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後から来た人が私より先に呼ばれたんだが? その時、薬局内で起きてる戦い

薬局で待っていると、たまにあります。

自分の方が先に受付したのに、後から来た人が先に呼ばれる。

あれ、地味に気になりますよね。
わかる。わかります。

「えっ、私まだなんだけど?」
「今、順番ってどういう管理?」
「あの人、ファストパス使ったの?」

心の中で小さい抗議デモが始まるやつです。

でもあれ、だいたいは順番を飛ばしているわけではありません。

薬局の待ち時間は、
受付した順で決まるというより、
処方箋の中身でかなり変わります。

同じ1枚でも、中で必要になる作業がぜんぜん違うからです。

今回は、
なんで人によって薬が出るまでの時間が違うのか
その理由を書いてみます。

早めに終わりやすい処方

比較的早く進みやすいのは、こんなパターンです。

・いつも飲んでいる薬だけ
・薬の数が少ない
・説明が少なめで済む
・在庫もそろっている
・薬局がそこまで混んでいない

このあたりは比較的スムーズです。

内容がシンプルで、確認することも少なめ。
流れが止まりにくいので、早めにお渡ししやすくなります。

患者さんから見ても、
「あ、あの人もう呼ばれた」
となりやすいのは、だいたいこういうタイプです。

たとえるなら、スーパーで飲み物1本だけ買う人。
そりゃ早いです。
薬局でも、それに近いことが起きます。
RPGで言うと、まだ最初の村の外です。
出てくる敵もスライム並みに弱い。
まだ誰も“ここで全滅したらどうしよう”みたいな顔をしていません。

少し時間がかかりやすい処方

次に、少し時間がかかりやすいのがこのあたりです。

・初めて飲む薬がある
・薬の数がやや多い
・飲み合わせの確認が増える
・飲み方や注意点の説明が必要

このへんから、単純に薬をそろえるだけでは終わりにくくなります。

初めての薬が入っていると、
本当に初めてなのか、
似た薬で困ったことはないか、
他の薬と一緒に飲んで問題ないか、
どこを重点的に説明した方がいいか、
確認することが増えます。

薬の数が多いと、それだけ見るポイントも増えます。
患者さんからすると
「ちょっと品数が増えただけでは?」
に見えるかもしれません。

でも薬局側からすると、
増えたのは薬だけじゃなくて、確認の枝分かれです。

同じ薬でも規格違いがあることもあります。
5mgなのか10mgなのか、見た目だけでは油断できない。
名前がほぼ同じなのに、中身はしっかり別物です。

更に、同じ薬名でもメーカーが違えば、これも別の商品として扱います。
某双子芸人、「ザ・たっち」の「たくや」と「かずや」くらい、ちゃんと別です。

さらに時間がかかりやすい処方

さらに時間がかかりやすいのが、こんなパターンです。

・粉薬がある
・水薬がある
・子どもの薬がある
・一包化がある
・軟膏の混合や詰め替えがある
・薬の種類や日数が多い
・インシュリンがある
・麻薬、抗がん剤がある

このあたりになると、作業そのものに手数が増えます。

粉薬は、必要な量を小数点第2位まできちんと量って準備します。
急に“だいたいこのへん”が許されない世界です。

水薬も、量を確認して容器に合わせて用意します。
スポイトやシリンジが要るかとか。
子どもの薬は、大人以上に慎重になることもあります。味や飲ませ方の説明とかね。味のこともある程度把握してます。どれが美味しいやつか、とか。

一包化も時間がかかりやすいです。
複数の薬を、飲むタイミングごとに1回分ずつまとめてあるあれ。

これ、聞くと
「まとめるだけでしょ?」
と思いやすいんですが、そう簡単ではありません。

薬の種類や数、組み合わせによって確認が必要ですし、薬同士の相性も見ます。
中には、一緒にすると湿気や性質の関係で変化しやすくなる、
“共演NG”みたいな組み合わせもあります。

錠数が多いと、数えるだけでも普通に神経を使います。日数が長いと物量も増えるので、急に『これ旅行ですか?』みたいな量になることもあります。監査台の監査スペース取りまくり。もはや処方というより、小さめの引っ越しです。

軟膏の混合や詰め替えも、地味に手がかかります。混ぜる、詰める、容器を整える、表示を確認する。やってることは静かでも、手元はずっと“地味な大工事”です。

インスリンがあると、薬そのものだけでなく、アルコール綿・使い捨て針・破棄用の袋など付属物も一式そろえる必要があります。主役ひとりの処方に見えて、実は周辺メンバーの楽屋入りが多いやつです。

麻薬や抗がん剤が入ると、確認も扱いもぐっと慎重になります。急に“いつもの延長戦”では済まない空気。薬局の中の全員が、心のネクタイを締め直したり、正座になったりするやつです。

患者さんから見ると
「まだなの?」
なんですが、
中ではちゃんと
“ここを雑にしたら困るランキング上位”
の作業が進んでいます。

だから、ここは急げません。

時間が読みにくくなる処方

さらに厄介なのが、時間の見通しが立てにくいケースです。

・在庫確認が必要
・処方内容に確認事項がある
・医師への問い合わせが必要
・保険や公費の確認が必要
・混雑が重なっている

このへんまで来ると、もう『あと何分くらいです』とは言い切りにくくなります。薬局版の“電車が遅れております。なお、何分遅れかはご案内できません”みたいなゾーンです。

だから「先に受付した人が先に終わる」とは限らない

ここで大事なのは、
先に受付した人が、必ず先に終わるわけではない
ということです。

いつもの薬だけでシンプルな人は、早く終わりやすい。
一包化がある人、粉薬がある人、初めての薬がある人、確認が必要な人は、長くなりやすい。

つまり、
後から来た人が先に呼ばれることがあっても、
それはだいたい
順番を飛ばしているというより、処方ごとの作業量が違う
ということです。

ラーメン屋で言えば、
同じ1杯でも、
「素ラーメン」と「全部のせマシマシカスタムカーニバル祭り」では、出てくる時間が違うようなものです。

後から来た人が素ラーメンで、
こっちが全部のせ+トッピング追加+麺の硬さ指定+謎のこだわり発動だったら、
そりゃ向こうのが先に出ます。

薬局もだいたいそんな感じです。
ただしこちらは、
安全に出せるかどうか
が乗っています。

なので、見た目が同じ1枚の処方箋でも、進む速さが違うのはわりと普通です。

少しだけスムーズになりやすいこと

患者さん側で、少しだけ流れをよくしやすいこともあります。

・お薬手帳をすぐ出せるようにしておく
・保険証や受給者証を確認しやすくしておく
・ジェネリック希望の有無を決めておく
・急いでいる時は最初に伝える

派手な裏ワザはありません。

急いでいる事情がある時は、最初に伝えてもらえると、できる範囲で配慮しやすくなります。

地味です。
でもこういうの、だいたい強いです。

でもまぁ、「早くしてくれ」って言われても、
全自動の機械を導入したりなんだりしてる今の時点で最速なので、その辺はご了承くださいませ、なのでございます。


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だるお・もちりすたん チップありがとうございます‼️‼️ 感謝感激雨嵐‼️‼️