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開運老松|あんことシナモンが出会った、信州生まれの個性派銘菓

  • 商品名:開運老松

  • メーカー:開運堂

  • 価格(税込):1,296円

  • 内容量:1本

  • 商品特徴:小豆あんとシナモンを組み合わせた独創的な蒸菓子

  • 評価:☆☆☆☆

  • 再購入意向:あり

 長野県・松本を代表する老舗和菓子店の銘菓として知られる「開運老松」。初めて見たときは、その見た目から羊羹や棹菓子のような印象を受けましたが、実際にはあんを主体に作られた蒸菓子です。
 このお菓子の最大の特徴は、何と言っても「あんことシナモン」という珍しい組み合わせでしょう。
 開運老松は1964年に開運堂の創業80周年を記念して創作された商品で、60年以上受け継がれてきた信州の代表銘菓の一つだそうです。内側に粒あん、外側にこしあんを用い、松の老木を模した姿に仕上げられています。
 実際に食べてみると、まず感じるのはシナモンの豊かな香りです。
 和菓子でありながら、どこか洋菓子を思わせる香り立ちがあります。想像していた以上にシナモンはしっかり効いており、一口目から存在感を放っています。
 続いて感じるのが、あんこの優しい甘さです。
 粒あんとこしあん、それぞれの特徴が活かされており、しっとりとした口当たりの中に小豆の風味が広がります。あんこそのものの品質は非常に高く、老舗和菓子店らしい丁寧な仕上がりを感じました。
 ただ、正直な感想を言えば、この組み合わせには少し不思議な感覚もありました。
 決して合わないわけではありません。むしろ完成度は高く、全体としてまとまっています。しかし普段からあんことシナモンを一緒に食べ慣れている人は少ないため、最初は少なからず驚きを感じると思います。
 それでも食べ進めるうちに、「こういう和菓子も面白いな」と思わせてくれる魅力があります。
 モノづくりの現場に日々向き合っていると、新しい商品を作る難しさを感じることがあります。既存の組み合わせなら失敗は少ないですが、印象にも残りにくくなります。一方で新しい挑戦は魅力的な反面、受け入れられないリスクも伴います。
 開運老松は、まさにその挑戦の産物ではないでしょうか。
 発売から60年以上愛され続けている事実を考えると、この独創性が多くの人に支持されてきたことが分かります。作り手が「他にはない和菓子」を目指した姿勢が、今も商品から伝わってくるようでした。
 価格は決して安くありませんが、お土産や贈答品として考えれば納得感があります。普段のお菓子とは少し違う体験をしたいときにおすすめしたい一品です。

○一言雑学|シナモンは昔から和菓子にも使われていた?

 シナモンというと洋菓子のイメージが強いですが、日本では古くから「肉桂(にっけい)」や「桂皮(けいひ)」という名前で親しまれてきました。
 実は八つ橋の香り付けとしても有名で、京都の伝統菓子には欠かせない存在です。和菓子にシナモンを使う文化は決して新しいものではありません。
 また、シナモンの甘く温かみのある香りは、小豆との相性も良いとされています。小豆の持つ穏やかな風味に香りのアクセントを与えることで、単調になりがちな甘さに奥行きを加えることができます。
 開運老松を食べていると、「和菓子=伝統的な味だけ」という先入観が少し変わります。
 伝統を守るだけでなく、新しい組み合わせにも挑戦してきたからこそ、日本の和菓子文化は発展してきたのかもしれません。
 普段は見慣れない組み合わせのお菓子に出会ったとき、その背景にある作り手の発想や挑戦に目を向けてみると、また違った楽しみ方ができそうです。

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