業務スーパー「冷凍ピザ」が当たりでした。
業務スーパーの冷凍ピザクラフトが、想像以上の当たりでした。

創業祭の特売で買ったのですが、5枚入りで300円台。1枚あたり80円もしません。しかも直径19cmなので、わが家の小さなオーブントースターにもぴったり収まります。

焼いてみると、耳の部分がカリッとして実にいい歯ごたえ。私はこの硬めの生地が大好きなのです。
冷凍庫から出したら、まず600Wの電子レンジで1分ほど解凍して、表面についた小さな氷を飛ばします。あとは気楽なものです。

ピザソースなんて特別なものは使いません。ケチャップとマヨネーズをぐるりとかけて、刻みネギと混ぜながらぬりぬり。あれば、キャンプ用スパイスの「ほりにし」をパラパラ。
残り野菜でも、冷凍ほうれん草でも、ぶなしめじでも、ソーセージでも、ベーコンでもOK。前日のハンバーグを刻んで乗せてもいいし、おかずの残りの肉団子だって立派な具になります。
そして最後は、すべてを包み込むようにチーズをたっぷり。
不思議なことに、何を乗せてもチーズさえかければちゃんとピザになるのです。

ところが、ある日。
「ピザでもええよ」
夫のその一言に、思わずカチンときました。
なんですか、その「でも」とは。
こちらは野菜もきのこも乗せて、チーズも多めにして、いい焼き色がつくまで見守っているのです。冷凍ピザとはいえ、立派な一品です。
しかも、焼きたてをテーブルに出したのに、夫はスマホを見たままなかなか食べようとしません。
いやいや、ピザは時間との勝負でしょう。
このカリッとした食感は今しか味わえないのです。
職人気質のお店なら、間違いなく「お客さん、冷めますよ」と注意される案件です。

私はいつも思います。
お願いだから、アツアツを食べてほしい。
そして、「おいしい」とか、「ありがとう」とか、一言くらい言ってくれたら、もっと気持ちよく焼けるのになあと。
けれど夫は絶対に言いません。
いつも言うのは「ごちそうさん」だけ。
たぶん、それが夫なりの最大級のお礼なのでしょう。
最近は考え方を変えました。
夫のためではなく、自分のために焼くことにしたのです。

オーブントースターから出したばかりのピザは、チーズがマグマのようにグツグツ。
上あごのヤケドを覚悟でかぶりつけば、耳はカリッと香ばしく、チーズはとろり。
好きなだけチーズをかけたので、半分食べた頃にはもう満足です。
これ1枚でひとりピザパーティー。
アンチョビやガーリックを乗せればワインにもよく合います。
もっとも、ワインが入ると話は別。
「もうお腹いっぱい」と思いながら、気づけば1枚ペロリです。
私の満腹中枢は、お酒と一緒にどこかへ出かけてしまいがち。
好きなものを好きなだけ乗せられる。
そんな自由なピザは、案外ぜいたくな食べ物なのかもしれません。
また焼こう、自分のために。
今度は少しだけいいワインと、少しだけいいチーズも用意して。
