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【企画参加】私の夏時間

『夏』だからのお祭り騒ぎ



はじめまして

メンバーシップ『Saka.の教室』に加入して
ひと月程の新参者です。
よろしくお願い致します。

さて、
参加して、はじめての企画。
ご挨拶がてら一本書きましたので、
読んでいただけたら、とっても嬉しいです。


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4つのテーマから一つんで、
テーマに沿った記事を書くという企画。

詳しくはSaka.先生のこちらの記事をご覧ください⬇

https://note.com/saka_teacher/n/n56c1ebd6b81e

 
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私が選んだテーマは


【C】私の夏時間
        𓂃 𓈒𓏸‪ 概要 𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸‪‪𓂃 𓈒𓏸
夏のとある1日、または1時間ほどを切り取って、記録・描写していただきます。日常の中にある、夏を感じさせるエピソードを共有したいです。
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ある夏の日を描写できたらと、
記憶の一部を、しっかり残しておきたい。
振り返りながら、物語風にしてみました。

  この『夏』はよくある夏の光景、
だけど、我が家だけの特別な風景。

賑やかで笑い声が絶えないーー
夏の賑わいにふさわしい、
我が家の恒例行事。

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  蝉の声がうるさくなり始めた
盆前のある日、
娘の美緒と共に実家に帰ってきた。
「ママ!買ったの持って行くよ」
喋りながら助手席から降りる娘は
いつもよりテンション高め。
後部座席から買い出しの荷物を抱えて、
そそくさと家の中へ。

私はその様子に少し苦笑いしながら、
助手席のドリンクホルダーに手を伸ばした。
飲みかけのジュースを置いたまま。
後部座席には、持ちきれず置いて行かれたビニール袋、近所の和菓子屋で買った団子だ。
残された荷物と自分のカバンを持ち後を追う。

「ただいまー  美緒ー! 冷蔵庫に入れる物は、入れといてくれるー?」
玄関に脱ぎ捨てられたサンダルを端に寄せながら、姿の見えなくなった娘に向かって大声で話す。
「えーい」
「えー」と「はーい」が混ざった、
面倒くさそうな娘の声が小さく聞こえる。
娘よ、そこまでがお手伝いだぞ。
でも、こうして張り切ってくれるのが、
ちょっと嬉しい。

「お母さん、まーくんたち着くの4時頃かな?」
台所に向かう途中にある、仏間に居るだろう母に声をかける。
「真っ直ぐ来ればそれくらいかな?」
仏壇に花を供えながら疑問形で応える母に
「だと思うけど~」
と返事しながら
飲みかけのペットボトルと、
近所の和菓子屋で買った
一口大で中にあんこが入った団子を持ち
仏間を横切り台所に入る。

帰省客で混む時期を避けて帰ってくる、
県外に住む、弟と従姉妹たち家族。
毎年の夏の恒例行事、
手間もあるけど やっぱり楽しみ。
うちでは、この団子は欠かせないのよね。

今年もあの賑やかな時間が始まる。

時計を見上げるともう3時半になる。
ぼちぼち、流すもの揃えとくか。
「お母さーん ミニトマト採ってきたー?」
団子を冷蔵庫に入れながら、問いかける。
「えー?みかん缶は買ってきたよ」
仏間からみかんの缶詰を両手に持ちながら、
台所に入ってくる母。
「あ、私も買ってきちゃった。
じゃなくて、トマト」
思わす笑ってしまう。
みかんの缶詰がかぶるなんて、
子供たちが好きだからね。
「まだ。きゅうりと一緒に採ってくるわ。
美緒ちゃんも行く?」
居間で寝転んでスマホをいじっている
美緒に声をかける母。
「行く!」
スマホをポケットに入れ、勝手口から畑に向かう二人。
団子をしまうついでに出したアイスコーヒーを飲みながら窓の外を覗く。

「じーじー今年も作ったのー?」
窓を開けて、納屋の前で作業している
父に大声で聞いてみた。
「作んないよ、面倒臭いから。
今年から軒といにした」
大声で返す父。
軒といって何?
不思議に思い父の所まで覗きに行ってみる。
その物の姿が目に入り納得。
「あぁ!雨どいのやつね、それはいいわ!
使いまわせるもんね」
グッジョブ父
「毎年竹の節落とすのめんどくせぇもん」
と、軒といの足場を用意しながら 笑う。
だよね。
コレは『じぃじの仕事』だしね。
私は黙ってうんうんと頷き、
軒といを眺めながら思った

「長くない?」
パッと見5m位の軒とい。
「楽しいだろ」
まぁね。
私は笑いながら片手を上げて
台所に戻った。

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全て揃ったかな?
テーブルの上に材料を並べてみる。
ヘタをとったミニトマト、
丸なすの漬物、
シロップを切ったみかんの缶詰、
冷蔵庫には団子、
細かく切った小ネギ、
⋯あ!
「お母さんミョウガまだ採ってきてない?」
「あ、ないわ。採って来る?」
「私行くわ、そろそろお湯沸かしたら?」
ハサミを掴み、チラッと居間を覗く。
寝転がってスマホをいじってる美緒。
「そろそろ着くだろうから、荷物隅に置いときな」
そう声をかけると、
「はいよぉー」と画面から目を離さず
返事だけする美緒 。
来た時のテンションの高さはどこへ。
「朋美、パパは?」
母が、鍋に水を入れながら背を向けたまま聞く。
私はアイスコーヒーを一口飲み
「来ないよ~仕事後に途中参加は嫌なんだって。」
「今日より明日か」
「そう、バーベキューは来るって。」
私もそう言い残し、外へ出る。
明日も外で夕飯だ。
こういうのも外食ってことになるのかな?
なんないか。なんて、どうでもいいことを考えながら畑に向かった。




 ミョウガを採り 家に戻ると、
見慣れない車が二台連なって敷地に入ってきた。

「おかえりー」
車から降りて来た弟の正樹に、勝手口から声をかける。
「ただいまー」
疲れた顔で笑って挨拶する正樹。
その後に従姉妹たちがそれぞれの車から降りてきた。
弟、姉妹の従姉妹と別の従姉妹、
それぞれの子供 女子3男子1。
総勢で8人
女3: 男1の割合 弟の疲れた顔に納得。

父と話している弟たちを残して、家に入る。

「みんな来たよ」
私はミョウガをザルに入れながら、どちらに言うでもなく声をかけた。

フッと振り返ると、美緒が立っていた。
「ババは?」
「外行った。ママも行く?」
なんとなく居心地悪そうな顔の美緒
なるほど、一人で行くのは照れくさいのね。
「みんな だんだん入ってくるよ」
そう言い終わる前に、玄関から
「こんにちはー」と叫ぶ声が聞こえた。
一番下の姪っ子柚奈かな?
実際は はとこだけど、姪甥が少ない私は、姪甥のように可愛がっている子達。
一人っ子の美緒にも、親しい従姉妹だ。
美緒と顔を見合わせ
「行こ」
と、美緒の背中を押した。
さー騒がしくなるぞー と、
にやけながら気を引き締めた。

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「あんたたち、もう6時になるよ!」
台所にいた、母が居間を覗いて大きな声で時間を告げる。
おっと、報告話で盛り上がってしまった。
それぞれの場所で話したり遊んだりして、気づけば窓の外は夕暮れ色に染まり始めていた。

「やりますか」
私がテーブルに手を着いて立ち上がると、それに続くように従姉妹たちも立ち上がった。

「子供たちは後でいいでしょ?」
従姉妹の美樹が、妹の咲希が子供に声をかけようとしているのを見て、私に聞いてくる。
「始まる時でいいんじゃない?美緒皆見ててね」
一番年上の美緒に、子守りをお願いした。
「オッケー」
すっかりカードゲームで盛り上がっている子供達は立つそぶりもない。
うろちょろされてもね⋯
あ、そっか、皆もうママに付いて歩く年頃じゃないんだ。
そのことに気づいた瞬間、ほんの少しだけ置いていかれたような気がした。
でも、内心では嬉しくて、子供たちを見つめながらそっと微笑んだ。

「外出すよー!」
と台所から、正樹の声がした。

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「後は?持ってきてないのない?」
あの後、バケツリレーのように材料を庭に運んだ。
父と弟は軒といに水を流し調整している。
軒といに括りつけてあるホースコックから水が出るようになっている。
滑り台のようになっている軒といの下には、漬物樽に大きなザルを置いたものがセッティングしてあって、流した水、取り切れなかった素麺や流した物を受け止める。

軒といのスタート地点付近に置かれているテーブルの上をみる。
「んー、全部あるかな?」
私は、団子の蓋を開けながら答えた。
横に居たもう一人の従姉妹の由美子が、
「あ!そうだ」
そう思い出したように叫んだ。
「唐揚げ買ったんだわ、子供達にも声掛けてくるね」
と、言い残し家の中に駆け込んで行く。
咲希が
「唐揚げ流すの?」
とニヤニヤしながら言う。
「箸休めでしょー」
私は吹き出し そう答えた。
「朋美、そろそろ素麺水でほぐして」
父が、美樹と麺つゆを器に移しながらそう言った。
「はいよぉー」
私は、大量の素麺が入ったザルを持ち、軒といのゴール下にセットされてる 受け樽で素麺をほぐして、水をボタボタ垂らしながらスタート地点に戻った。
「ボールごと持って行きなよ~」
正樹がホースコックで水を止め、流す予定の丸なす漬をかじりながら言う。
「いいじゃんどうせ濡れるんだから~、手も濡らしてきたし~」
笑いながら、正樹の顔めがけて手に付いた水を弾いた。
「馬鹿馬鹿、眼鏡濡れるわ」
うひゃひゃーと笑いながらふざけていると、玄関から子供たちと、母と由美子が出てきた。

「器持ったら子供たち右側だよー」
「知ってるー」
美緒と一つ下の芽衣が声を揃えて言い、笑う。
お、慣れてきたな。ふふっと私も笑う。

各々器を持ち、流し手から見て 軒といの右側に立つ子供たち。
スタート地点の美緒から背の順に、由美子の娘の芽衣、その妹の陽香、美樹の一人息子の祐介と並び ゴール付近に三姉妹末っ子小四の柚奈。
もう慣れたもんで、反対に立ったり、
「私が最初がいい」とか一番スタートに近い所を取り合ったりはしない。

怒声が飛び交わなくなったな。
成長を喜ぶ反面、あの怒声と子供の泣き声と蝉の鳴き声のカオスはもう味わえないのか 
とまた少しだけ寂しいような⋯

父と母はゴールの受け樽を挟むようにアウトドアチェアに座り「あとはお好きにどうぞ」と言わんばかりに缶ビールを開けている。
ちゃっかり折り畳みのテーブルまで出して一式ツマミも置いている。
取り逃した物で、ゆっくりやるつもりですね。
大人にとっては、特等席。

なるほど完全に仕切りは、私たち世代の仕事になったのか。

私は、ホースコックを捻って水を出し、
ザルに手を入れ素麺をつかみ、周りを見た。
「いいー?流すよー!」
その声で子供は一斉にこちらを注目した。
最初のうちは、多めに掴んでバラしながら流す。
「来たよー!ほらっ!!」
軒といの左側に大人が立ち、子供たちに声をかけたり、写真を撮ったり。
「来ないよー!!!」
一番下の柚奈ではなく、真ん中に居る祐介が声を上げる。
「どんどんいくよー」
私は一定の間隔で、どんどん流す。
正樹が、素麺の合間にちょいちょいトマトやみかんなどを流す。

「美緒ちゃん素麺取りすぎー!!」
「あー!来たよ!柚奈取れ!」
「次みかん来るよ!」
「素麺しか取れなーい!!」
「あ〜っっ」
「素麺取ったーー!」
「みかんきたよ!」
「はるちゃん取れてる?」
「取りたい取りたい!」
「次、お団子流してーーー」
「取れたーー!」
「あーーー落としたーーー」
「素麺来ないよーーーー」
「まーくん!早い!!!」
「トマトまとめて流すなー!!!」
「素麺どんどん流すよーーー」
「団子はー!!」
「まーくんナス漬けも流して」
「唐揚げ食べたーい」
「唐揚げは、こっちおいで!!」
「はる!唐揚げより団子!!」
「素麺下に溜まってるよーー!」
「ほら、団子も下にあるよーー!!!」
「柚奈ババとこ行く!」


⋯⋯まあね、
始まっちゃえば成長した子も、
流す大人も食べる大人も、
大声出して夢中よ。
やっぱりカオス。
あー 楽し。

ある程度経ったら、
大人は流し手と食べ手交代する。
「お姉ちゃん交代するよ。」
美樹が私の横に来て言う。
私は唐揚げを食べながら、
「次の素麺持って来るわ、あと、素麺流す量だんだん減らしてもいいかも」
と、伝え勝手口に向かう。
「りょうかーい!あ!冷蔵庫にチュウハイあるよー」
そう言う美樹に片手を上げて返事をした。


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「今度私達流したい!」
追加の素麺に手を付け、少し経った頃、
お腹が満たされてきた、上の子二人が流してを代わった。
「チビたちはまだ食べれるの?」
私は呼び慣れた言い方で下の子たちに声をかける。
「素麺以外なら食べる」
と素麺を器にいっぱい入れたまま言う陽香。
「はるは、それ食べてからね」
器を覗き込んで言う由美子。
「素麺も流してー」
美緒と芽衣がいた場所に移動して、待ち構える私と美樹。

「丸ナスまだある?」
「ミョウガ入れるの忘れてたわ」
「たくわんも流してみれば?」
「芽衣!素麺丸めすぎ、流れないよ」
「もう少し減らして丸めて流してごらん」
「早い早い早い!」
「二人いっぺんに流しちゃダメ!」
「誰か下の受け樽のザルの食べてー!」
「それもう一回流す?」
「素麺と団子一緒に流すなー!」
「団子まだあるの?」
「唐揚げ流してみる?」
「もうないよ!」
「トマトばっかり流さないで!」
「ミョウガ最高!ウマッ」
「素麺流してーーー」

はい、カオス フェーズ2
あー~楽し!!

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こんなに楽しい時間だけど、
暗くなる前に終わってしまう。

「素麺完売?」
母が、ざるを覗きながら言う。
「うん、完売」
私は、空になったザルや容器をまとめながら言う。
子供たちは、水で遊び出したり、スマホで写真を撮りだしたりしている。
父と正樹は受け樽の所で呑みながら取りこぼし素麺を食べている。
女たちは、残ったトマトと丸ナスを食べながら片付け始める。
「満足満足」
ニコニコしながら言う由美子。
「来年はさあ、ぶどう流さない?」
「デラウェアで?取れるかチャレンジ?」
「ゴミでるな」
「そっかあ、じゃあさゼリーは?」
「滑るしスピードのっちゃうよ?」
「ゼリーチャレンジ?」
「チャレンジ企画はいいから」
テーブルの上を片付けながら、来年流すもので笑い合う女5人。
正樹と父は受け樽の水を流し、装置の片付けに入る。

「明日バーベキューでこの椅子使うでしょ?出しといていい?」
正樹がアウトドアチェアを納屋の軒下まで持っていきながら言う。
「雨降らんだろ」
頷きながら返事する父。

そう、家族の『夏』は、始まったばっかりだ――

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最後まで読んでくださいまして
ありがとうございます。

夏の賑やかな雰囲気
伝わるかな?

伝わったら嬉しいな( *´꒳`* )

皆様に反応いただけたら
幸いです。


Saka.先生!

楽しい企画ありがとうございます♪
こんな感じでどうでしょうか?



#Sakaの教室で夏祭りをしよう

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