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偏食の息子を、毎日笑顔にしてきたごはん

7歳の息子は、ものすごい偏食。

3歳のころは、園にいる育児相談の専門の先生に、「感覚過敏」と言われたこともあった。
髪の毛1本、花びら1枚、口に入るだけでも何度も嘔吐するほど、口の中も敏感。

毎日、朝と夕食時には、「何が食べたい?」と聞いている。

一時期は、食パンとりんごだけしか食べられないこともあった。
チャーハンとチキンライスが、何日も続いた日もあった。

「また!?」

大人も同じメニューなので飽きてしまう。
作るのも、匂いを嗅ぐことさえも、辛くなっていた。
それでも、リクエストしたものが出てくると、うれしそうにする息子。
なぜ飽きないのか不思議でたまらなかった。
でも、喜んでくれる。
作るしかなかった。

息子が2歳くらいからだろうか、同じメニューばかり作ったり、出したりしている気がする。

卵チャーハン・たこ焼き・お好み焼き
ハンバーグ・チキンライス・うどん
醤油ラーメン・ポテト・お芋チップス
ヨーグルト・バナナ・みかん・ぶどう
りんご・金柑・桃・しらす・冷やっこ・鶏皮
ミートグラタン・マカロニ・ひじきのサラダ
カレーライス・さつまいもと柿のポタージュ
コーンスープ・おでん・ピザ・塩おにぎり
シャケ・人参しりしり・ウインナーパン
鶏肉の唐揚げ・きゅうり・れんこんチップス
レバーの唐揚げ・目玉焼き・卵焼き・ゆで卵
グラノーラ・牛乳・さつまいもコロッケ
ポテサラ・骨付鳥・味噌汁の汁・野菜スープ...

あれ!?
でも、書き出してみると、少しずつ増えてもいる。
焦ることもあったが、息子は、園や学校で食べておいしかったものを、いつも教えてくれる。

どんな味で、どんな食材が入っていたのか。
それを聞きながら、真似して作る。
全く同じ味にはできなくて、「ちょっと違うなー」と言われることもあるけど、家でもチャレンジすることは増えた。
一口だけだったり、美味しい季節だけだったりすることもあるけど。
それでも、いろいろな味に、少しずつ少しずつ慣れてきた。

そんな息子が、必ず笑顔になるメニューがある。
それは、「チキンライス」。

もう、何回作ったかなぁ。

わが家のチキンライスは、野菜嫌いな息子のために、小さく刻んだにんじん、玉ねぎ、しめじを入れる。
鶏肉やウインナーを入れることもあれば、ピーマンを入れたり、しめじの代わりにエリンギを入れたりすることもある。

子どもたちが大好きな味。
そのチキンライスの上には、よーく焼いた卵を乗せる。
その上にはケチャップ。
いつも、子どもたちが好きな絵をこっそり描いて、テーブルに出す。

「できたよー!」

にこにこしながら走って来る子どもたち。
一番最初に来るのは決まって息子。
チキンライスの上の絵を見て、にこ〜って笑うんだ。
その笑顔が最高にかわいい。

車のときもあれば、電車のときも。
息子の似顔絵を描くこともあれば、ミッキーやドラえもんを描くときも。

「ママ、丸が一つ足りないよ〜!」

モンスターボールを描いたら、ご指摘もいただきました。
でも、書き足すと、またにっこり。

この前は、「2+5」と書いて、
「ぼく、わかるよ!7!」と答えていた。
昨日なんか、ピカチュウを描いていたら、卵だけ、ずりずりずり〜と奥にずらして、最後に食べてた。

ケチャップがぶちゅっと出て、ちょっと変になることがほとんどなんだけどね。
それでも、息子はいつも笑顔で喜んでくれる。
まるで、魔法のチキンライスだよね。

でもね、これ、子どもたちだけじゃないんだ。

先日、夫婦で風邪をひいているとき、私が夫の卵の上に「なおる」って書いたあと、ケチャップを無言で渡したの。
そしたら、夫は、私の卵の上に「なおれ」って。
一瞬、何て書いてあるのか読みにくくて、「何て書いてるの?」って聞いたんだけど、
ほんとね、お互い治ってほしいよねって、笑い合った。

あるときは、夫が作ってくれて、テーブルに出されたチキンライスを見たら、私の卵の上には大きなハートが描かれていることもあった。
なんだろうね。素直にうれしくて、私も息子と同じように笑ってた。

チキンライスってすごいよね。
そうやって、家族のコミュニケーションを作るきっかけになる。

あなたも、“だれかを笑顔にしたいな”と思ったとき、そっとケチャップで書いてみて。
あなたの想い、伝わるよ♡


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