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シュウジのキラキラ絵はモザイク⁉アートテロリストの挑戦と隠蔽の歴史:youtube初投稿感想:のりかな毎日エッセイ250526

2025年5月26日、13時9分。
うーん。
ジークアクスの7話を、まだ観てない。
観てからその感想を書くか、先に、先週youtubeに
のりかなエッセイ動画版を初めてupしたので、その結果と
考察を書こうか。
悩んだけど、先にyoutubeの話をしようと思う。
というのも、そのことと、ジークアクスの考察をつなげられると
思ったからだ。
シュウジについて。
そもそもシュウジは、何の罪で追われているのか、という問いに
ついて、考えてみよう。
そしてマチュは、なぜシュウジに一目惚れしたのか?

https://natalie.mu/comic/gallery/news/608819/2475010

知っているとは思うけど、シュウジことシュウジ・イトウ氏は、
主人公マチュと同じ、サイド6はイズマ・コロニーに住んでいる。
赤いガンダムを隠し持ち、コロニーのあちこちに落書きというか、
ストリートアートを描き残し続けている。
その落書きは抽象的で、何が描いてあるのかは判別できないが、
マチュはその絵をキラキラと呼び、絵の虜になる。
町中に勝手に落書きするという意味では、一時期話題になった、
「芸術テロリスト」ことバンクシー氏を思い起こさせる。

https://media.thisisgallery.com/20188939

落書きは街の景観を汚すとか、消すのが大変だ、という問題以外にも、
そこに描かれている「内容」が問題とされることもある。
いかがわしい絵だったり、子供に見せられない猥雑な絵や言葉が描かれて
いたり、世相や権力を批判したり風刺する言葉が描かれていることもある。
バンクシーもそうだし、江戸時代の落首なんかも、その風刺的な内容が
権力に疎まれ、描いた人物は特定されて処刑されたりもした。
特定したのは岡っ引きとか、今の時代で言うと特定廚とか、自粛警察みたい
なチクリ好き、密告大好きな人たちが、まあ江戸時代にもいたんだろうね。

Wikipedia「落首」より。
のりかなエッセイも、21世紀の落首を目指していきたい!(マジ?)

もちろん、ビームサーベルやバルカン砲で武装した兵器を民間人が乗り回
している時点で、逮捕される理由にはなるだろうし、落書きを消す作業の
大変さも描写されている。

ジークアクス1話より。コロニー外壁に描かれたキラキラ絵を消すには、
遠心力に逆らう必要があるため、天井に描かれた絵を消すような
作業になるのだろう。大変だ~。

だからシュウジの罪は、物語上では一応、武装したガンダムに乗っている
ことと、落書きを消す面倒さ・迷惑さに由来する罪、ということになって
いるのだと思う。
絵の内容自体は上の画像のように、バンクシーの落書きや落首と違って、
何が描いてあるのかわからないモザイク画だし。
モザイク画か。

物語上の、設定上の罪とは別に、作者が視聴者に感じさせたい、想起させ
たい罪というのがあると思う。
市民や権力の嫌う真実を、アートで表現し、風刺し、それゆえに市民から
通報され、権力から追われ続けるアートテロリスト・シュウジ。
そういうイメージを、作り手側は暗に視聴者に与えていると思うし、だから
マチュも、シュウジに憧れるのだ。
母親やクラスメートとの会話にうんざりし、日常の欺瞞に疲弊しきった
マチュのような子供にとって、非日常と「言ってはならないこと」が描か
れているアートとその描き手は、アバンギャルドで前衛的でカッコいい。
いかがわしいこと、猥雑なこと、親やクラスメートが眉をしかめるような
イラスト、風刺、権力批判、「目覚めよ!」と民衆に呼びかける声、
時代を挑発し、大衆の意識変革を促すアクティビティ。
「王さまは裸だ。」と言う勇気。

https://motion-gallery.net/projects/terayama
この人↑は寺山氏ではなく、劇団の人です、念のため。
こっちが寺山氏。

Amazon.co.jp: 寺山修司: 天才か怪物か (別冊太陽 日本のこころ) : 九條今日子, 高取英: 本

ここで、「シュウジ=寺山修司」説を掲げるのは無謀だろうか。
巷では、シュウジの名前の由来は、シャア・アズナブルの声優である池田
秀一氏に由来している、という説が主流らしい。
それも大きな由来の一つではあると思う。
とはいえ、「フリクリ」の鶴巻監督、「シンエヴァ」のスタジオカラー、
そして「機動戦士ガンダム」のサンライズ。
これらを、アニメで日常をぶち壊そうとした映像実験、という意味で
振り返るなら、寺山修司氏の影響やリスペクトが無いと考える方がおかしい
と、僕は思う。
(というか、およそクリエーターで、何かものを書いたり描いたりする人間
で、寺山修司を知らない人間がいるのだろうか?)

https://motion-gallery.net/projects/terayama

今日は修司でなくシュウジの話なので、というか僕のyoutube動画公開結果
の話なので、修司についてはいずれ詳しく語ることにしよう。
もしくは自分で勉強してほしいと思うけど…。
寺山修司氏の周りには、氏に憧れた家出少年や家出少女が集まり、劇団
「演劇実験室◎万有引力」の劇団員となっていく。

J・A・シーザー氏といえば、「少女革命ウテナ」の楽曲であまりに有名だ。
寺山氏の演劇実験とその失敗は、アニメや漫画で革命を起こそうとする
クリエーターにとって無視できない出来事だ。

シュウジの周りにマチュやニャアンが集まってくるのも、同じように、
アングラな魅力に惹かれてのことだと思う。
日常の中で居心地の悪さを感じている思春期の少年少女が、革命に、
真実に、キラキラに惹かれていく。
「真実を暴露し、日常を破壊せよ!」
でも「シュウジ=修司」だとするなら、そういう前衛劇の光の側面だけで
なく、負の側面も徐々に、描かれていくのだろう。
それはジークアクスの一話を観た時点で、明らかだったわけだけど。
「キラキラで遊ぶ少女の暴走」とか、(例によって7話を観る前にサムネに
ネタバレされているわけだけど、)徐々にキラキラの闇の側面も見せて
きたな、と感じている。

寺山氏の表現は、ポリコレが進んだ現代はおろか、当時の感覚でも警察沙汰
の内容だったわけだし、普通の市民は眉をしかめていたと思う。

https://motion-gallery.net/projects/terayama

マチュやニャアンのような思春期の少年少女はともかく、たいていの
「一般市民」にとって、寺山氏のアートはいかがわしくて猥雑で、
迷惑なテロリズムでしかなかった。
彼の活動は常に、良識ある市民によって通報された。
シュウジのキラキラ絵は描いたとたんに市民に通報され、瞬く間に
軍警ザクに削除される。
不毛だ。
描いたとたんに運営にバンされる、投稿動画やイラストのようだ。

そもそもシュウジはなぜ、コロニーの外壁とか、トンネルの中みたいな
僻地に、キラキラ絵を描くのだろうか。
たぶん最初は、街中で堂々と描いていたのかもしれない。
「こんなところに描かないで!」と市民に取り囲まれたり、イヤな思い
をして、それからは自主的にゾーニングするようにしたのではないか?

コロナ禍に知っておきたいキーワード『ゾーニング』とは | 株式会社テラモト

これは2021年のネット記事。
https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/10/28/21345.html
これは2008年のネット記事。
https://www.jbpa.or.jp/nenshi/pdf/0311.pdf
こちらは2001年。
2001年から21年にかけて、ゾーニングの対象が年を追うごとに、
雑誌から電子データに拡大してきた歴史が見て取れる。
2021年の記事では、ゾーニングという言葉の意味を拡大解釈し、
「表現規制の是非」という元々の争点をぼかそうという意図を感じる。

コロニーの外壁やトンネル内にセルフ・ゾーニングされたシュウジの絵は、
外壁修理業者とか、一部の人しか閲覧できないだろう。
その一部の人にすら、スキやいいねを貰えず、軍警に通報されてしまう。
閲覧数は一桁で、スキを付けてくれるのはマチュとニャアンだけ。
うう、他人事とは思えない…。
僕も、youtubeに挙げた途端に無数の新着動画に埋もれて、大衆受けする
「人気」動画に埋もれて、「無かったこと」にされたので、共感しかない。
砂漠に水を撒いても、砂に吸い込まれ、またたくまに乾いてしまう。
そんな不毛さを感じた、僕の初めてのyoutube投稿体験でした。

(その結果を知りたい人は以下を観てね♪ニコ動版もあるよ♪↓)
エッセイとは?形式が内容を縛ることについて:のりかなエッセイ241007【250522動画化】 - YouTube
エッセイとは?形式が内容を縛ることについて:のりかなエッセイ241007【250522動画化】 - ニコニコ動画

さて、この惨敗に対して、どんな対策を講じるか、については次回
考えよう。
シュウジの話に戻ると、でもシュウジの絵はキラキラしているし、何が
描いてあるか分からない抽象的なモザイク画だし、反発されたり通報
される理由が分からない、という反論もあり得るだろう。

再びシュウジの絵。
政権批判や世相風刺の落首や、風刺画が描かれている
わけでもないのに、なぜ通報されるのだろう。

僕にはこの絵が、「何が描いてあるか分からない」くらいにモザイク修正
された画像、のように感じる。そういう暗喩なのではないか。

https://terms.dmm.co.jp/doujin_regulation/
DMMの販売倫理規定より。性的な表現や、政治的な表現、反社会的だったり
宗教的な表現は規制され、書いたり描くためにはモザイクや隠ぺいが必要になる。
エロ漫画を描くのも大変なのだ…。

ジークアクスというアニメは、子供や良心的な一般市民も観るかもしれない
アニメだ。
だから彼ら彼女らの、「見たくない権利」「見せたくない権利」にも配慮
しなければならない。
だから陰部にはモザイクをかける必要があるわけだ。
シイコや黒い三連星の殺害シーンも、直接的ではなく、間接的に「死」を
連想させるような描写になっている。
シュウジのキラキラ絵も、眠れる大衆の平穏と怠惰を揺り動かすような、
寺山修司の市街劇のような過激な表現なのかもしれない。
大衆をニュータイプに覚醒させかねない、危険な表現。
それは適切にモザイク処理されていてすら、平凡な市民を不安がらせる
表現なのだろう。

文章が長いと読まれなくなるので、そろそろ締めよう。
「マトリックス」という映画の中で、人々は機械につながれ、チューブの中
で生命を維持している。機械によって見せられた夢、「マトリックス」の
中で人生を謳歌した気になっているが、それは欺瞞だ。
しかしたとえ欺瞞でも、機械に支配されたつらい現実を直視するより、
楽しい嘘の中で戯れていた方が、よほど幸せだ。
「真実」は人々に嫌われる。人気がないので、youtubeでもnoteでも、
ランクの下の下に自動的に、ゾーニングされる。
或いは炎上や自粛警察によるリンチ、制裁を受ける。
人気とランキング上位を獲得するのは、楽しい嘘をつかの間、見せてくれる
「マトリックス」動画ばかりだ。

Wikiより引用。
ある日、トーマスはパソコンの画面に「起きろ、ネオ(Wake up, Neo.)」「マトリックスが見ている(The Matrix has you.)」「白ウサギについて行け(Follow the white rabbit.)」という謎のメッセージを受け取る。ほどなくしてトリニティと名乗る謎の女性と出会ったトーマスは、トーマスに危機が迫っているため、「モーフィアス」がネオを探していることを告げられる。

別に権力による検閲など無くても、権威主義国家でなく民主的な国家で
あっても、「人気」が検閲の機能を果たすのだ。
「多数派」による、「少数派」の言論弾圧。
マトリックスとの戦いは、「皆が大好きな楽しい嘘」との戦いでもある
のだ、と思う。
「人気」による独裁。
ポピュリズム独裁と、どう向き合っていくか。
「楽しい嘘に、ご注意あれ!」

僕は眠れる市民の平穏と怠惰を脅かすような、不適切な表現のギリギリに
挑戦し続けたい。
寺山修司や冨野由悠季や庵野秀明や、鶴巻和哉やシュウジ・イトウの隊列に
微力ながら加わりたい。
そうして小惑星アクシズの落下を食い止めたい。
そう自覚した。けど。
「離れろ!摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ!」

そんな自覚と、摩擦熱の凄さで自爆しそうになった、僕のyoutube初体験の
お話、でした♪
ではまた明日♪
(これからジークアクス7話を観て、明日その感想をupします♪)

「バカなことはやめろ!アクシズの落下は始まってるんだぞ!」
「たかが石ころ一つ、ガンダムで押し出してやる!」

https://renote.net/articles/16565/page/3
流れに掉さす表現者たちがいることを、僕は伝えていきたいと思う。

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