2026/02/25 しとしと雨と小さな自立 〜離れても続くやりとり〜
2026/02/25
久しぶりに、朝からしっかり雨。
窓の外でしとしとと雨粒が落ちる音を聞きながら、白湯を飲む。こういう朝はいっそう静かで、自分だけの時間という感じがする。
アスファルトに細かい粒が跳ねている。久しぶりに袖を通したレインコートの袖口に冷たさがにじむ。
自転車をこぎながら、信号待ちでふと考える。
小学生になったら、この送り迎えもなくなるのだな、と。
しんみりする間もなく青に変わり、またバタバタと走り出す。雨の日の送り迎えは、正直ちょっと苦手だ。
それでも、背中に感じる次女の存在は、今日も確かだった。
毎朝届く「おはよう」
今日は実父のお誕生日。先日選んだお菓子が無事に届いたらしく、お礼のメッセージが来た。
実父は、長女のキッズケータイに毎朝晩メッセージを送ってくれている。「おはよう」「おやすみ」に、短い一言を添えて。
脳梗塞を二度経験している父にとって、それがちょうどいいリハビリになっているのだと聞いた。
長女も、メッセージが来ない日は「今日じぃじから来てないな、電話してみようかな」と気にかけている。
孫と祖父の毎日の この短いやりとり。
それが、結果的に親孝行になっているのではないかと思っている。
正直、最初にキッズケータイを持たせた時、こんなふうに使うとは思っていなかった。でも今となっては、このやりとりが続く限り、お願いしていたいと思っている。
決めるということ
夕方はチアダンスの日。
長くお世話になったお姉さんの最後のレッスン日でもあった。
吹奏楽をもっと頑張りたいから、チアを辞めると決めたのだと聞いた。好きなものを続けるために、別の好きなものを手放す。
その決断を、私はすごいと思った。
そして、なんだかとてもまぶしかった。
レッスン終わり、たくさん写真を撮り、たくさんハグをしてもらう長女。プレゼントも、とても喜んでもらえたみたい。
先日、棚の前で一生懸命選んでいた背中を思い出す。渡したあとの長女本人がいちばん嬉しそうだった。
その喜んでもらえたホクホクと別れからくるシクシクが、まだ娘の体に残っているように見えた。
だから私は、その夜は詳しく聞かずに、ただ「喜んでもらえて、よかったよね」とだけ言うことにした。
見守る距離
雨の送り迎え。
毎朝晩のメッセージ。
好きだけれど手放す決断。
誰かが少しずつ自立していく場面をいくつも見たように思う。気づけていないだけで、きっと娘たちは自立に向かっている。
寂しさは、ゼロではない。
でもそれ以上に、誇らしさが勝つ。
子どもが自分で選び、自分で受け止めていく姿を、どこまで口を出さずに見守れるだろう。
あなたは最近、誰かの小さな自立を見つけましたか?
雨はやがて上がる。でも、こうして交わしてきた時間は、ずっと残ると信じたいなと思った。
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