Photo by
yokoichi
合理的は、本当に近道か?
最先端とされる組み合わせを手にした時、私はそれ以上ないと思っていた。
合理的で、洗練されていて、無駄がない。
それが答えだと信じていた。
しかし、違った。
自分の型を見つけた瞬間、選択肢は未来ではなく、過去へさかのぼって蘇った。
あの時試して捨てたもの。
一見遠回りに思えたもの。
無駄だったと切り捨てた知識や経験。
それらが、今の自分の中でつながり直し、最先端とされるもの以上の答えに変わった。
経験は、その場では価値がわからないことがある。
だが、積み上がった経験は消えない。
眠っているだけだ。
合理性だけを求めすぎると、経験の幅は狭くなる。
そしていつの間にか、「最先端こそ至高」という狭い視野に閉じ込められる。
けれど本当は違う。
遠回りに見えた試行錯誤も、失敗も、寄り道も、あとになって意味を持つ。
経験は単発では終わらない。
積み上がるほどに結びつき、過去の点が線になり、やがて面になる。
それが、経験の再結合だ。
今もがいている人へ。
すぐに形にならない時間を、無駄だと思わないでほしい。
いま抱えている迷いや試行錯誤も、いつか必ず自分の中で遅効性の玉(ぎょく)になる。
そしてある日、それは思いもしなかった形で開花する。
だから信じて、突き進めばいい。
私と出会ったことで、あなたの中に何かひとつでも残るものがあればうれしい。
