「虚しい」ではなく「虚無」という痛み
みなさんは、
「虚無だ」と感じたことはありますか。
これは、ずいぶん前のお話です。
大切な記憶なので、一部、言葉を選びながら綴ります。
「虚しい」ではなく、「虚無なんです」
ある支援の現場で、
一人の若者がこう言いました。
虚しい、じゃないんです。
虚無なんです。
最初、その言葉の意味を、すぐに理解できたわけではありませんでした。
けれど、彼の話を聴いていくうちに、
私の中にあった「ある感覚」と、少しずつ重なっていったのです。
これからを考えられない感覚
これからの人生を、考えられないこと。
どうなるものでもないと、諦めていること。
生きていることに、希望の種さえ見当たらないこと。
彼の語りを聴きながら、
私自身の心の奥底に沈んでいた「あの感覚」が、
静かに浮かび上がってきました。
ああ、これは――
私が普段から感じていた、あの感覚と同じだ。
「虚しい」では足りない感覚
虚しい、という言葉では、どうしても足りない。
ただ空っぽで、先が見えず、
何かを望もうとする力そのものが、立ち上がってこない感覚。
彼が「虚無」と呼んだものは、
私が日常の中で、肌身で感じていた欠落感そのものでした。
社会とのつながりが細くなるとき
当時の私は、仕事から少し距離を置いていた時期でした。
仕事とは、
社会との接点であり、
自分の役割であり、
他者との関係性でもあります。
それが急に細くなったとき、
自分が自分であれなくなるような、
足元が消えていく感覚に陥ることがあります。
引きこもっていた彼が放った「虚無」という言葉が、
そのとき、私の中で、はっきりと形を持って重なりました。
感情ですらない「何もなさ」
感情というよりも、
ただ、何もない。
どうなってもいいし、
どうにもならない。
生きていること自体に、
意味を見いだせない状態。
私はその場で、その痛みを、
自分のこととして「わかって」しまったのだと思います。
境界・防衛・巻き込まれ
心理学の世界には、
自分と相手を分ける「境界」、
傷つかないための「防衛」、
そして相手の感情に飲み込まれてしまう「巻き込まれ」
という言葉があります。
当時の私は、
彼が強い防衛の中にいることも、
自分自身の境界が揺らいでいることも、
頭では理解していました。
だからこそ、その場で返せたのは、
どこか当たり障りのない言葉だけだったのかもしれません。
私は彼の語りを聴きながら、
自分自身の虚無を見つめていたからです。
後から気づいたのではありません。
その瞬間に、
自分が巻き込まれていると自覚しながら、
それでも深く踏み込めなかった。
その無力感もまた、
私の中に残りました。
「一人で抱え続けなくていい」
現在、病院でのカウンセリングは、
数か月先まで予約が埋まっていることも珍しくありません。
そして実際に、
関係を築き、継続的に関われるようになるまでには、
さらに長い時間が必要になることもあります。
状態が重たい方ほど、
慎重な時間が必要なのは事実です。
けれど私は、
これほどまでに苦しい感覚を、
たった一人で抱え続ける必要はないと思っています。
体験を言葉にするということ
多くのnoteクリエイターさんが、
自らの体験を振り返り、
誰かのために言葉を差し出しているように。
私も、
今の私にできる形で、
この「虚無」の中にいる人の助けになりたい。
そう思っています。
カウンセリングは「日常の選択肢」
カウンセリングは、
特別な人のためのものではありません。
心が完全に壊れてから受けるものでもありません。
日常の中で、
こんがらがった思考を整理し、
形のない感覚を言葉にし、
奪われてしまった「自分の境界」を取り戻していくためのものです。
虚無の淵に、
たった一人で沈まなくていいように。
誰かと一緒に、
これからを考えていけるように。
言葉を取り戻すために
虚無の中にいるとき、
人は言葉を失ってしまいます。
でも、誰かの問いかけや、
誰かと時間を共にすることで、
止まっていた何かが、
ほんの少しだけ揺らぎ始めることがあります。
病院の予約が数か月待ちだったり、
そこまでではないけれど、
この感覚を誰かに預けたいと感じたり。
そんなとき、
日常の中で使える
「心の整理の場」として、
カウンセリングという選択肢を思い出してもらえたらと願っています。
ご案内
現在、公式LINEでは、
チャットでのご相談や、
個別のカウンセリングのご案内をしています。
お一人おひとりの物語と丁寧に向き合うため、
毎月お受けできる人数には限りがありますが、
もし今、
一人で抱えるのが苦しいと感じていたら、
まずはLINEから声をかけてみてください。
今すぐ相談したい方も、
いつかのためにお守りとして持っておきたい方も。
あなたのペースで、
つながっていただけたら幸いです。

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「言葉にならない感覚」
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自分の状態を知るためのガイドとして、必要なときに読んでもらえたら嬉しいです。
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🕊 自己紹介|Iカウンセリングルームについて
どんな人が、
どんな姿勢で、
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「相談するかどうか」の前に、
人となりを知りたい方へ向けた記事です。
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「読むカウンセリング」に近い位置づけで、
調子のいい日も、しんどい日も、
必要なところだけ拾えるよう構成しています。
🌱 最後に
どの記事も、
今すぐ何かをしなくていい前提で書いています。
虚無の中にいるとき、
人は選ぶ力さえ弱ってしまうことがあります。
だからこそ、
あとから戻れる場所として、
ここに置いておきます。
あなたのタイミングで、
必要なところだけ受け取ってもらえたら十分です。
おまけコーナー
アイコンの画像、そろそろ変えてもいいかなと思いつつ。
去年の私の写真から、
AIが作ってくれたアイコン画像があるのですが、
ちょっといい感じすぎて、
恥ずかしくて使えませんでした💦
こういうところも含めて、
今の私、ということで。

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