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【詩】こけしのうた

あがりかまちはしんとしずまり
いつからでいりがないのだろう
ひとのたえたせいかで
ちりとほこりにまみれ
なつかしむのはもうこりごり

ぼたゆきのわらいごえにみみをすまし
からだのそこのぬくもりだけを
のがさないようしばりあげて
てんじょうのはりから
ぶらさげておく

ちゃだんすのなかまはかたみわけ
きぼりのくまは いつつのぼうやに
まきえのちゃきは そこつなおばに
おかっぱのわたしは ひとりさ
きつねめがどうもいやなんだと

がらすどをうちからあけはなち
ひえたたたみにまろびおちれば
ながいかげにかげぐちたたかれ
おまえのくちのあさやけみたいなあかは
ひとでもくってきたのかい

くちのはしをゆがめたわたしを
わらうとみるかなくとみるか
くろいっしきのべつのわたしは
にしびのなかにしううととけてゆく
さて ゆきはそろそろやんだかい

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