【174】 雷獣と白鼻心
(写真は食肉目ジャコウネコ科ハクビシン属ハクビシン)
ハクビシンは在来種だか外来種だか定まっていない、などと宣う輩がいるが、明らかに外来種である。ハクビシンは台湾名(閩南語)の白鼻心が語源であり、和名はない。日本民話にも登場しない。
日本での最初の発見記録は静岡県浜名郡、戦時中の1943年である。日本の台湾統治以降に、誰かが何らかの目的で持ち込んだものが野生化したのであろう。
「雷獣のモデルがハクビシン」なる説も見かけるが、私はまったく信じないし、調査にも値しない。目的は分からんが、ハクビシンを在来種にしたい連中によるプロパガンダの一つであろう。
ハクビシンは食肉目でありながら、前章「【173】 コピ・ルアクと貓屎咖啡」で紹介したパームシベットと同じく果実を好む。チャイナ名は果子貍、英名は Masked palm civet 。ビニルハウスを破壊してイチゴを食い尽くすなど、農家にとっては死活問題となる害獣だ。ヒメインドマングースと同様に、さっさと「特定外来生物」に指定して、国を挙げて駆除活動して欲しいものだ。
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ハクビシンはタヌキ、アナグマと同じく夜行性だ。私は山の中でハクビシンを見たことはないが、西伊豆の海岸でキャンプ中、白昼堂々とテントサイトに現れ、餌をくれと言わんばかりに、すぐそばで待機していた。こういう野生動物のくせに奥ゆかしさのないところが、いかにも外来種である。
