破れたオーダースーツが「火災保険」で直った話
先日、あるお客さんのご自宅へ、年末のご挨拶に伺った時の話。
世間話をしていたら、ふとお客さんが「そういえば……」と、最近何か壊れたものなどがないかなど聞いた時に、少し残念そうに奥から一着のジャケットを持ってきてくれた。
見ると、ポケットの部分がバックリと裂けていた。
「いやぁ、部屋から急いで出ようとしたら、ドアノブにガッと引っ掛けてしまって……。ビリッといきました」
聞けば、大事にしていたオーダースーツ。
私も拘ってオーダースーツを作っているが、
これから仕事だという時に、自宅でお気に入りのスーツが破れる絶望感。想像するだけで胃が痛くなる。
普通なら「あーあ、最悪だ。修理代かかるなぁ」で終わる話です。
でも、私はその場で即答しました。
「それ、火災保険で直せるかもしれませんよ」
結果どうなったか?
修理費用の約3万円に対し、免責金額(5千円)を引いた2万5千円が保険金として降りました。
(※この方は昔の少し条件が良いプランに入っていたため)
「え? 火事でもないのに火災保険?」と驚かれることが多いのですが、実はこれ、知っている人だけが得をしている「家財の補償」の話なんです。
今日は、多くの人が使い漏らしている保険の活用法と、「いざという時に役に立つ保険」と「ただの紙切れになる保険」の残酷な違いについて、少し裏話をしようと思う。
▶︎火災保険は「火事」のためだけじゃない
多くの人が誤解しているが、火災保険には「破損・汚損(不測かつ突発的な事故)」という補償が含まれていることがある(※プランによります)。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、日常茶飯事ではないだろうか?
・子供がテレビにおもちゃを投げつけて液晶が割れた
・掃除中に掃除機をぶつけて家具が壊れた
・そして今回のように、うっかり服を引っ掛けて破いてしまった
これらは全て、「建物の中(敷地内)」にある家財であれば、補償の対象になる可能性があるのです。「なんだ、じゃあ俺の保険でも出るじゃん!」と思った方。
ここで一つ、大きな落とし穴がある。
▶︎「免責金額」という壁
今回のケースで保険金がちゃんと支払われたのは、彼が入っていた保険の「免責金額(自己負担額)」の設定が優秀だったからです。
彼は10年以上前に契約していたので「免責5,000円」という、今では考えられない好条件だった。
しかし、最近の火災保険(特に保険料の安さを売りにしているネット型やほとんどの日本社など)は、この免責金額が「5万円」に設定されていることが一般的です。
これがどういうことか分かりますか?
もし修理代が3万円かかっても、
「免責5万円以下の損害なので、保険金は0円です」
と門前払いされてしまうのです。
これでは、何のために保険料を払っているのか分かりませんよね。
▶︎今の時代でも「免責1万円」の会社はある
「じゃあ今はもう、そんな良い保険に入れないの?」と思うかもしれない。
確かに「免責5,000円」の時代は終わった。
しかし、ほとんどの会社が「免責5万円」へ改悪する中で、実はまだ「免責1万円」で契約できる会社が存在する。
ここが、「安物買いの銭失い」になるかどうかの分かれ道になる。
・安い保険(免責5万): 保険料は安くても、今回のような「3万円の事故」では1円も出ない。
・私が知っている保険(免責1万): 保険料は少し上がるが、今回の事故でも「2万円」戻ってくる。
もし5年間で、もう1回だけ何かを壊したら?
子供がテレビを壊して10万円かかったら?
(免責5万なら5万円しか出ませんが、免責1万なら9万円出ます)
たった1〜2回使うだけで、保険料の差額なんて一瞬でペイできてしまうのです。
2回以上の事故も充分に考えられ、私のお客さんの中には保険料分を使ったお客さんもいる。
特に、走り回るお子さんがいるご家庭や、良い家具・家電・服をお持ちの方。
5年間、何も壊さない自信はあるだろうか?
目先の安さだけで選ぶと、いざという時に「あっちにしておけば良かった」と必ず後悔します。
保険は「掛け捨て」だと思っている人が多いですが、この補償に関しては「使えば使うほど得をする権利」になる。
▶︎最後
自分のスーツや、パソコン、家具などが自宅で壊れた時、「これは保険で直せるかな?」とすぐに顔が浮かぶ担当者はいるか?
そしてその保険は、ちゃんと少額の事故でも守ってくれる設計になっているか?
大人の事情で、ここで具体的な保険会社名を書くことはできませんが、世の中には「安さ」よりも「実利(トータルでの損得)」に特化した選択肢があることだけは、覚えておいて損はない。
もし、「自分の契約がいざという時に使えるのか知りたい」「本物のリスク管理に見直したい」という方がいれば、個別にメッセージをいただければ相談に乗ります。
これからも、こうした「現場のリアルな活用術」も発信していくので、損したくない人はぜひフォローしておいてください。
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