映画館の外で、ちょっといい休日になった話。
本日は、みんな嬉し楽し恥ずかしの土曜日だ。いろいろと勝手だが、今日の日を「イオンシネマの日」と名付けたい。
もちろん、そんな日はどこにも存在しない。が、そう言いたくなるほど、この映画館は、映画好きでごった返していた。
土曜午前のイオンシネマだ。
今日、ここに妻と娘と俺の家族3人で映画鑑賞にきている。おれひとりを除いては…
というのも、どこの家庭にもある。
ある問題が勃発していた。
それは、
見たい映画がバラバラな事件
(←事件じゃないだろ…)
というか元々、この問題は前から勃発していて、当然ながら、娘と妻が一致結託。何の予定もない暇な俺が、のこのこと金魚のフンのように着いてきたという構図だ。
ちなみに、今回、娘が選んだ映画はこちらだ。

いいおっさんが「ひみつのアイプリまんかいバズリウムライブ」を見るのはただただ辛いし、気持ち悪い。
「ごめん!お父さんは外で待ってるよ」と娘に言ったものの、
「ついてこなけりゃよかったかなー」と少し後悔しているこの時間。
さあ、これからの1時間20分をどう過ごそうか。
ふらふらと、ウインドウショッピングもいいかもしれない。(買わない前提)
カフェで小説かエッセイ(実はバックの中にそれぞれ隠し持っている)を読みながらコーヒーもいいだろう。
でも、俺が最終的に、選択したのは、「小さな感謝をいっぱい拾い集めてみるゲーム」だった。今日の感謝を、片っ端から探してみるゲーム。今思いついたひとり遊びだ。お金もかからないし良い案だと思う。
そうと決まれば、外のベンチで気持ちいい風を受けながら、すぐに取り掛かろう。
(今日、関東地方はとても天気がいいね)
まずは最初の感謝だな。
玄関のドアが普通に開いたことだな。
…壊れてたら今日の予定は即終了だった。玄関の頑丈さに感謝だ。
エレベーターで地上まで無事に届けてくれたのも有り難い。
…途中、壊れたら閉じ込められて死の狭間を感じたかもしれない。日本のエレベーター技術に感謝だ。
最寄り駅前の交番に警察官が立って治安を見張ってくれたこと。
…警察官がいなかったら、強盗に引ったくられていたかもしれない。街中の交番の多さに感謝だ。
駅のプラットフォームの床に週末によくある変なもの(ゲ〇ゲ○)が落ちていなかったこと。
…落ちていたら、踏んでいたかもしれない。たまたま泥酔者がいなかったことと、いつも綺麗にしてくれる清掃員さんに感謝だ。
そんなことを考えていたら、顔がニヤけていた。やばい通報ものだ。
即時に、ニヤけ顔を正した。
あとは、電車の中でひとつ横に黙って移動してくれたお兄さんの優しさ。
…お陰で3人で並んで座れたよ。今の若者の相対的優しさに感謝だ。
まだまだ沢山あるが、キリがないのでここまでとしよう。
さて、感謝ゲームをした感想は、
世の中は感謝であふれてる!
ってこと。
当たり前の日常にある感謝は、意識しないとなかなか気付けないことが分かってとても勉強になった。
映画は見れていないが、今日という1日は、なかなか悪くない気がしてきたから不思議なものだ。
さっきまでの感情とは、そっくり入れ替わった。この青空のように澄み渡ってとても気分がいい。
さあnote書いていたら、あっという間に時間がたった。もう間もなく映画も終わる頃だろう。さあ、シネマのロビーに戻ろう。
いったい妻と娘はどんな顔でシアターから出てくるのだろうか。手を振って迎えようではないか。何故だか、俺は熱い抱擁で迎えてあげたいという強い衝動に駆られている。
おそらくその抱擁は、妻によってきれいに遮断されるだろう。
まぁ、夫への愛情なんてどこの家庭も似たようなものだ。そう思うことにして、私は少しだけ胸を張った。

