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F1 テクニカル的解説 メキシコGP2025 マクラーレン間で0.5秒も差が開いた理由

メキシコGPの予選ではノリスが圧倒的なタイムでポールポジションを取りました。しかし、チームメイトのピアストリは0.588秒遅れの8番手でした。同じチームでなぜ、これほどの差が開いてしまったのか?鍵はサスペンションにあります。

◯GP TEMPO解説

GPTEMPOより

最初に、GP TEMPOで二人のテレメトリーデータを比較していきましょう。これはターン3から6までのデータです。ここで注目してほしいのは2点あります。

1、ビックブレーキング時のスロットルとブレーキONの長さ

2、突っ込んだブレーキングとスロットルON開始地点

ストレートからターン4へ向けたビックブレーキングでピアストリはノリスと比べて早めにスロットルを戻してブレーキを踏んでいます。その割にはブレーキングの時間が長く、次コーナーのアクセルONが遅れています。コーナーは速かったが、アクセルONの遅れでストレートで遅れています。

GPTEMPOより

また、ターン7のブレーキング(赤丸)のようにアクセルでうまく調節したり、アクセルを離し切る前にブレーキ(青丸)を踏んだりと、全体的にブレーキングに苦労しているのがわかります。その分をアクセルで調節している感じです。

◯鍵はアンチダイブジオメトリ

THE RACEより

2025年になってマクラーレンは、アッパーウィッシュボーン取り付け位置を変更しました。リアアームを過激に下げるこの変更によりアンチダイブ効果がさらに強まりました。アンチダイブ効果により、ブレーキング時でもフロントが沈み込みにくいサスペンションになります。車高が一定に保たれるということなので、フロアの最大ダウンフォースを一貫して得ることが可能になります。

しかし、アンチダイブはデメリットもあり、マシンから得られるフィーリングが減ってしまうことです。それにより、ブレーキの感度が低下してしまい、ブレーキングに苦しむことになります。

ノリスはこの仕様に文句を言い、アンチダイブを抑えたサスペンションをカナダGPで投入していますが、ピアストリは一貫性を保ちたいという理由で投入を拒みました。その後もピアストリの勢いは続きましたが、アゼルバイジャンGPで予選・決勝ともにオーバースピードでコーナーに進入し、クラッシュ。それ以降、ピアストリはスピードの無さに苦しんでいます。

◯まとめ

ピアストリの不調は、アンチダイブがノリスと比べて強いことだと思われますが、アゼルバイジャン以降になぜ、この問題が出てきたのか理解できません。何れにせよこの問題を解決しない限り、チャンピオンは難しいでしょう。

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