2026/03/02 回転寿司で増える「好き」 〜春ならではの体調と暮らしの配慮〜
2026/03/02
窓の外で、細かな雨粒がそっと地面を叩いている。
冷たいというより、しっとりとした重さのある空気。
まだ家の中が静かなうちに、湯気の立つコーヒーを手にする。天気のせいか、湯気が上がっていくのがゆっくりな気がする。
雨が降るとやはり冷える。3月になったばかり。
まだまだ冬の気配がどこかに残っている。
家を出る頃には雨は止んでいた。
曇り空の下、ゆっくり一日が始まる。
貸切のような回転寿司
夫は飲み会があったので、夕方は3人で近所にある回転寿司へ。
夕方の店内は、流れる音楽と皿の触れ合う軽い音だけが響いている。静かな店内で娘たちの声が響く。
貸切のような空気の中で、娘たちは食べたいものをタブレットで楽しそうに選んでいた。
今回、長女が食べられるようになったものがある。
今まで見向きもしなかったのに、煮穴子。
ちょっと味見してみなよと、お皿の脇に一口分乗せる。一口食べた瞬間、目が丸くなった。
「え、なにこれ美味しい!」
その言い方がおかしくて、私も思わず笑った。
甘エビも「ここのは美味しい」とひと言添えて、慣れた顔でつまんでいる。いつの間にそんな舌になったのか。
そんな表情を見て、私まで嬉しくなる。
今まで食べず嫌いだったものも、外食のときに少しだけ取り分けて試してみる。
そんな小さな挑戦を、最近は続けている。
食べられるものが増える。
それは選択肢が増えること。
そして、食卓の楽しさも増えることなのだと思う。
それって、思いのほか豊かなことだなと思う。
体調の波の中で
帰宅すると、義母から連絡が届いた。
卒園のお祝いにちらし寿司を作るつもりだったけれど、花粉症がひどくて体調が悪いらしい。
確定申告も重なり、食事をとるのもやっとの状態だったという。
お願いしたわけじゃない。無理して欲しくない。
でも、きっと「作りたい」のだろうと思う。
その気持ちはちゃんと受け取って、お礼を伝え、無理しないでほしいと返した。
夫も目をこすりながら「この時期つらい」と、今朝も言っていた。
春は、どこか体が重くなる季節でもある。
感染症だけではなく、花粉や疲れや忙しさ。
周りの人の体調の揺れは、思っているよりそれぞれの暮らしに影響する。
誰かが無理していても、気づきにくい。
だから少し余分に想像する、というくせをつけておきたいと思った。
守れる範囲で
次女の保育園での話を聞いた。
年下のお友達にけん玉やコマを見せて教えていたらしい。得意そうな顔が、ありありと目に浮かぶ。
きっと、ドヤッとした笑顔をしていただろう。
誰かの為に何かをしよう、教えてあげたい。
そういう気持ちがあることは素敵なことだ。
大人も子どもも、きっと同じ。
だから最近、意識していることがある。
それは、自分の体調を整えること。
そして、それを後回しにしないこと。
誰かのために動きたいなら、まず自分が立っていられる状態でいることが先だと、ようやく行動に移せるようになってきた。
自分の「守れる範囲」を知ることは、わがままじゃないと思う。
あなたの周りにも、無理している人がいませんか?
そしてあなた自身は、無理していることを無視していませんか?
予定を詰めすぎないこと。誰かの体調が揺れても、少しだけ受け止められる余地を作っておくこと。
春は、何かが始まる季節。
でも同時に、体も心も揺れやすい季節だから。
周りにも自分にも優しい姿勢で過ごしたい。
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