映画を作ってみたら
高校2年生の時、公立の共学校だったのですが、クラスの男子から「『映画制作愛好会』に入らないか?」
と誘われました。
女子の友達と入会する事になり、
「映画を作るにあたり先ずは、映画を見に行こう」と早速映画館に行きました。
そこでやっていたのが、
“スター・ウォーズ”
イヤイヤ、いきなり凄い映画でしょ。
封切られてすぐで、見たことの無いド、迫力の映像で、それまでこんな世界観の大きな映画を見たことがありませんでした。
オープニングに真っ暗な宇宙に、文字が飛んでゆき、そのあと巨大な戦艦が出てきます。
映画館の大型スクリーンで、圧倒されました。
興奮しっぱなしで、映画館を出て、皆んな(10人位だったでしょうか)スケールの大きすぎる映画で、自分達が今からしようとしている映画作りの無謀さを感じながら帰りました。
映画は、将来映画監督を目指す同級生が書いた
くさ〜い青春物語でした。
その頃はまだ、8ミリフィルムで撮影する方法で、撮影した後、現像して、編集して、フィルムに磁気をかけてアフレコで音入れをします。
どの人もスタッフ兼キャストで、女子は特に3人だったのでそれぞれに役割分担をしました。
で、私の係が、衣装担当。
その頃からスタイリストしていたんですね。

映画は真面目に撮影していきました。
でも、フィルムなので、現像するまでどう映っているか解りません。
しかし、フィルムは値段が高いので、無駄に出来なくて、NGはできませんでした。
今は、デジタルで便利ですよね。
撮影も残りわずかになった頃、オープニングはどうするかという話になりました。
本屋の立ち読みで、方法を得てバック映像を先に撮影して、現像せずに巻き戻し、黒い紙に白文字を書いた物をもう一度撮影する事で、オープニングを出せる事がわかり、
私が(美術部でもありましたから)キャストとスタッフや協力してもらった人の名前を書き、
白文字が浮き上がるようにバックには暗めの風景を撮影しました。
編集は編集機というリールを手でコロコロ回して、真ん中の画面に映る場所を見つけ、カッターで切り、テープで繋ぎ、編集するのです。

その後、フィルム屋さんで出来たテープに磁気をかけてもらいます。
そして、最後に画面を見ながらアフレコをするのです。後からの声入れですから、アニメでは無いのでなんか変です。
足音を入れたり、バスケット部の話だったので、バスケットボールの音とか入れたのですが、なんとなく画面とズレていますが、まぁそこは8ミリです。
部の友達の家に集まり、夜までアフレコしていました。
出来上がった映画は、学校の文化祭で発表しました。

上映のオープニングは、バッチリです。
観客からは「おー」という声と拍手も。
まだ赤い夕焼けの残る暗くなりかかった海をバックに、白い名前が浮かんで出てくる映像に、感動さえ与えて、嬉しくなりました。
が、いざ、本編が始まると、観客からは、知り合いの姿に対しての笑いが起こり、すっかり
コメディに!
オープニングだけ満足の映画作りでした。
そんな青春を送りました。
