ミニクロワッサンにダメ出しする夫
「添加物すごいで、これは」
義姉からのお土産でもらったミニクロワッサンをひとくちかじった夫が、いきなり言い出しました。まだ味わう前に、もうダメ出しです。
味にやたら敏感なふりをしていますが、お正月恒例のカニ鍋にこっそりカニカマを混ぜても、まったく気づかず「うまいうまい」と食べていた人です。しかもヤ〇ザキの菓子パンが大好物で、週末になるとドラッグストアでまとめ買い。朝食に、おやつに、時には夕食後にもパクパク食べています。
このミニクロワッサン、私はとてもおいしいと思いました。外はサクサク、中はもっちり。甘さもほどよくて、どこか町のパン屋さんの手作り感があります。少なくとも「人工的な味」など感じません。
それでも夫は、「オレにはわかるんよ。添加物の味がする」と言いはります。そんなに嫌なら食べなくて結構です。あなたが大好きな菓子パンのほうが、よほど長持ちしますし、常温で置いてもカビひとつ生えませんけど、と心の中でつぶやきました。
ところが翌朝。
あんなにたくさん入っていたミニクロワッサンが、きれいさっぱり消えていました。ひとつも残っていません。どうやらわが家には、「添加物が苦手」と言いながら、しっかり完食する大きなネズミが住んでいるようです。
私も食べたかったのに…次は秘密の場所に隠しておこう、と心に誓いました。
