「定位置の椅子と、武蔵坊奥さん」
毎日座る、いつもの席。そこには落ち着きと…たまに雷鳴がある。
そう、俺が座るのは“武蔵坊奥さん”の監視下にある定位置。
でも実はここ、脳科学的にも最強のラッキーゾーンなんやで。
こんばんは、コージです。
俺には“いつもの場所”がある。
リビングの隅、エアコンの風がちょうど当たらん角。
小さな机と、ガタつく椅子。
ここが俺の仕事場であり、戦場であり、運試しのアリーナ。
そして——
ここにはもう一人の主がいる。
そう、“全てを破壊する者こと武蔵坊奥さん”。
名前の由来? 朝の洗濯物を干す姿が、
まるで戦国時代の僧兵。
腰にバスタオル、手にはハンガー二刀流。
バチン!と物干し竿を鳴らして登場するその姿、
もはや「南無三!」の気迫。
そんな奥さんの監視下で、俺は今日も机に向かう。
「また同じ席座ってんの?
たまにはベランダとかで書いたらええやん」
と奥さん。
「いや、この椅子じゃないと脳が動かんのや」
「また出たで、“脳が〜”理論」
彼女のツッコミが飛ぶたびに、俺の集中力はちょっとだけ試される。
でもこれ、マジで科学的に意味あるんですよ。
脳ってのは、“場所と行動をセットで覚える”クセがある。
これを「文脈依存記憶」って言うんですが、
簡単に言えば、
「同じ場所に座る=その時の集中ややる気が蘇る」ってこと。
つまり、俺がこの席に座るたびに、
過去の“やる気コージ”が召喚されるワケです。
でも、それを武蔵坊奥さんは知らん。
彼女から見れば、ただの“動かん男”。
この前も、彼女が掃除機をかけながら言うんですよ。
「その椅子、毎日同じ位置にあるけどさ、
もう床と一体化してるで」
「それがええんや!脳が“ホームポジション”やって認識しとるんや!」
「脳の前に、ケツが沈んどるわ!」
・・・いやはや、痛いところを突かれる。
でも不思議なもんで、
この掛け合いすらも俺にとっては“ルーティン”になってる。
奥さんが掃除機をブォーッとかけ、
俺が「うるせぇえええ!」って叫ぶ。
この瞬間、俺の脳は“書くスイッチ”に切り替わる。
結果、文章がスルスル出てくる。
だから俺にとって、
この席はただの椅子じゃなくて——
「武蔵坊奥さん共鳴型ラッキー生成装置」なのです。
ほんでな、今日も座る前にちょっとした儀式をやってます。
① 椅子の背もたれをポンと叩く
② 深呼吸2回
③ 「今日も頼むで、相棒」って呟く
これ、5秒でできるけど効果バツグン。
脳が「お、いつもの始まりやな」って反応して
勝手に“集中モード”に入ってくれる。
武蔵坊奥さんが何を言おうと、
俺はこのルーティンを守る。
この椅子に座る限り、俺は世界で一番ラッキーな男や。
・・・まぁ、奥さんの説教が始まるまでは、な。
武蔵「ちょっとあんた、その椅子壊れるで!」
オレ「壊れたら買い換えよ」
武蔵「ほな武蔵坊、奥義発動や」
オレ「やめて、ハンガー二刀流ぅぅぅぅ!」
バチーン!
——今日も定位置から、幸せが飛んでくる音がした。
ほな、またな。今日も最高やった!

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