問題社員は突然生まれない
はじめに
会社には、いわゆる問題社員と呼ばれる人が存在します。
・欠勤が続く
・上司や同僚と衝突する
・周囲と協調できない
・指示に従わない
現場ではよくこう言われます。
「本人に問題がある」
しかし、人事として現場を見ていると、
少し違う景色が見えてきます。
問題社員は、ある日突然そうなるわけではありません。
ほとんどの場合、そこに至る流れがあります。
崩れ始める最初のサイン
最初はほんの小さな違和感です。
・少し元気がない
・反応が遅くなる
・報告が減る
周囲はこう思っています。
「そのうち戻るだろう」
ですが、この段階で何も変わらなければ次に進みます。
孤立というフェーズ
徐々に周囲との距離が生まれます。
・相談しなくなる
・頼られなくなる
・話しかけられなくなる
ここで重要なのは、
孤立は本人の選択だけで起きていないということです。
環境側も、静かに距離を取っています。
評価が止まる瞬間
孤立が進むと、評価が止まります。
・仕事を任されない
・重要な情報が回ってこない
・会議から外れる
この状態になると、表面上は何も起きていなくても、
実質的には戦力外に近い扱いになります。
ただし、ここでも多くの人は気づきません。
自分はまだ会社に必要とされていると思ってしまうからです。
静かに進む人員整理
その後、会社は動き始めます。
・配置転換
・業務縮小
・待機
・面談の増加
表向きは配慮のように見えますが、
実態は人員整理の準備です。
ここまで来ると、復帰よりも出口が現実的な選択肢になります。
最後に起きること
最終的にどうなるか。
・自主退職
・合意退職
・自然消滅
いずれにしても、会社側が強く押し出すことは少なく、
本人の意思という形で終わることがほとんどです。
だからこそ、外からも「結局、本人の問題だった」と見えるのです。
【おわりに】
人手不足が加速する中、
一人でも多くの従業員には生産性を高めていただき、
事業やプロジェクトを運営してもらいたいものです。
そして、定着してもらいたいもの。
それが経営者や人事からの願いです。
そのため問題社員は、
最初から問題だったわけではありません。
・どこでズレたのか
・なぜ修正されなかったのか
・なぜ孤立したのか
この流れを見ないまま、本人の問題で片付けると、
また同じことが繰り返されます。
そしてこれは、特定の誰かの話ではありません。
環境とタイミングが重なれば、誰でも同じ側に回る可能性があります。
そうならないために必要なのは、能力でも努力でもなく、
自分が今どの位置にいるのかを冷静に見ることです。
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