸びきらない」

「内側が痛むけれど、レントゲンではそれほど悪くないと言われた」

​こうした訴えに対し、局所のマッサージだけで終わっていませんか?膝の内側や後ろ側のトラブルは、実は膝そのものではなく、「股関節」や「骨盤」が生み出しているケースが多々あります。

​今回は、多くの若手が頭を抱える「鵞足(がそく)」と「膝裏」の問題を、動作の連動性と心理的な側面から紐解いていきます。

​1. 鵞足の問題:なぜそこばかりが「引っ張られる」のか?

​鵞足(縫工筋・薄筋・半腱様筋の付着部)は、多くの2関節筋が集まる場所です。ここが痛むとき、犯人は鵞足そのものではなく、それらの筋肉を常に「引き伸ばしている」姿勢にあるかもしれません。

​「股関節・骨盤」を含めた全体像: 鵞足への負担を減らすには、膝だけを見ず、骨盤や股関節の動きをセットで考えます。

​姿勢によるストレスの差:

​縫工筋: 股関節の屈曲・外旋、反対側の骨盤の前傾などでストレス増。

​薄筋: 股関節内転や同側骨盤の挙上・前傾で過緊張を招く。

​半腱様筋: 膝の常時屈曲位で緊張が常態化。

​2. 膝裏の重だるさ:防御性収縮という「無意識のブレーキ」

​膝裏が硬いとき、それは単なる「組織の硬さ」ではなく、患者さんの防御性(守ろうとする反応)が原因かもしれません。

​「見える状態」で安心させる: 寝たまま(臥位)のリハビリよりも、自分の足が見える「端座位」や「リクライニング座位」の方が、患者さんは安心しやすく、防御性が取れやすくなります。

​意識を逸らす工夫: 膝だけを動かさず、股関節や足関節と連動させることで、膝への過度な意識を逸らすのが有効です。

​3. じゃあ、具体的にどうするか?

​ポイントは、筋腹だけでなく「筋腱移行部」の柔軟性を改善させることです。

ここから先は

938字
この記事のみ ¥ 500
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

認定理学療法士による、病態解釈から紐解く臨床推論 画像所見と症状の乖離を埋める「評価の視点」を公開 難症例に対する「次の一手」が見つかる思考プロセス 最新エビデンスを臨床レベルまで噛み砕いて解説

「軟骨が減っているから痛い」「筋力がないから歩けない」――その常識を一度、再定義してみませんか? 本マガジンは、臨床11年目の認定理学療…

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
個別購入より18,500円以上お得! 明日の臨床の不安をなくす実践ノウハウ47本

​「教科書通りにいかない臨床で、どう動けばいいのか分からない」 「リスク管理に自信が持てず、攻めのリハビリができない」 「新人・若手指導を…

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?