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【連載:49座の軌跡】第28回:九重連山。ガスを抜けた先に待っていた、九州の夜明け。百名山12座目

2025年4月29日。
私は初めて九州の地に立ち、その屋根とも称される九重連山(くじゅうれんざん)へと向かった。目指すは星生岳(ほっしょうたけ)からの御来光だ。

スタートは暗闇


午前4時前、暗闇の中でスタートを切ったが、早朝の山は強風と深いガスに包まれていた。視界はほとんど効かず、夢中で足を動かしているうちに、いつの間にか沓掛山(くつかけやま)を通り過ぎていたほどだ。「とにかく晴れてくれ」と祈るような気持ちで、急峻な岩場を登り詰め、星生山の山頂へ。

ガスで覆われている星生山


その瞬間、奇跡は起きた。
登頂とほぼ同時に、あんなに厚かったガスが嘘のように晴れ渡り、地平線から真っ赤な朝日が昇ってきたのだ。荒々しい噴火口跡や連なる山々が光に照らされていく光景は、これまでの疲れを吹き飛ばすほど神々しく、最高の夜明けとなった。
その後は、天狗ヶ城、中岳、久住山と次々にピークを繋いでいく。

星生山山頂
日の出と共に姿を現す九重連山
九重連山のモルゲンロート


「連山」の名にふさわしく、一つ一つの山頂が驚くほど近く、20分ほど歩けば次の絶景が待っている。このリズムの良さは、縦走の醍醐味を凝縮したような贅沢な体験だった。

連なる連山
中岳山頂
久住山山頂


初めての九州山行で出会った、忘れられない「奇跡の瞬間」。
くじゅうの懐の深さと、圧倒的な開放感に魅了された、素晴らしい遠征となった。
おつかれ山でした。
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