僕の小説の作り方『ChatGPTの仕組みについて』
はじめに
僕は、ChatGPTを使って小説を作っています。
この記事では、その過程で気づいた「ChatGPTの性質や仕組み」について解説します。
小説を作るうえで、この仕組みを知っているかどうかで、作品の質や完成度は大きく変わります。
無料パートだけでも「なるほど!」と思える情報を盛り込みましたので、初めて知る方にとっては新鮮で面白い内容になるはずです。
ChatGPTは“即興ピアノ”のように小説を「作る」
ChatGPTは、完成原稿を一気に吐き出しているわけではありません。言葉を最小単位の“トークン”に分け、1トークンずつ確率で選びながら連ねていく――まるで即興演奏のように、小説を「作る」仕組みです。
トークンってなに?
日本語なら「空が青い」を、たとえば
「空」「が」「青」「い」
のような**小さなかけら(トークン)**の列に分解できる場合があります(実際の分割はもっと複雑ですが、ここではイメージとして)。
ChatGPTは、このトークン列を左から右へ作っていきます。毎ステップで「次に来る候補トークン」の確率分布を計算し、その中から抽選で1つを選びます。選んだら、また次のトークン……という具合に、延々と積み上げます。
確率抽選の“見える化”例
たとえば文頭が「空が」のとき、次に続く語の確率がこんなふうに並ぶとします(あくまで説明用の仮の数値です)。
青い … 62%
曇っている … 18%
低い … 7%
高い … 5%
赤い … 4%
泣いている … 2%
冷蔵庫 … 0.01%(ほぼ選ばれない極端例)
通常は「空が青い」が選ばれやすいのですが、抽選なので、確率の低い候補が選ばれることも理屈の上では起こり得ます。これが、思いがけない比喩や奇妙な表現が混ざる理由のひとつです。
さらに大事なのは、ChatGPTは直前だけでなく“ここまでの全文脈”を踏まえてこの確率分布を並べ直すこと。だから物語の流れに沿った語が上位に来やすく、唐突に無関係な語が続く確率は低くなります(ゼロではない、というのがポイント)。
だから“変な表現”も“名フレーズ”も生まれる
抽選ゆえに、ときどき奇妙な表現が混ざる(例:「空が冷蔵庫」級の外れ値は極稀)。
同じ仕組みで、偶然すばらしい比喩が生まれることもある(例:「空が泣き止んだ」→ 雨上がりの情景を詩的に言い当てる、など)。
この“偶然”を、人間の意図で選び直すのが共同制作のキモです。
小説を「作る」うえで、人間がやるべきこと
指示(プロンプト)で方向づける
文体・視点・温度感(堅実/創作寄り)・語彙のトーン・比喩回数などを指定すると、候補の確率が再配分され、狙いに寄りやすくなります(候補を消すのではなく、確率を上下させるイメージ)。最後に“人間の校正”で仕上げる
抽選が生んだ“偶然”の中から、作品として採る/捨てるを判断し、統一感・論理・リズムを整える。ここで初めて、偶然が意図になります。
この先(有料パート)で扱うこと
だからこそ、人間の「指示」と「最後の校正」が重要です。
この続きの有料パートでは、
「です・ます調にして」「比喩は2回」「芥川風で」など具体的な指示を出したとき、
ChatGPTの内部で確率分布がどう変わるのか(=どんな処理が走るのか)
を、丁寧にわかりやすく解説します。
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