なぜ、私は幸せを遠ざけたのか?〜セラピストのカウンセリング体験記(愛着と見捨てられ不安)
みなさん、お疲れ様です。セラピストです。
私はいまでは公認心理師、臨床心理士として活動していますが、相談業務などのキャリアは15年近くあります。今日は、そんな専門家としての活動歴の中で、私自身の「こころの旅路」についてお話しさせてください。
セラピストである私が、カウンセリングを受けた理由
すでに相談業務に従事していた頃、公認心理師の資格取得や、さらなる知識を求めて大学院への進学を考える時期がありました。同時に、自分自身のこころの問題に向き合いたいという思いから、病院のカウンセリングを受けることにしたんです。
専門家を目指す立場でありながら、当時の私には、ある深刻なパターンがありました。それは、「自ら不幸を選んでしまう」という生き方です。こころの奥底に愛着や見捨てられ不安が根付いていて、せっかくの幸せを自ら遠ざけてしまうような行動ばかりをこれまで選んでしまっていたのです。
これは、以前投稿した『「一緒にいるのに、孤独を感じる私」—ASDと愛着障害の二人』に登場するサキの状況と、愛着の問題という点では親和性がある、非常に近い状態だったと言えます。(※サキは私のように不幸になる道ばかりを選んではいないと思いますが、根底にある感情は共通していると感じています。)←そういう設定にしました(笑)
カウンセラーはユング派の先生-「境界(バウンダリー)」の学び
私の担当をしてくださったのは、ユング派の先生でした。
セッションでは、夢やユングの布置(コンステレーション)の話などを通して、「私のこころがどんなところにむいているのか、一緒に探してくれた」ことの暖かさを感じました。

この経験を通して、カウンセリングの難しさも学びました。こころが開きすぎてしんどくなったり、自分の気持ちを開示しすぎるとつらくなったり、また、カウンセラーが上手く寄り添えていないと、さらに苦しくなってしまうこともあります。だからこそ、クライエントさんがつらい感情も含めて、適切に「境界(バウンダリー)」を保ちながら、ちゃんと話し合える間柄になることが何よりも大切だと、身をもって知りました。
ちなみに、この「境界を保つこと」が極端に難しいのが、境界性パーソナリティー障害の方々です。ドラマ『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』で描かれる「見捨てられ不安」を持つ人々の描写は、オーバーに見えるかもしれませんが、彼らが取る行動や感情の振れ幅から境界性パーソナリティー障害の方を理解するには、非常に役立つと感じています。
カウンセラーの先生とは「大学院修了まで話ができれば」という感じでしたが、ドクターの判断で院に入る前には終結しました。終結にも分離不安が働いたり、それはそれで物語が動くのです。
それでも、月日は流れ、たまたまネットで先生が開業されているのを見つけ、自分が心理士として働いていることを伝えたら、とても喜んでくれのは嬉しかったです。
専門家としての修行と、希望の布石
心理士の仕事は、何年たっても満足できなくって、誰しもが「もっとクライエントさんの役に立ちたい」と思っているのではないでしょうか。
昨日の研修でも、「こんな方でも思うの」とびっくりするほど、みなさん同じように口にされていました。これは、こころの専門家として共通のテーマなのです。
こころの専門家というのは終わりがない、修行のような道だと感じています。
ところで、私は大学院の実習中にEMDRという心理療法を体験しました。これは、当時の私にとってある小動物に対する強い恐怖心を、前とは比べ物にならないほど軽減してくれるという、てきめんな実績を残してくれました。この体験は、私自身の生きづらさを軽減する大きなきっかけの一つにもなりました。これにも私の自己理解や、教育分析的に受けたカウンセリングを通じた支援があってのことでした。
私は**「誰でも欧米のように気軽にカウンセリングに行けるようになってほしい」**という願いを持っています。EMDRがどんな体験をもたらしたのかは、またいつか詳しくお話ししたいと思っています。
カウンセリングは、こころを強くしてくれる1つの手段だと私は思います。
次のステップへ:回復の核心と物語の真実
そしてもう一つ、お伝えしたいことがあります。私は、一般的に言われる「毒親」の元で育ったわけではありません。親が病気で幼少期に亡くなってしまった。それはどうしようもないことですが、このような環境であったとしても、愛着障害になってしまうことがあるのです。その影響は、人生全てに及びます。そう思うと、もっと過酷な環境や経験をされた方がどれほど辛いのかと思うと言葉がありません。
だからこそ、長年の呪縛から自分自身を解放すことが必要なんです。
私がなぜ幸せを遠ざけていたのか。そして、カウンセリングでの気づきが私にとって、どのように行動パターンを変える大きなきっかけになったのか。
この回復の具体的なプロセス、そしてサキの物語の核心となる愛着障害や見捨てられ不安のより深い理解については、また改めて、詳しくお伝えしたいと思います。
辛い時は、誰かに頼ってください。
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
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偶然この記事にたどり着いた方も、
ここまで読んでくださったこと、
とても嬉しく思います。
この想いに共感してくださった方へ。
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