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くっついて、みんな幸せ。


ふとしたとき。
家族全員が、リビングに集まる。


夕飯を食べ終わって、子どもたちはそれぞれおもちゃを取り出し、遊び始める。
いつもなら、その隙に家事をすませようと慌てるわたしも、なんとなくそのままカーペットへ座り込む。
夫も、となりへ。
4人全員が、リビングにぎゅっと集う。
この瞬間が、とてつもなく「家族」だと感じる。



「ねえねえ、かかー?」と言いながら、すり寄ってくるのは長男。
ちゃっかりと膝の上に乗ってみたり、背中にもたれかかってみたり。
時には、ぐでーんと体ごと押し付けてきたりしながら、「あのね、今日な」と喋り出す。

口はいそがしくしゃべっていても、体のどこかをピトッとくっつけようとしてくるところが、いじらしい。
5歳。
生意気になりつつあっても、まだまだ甘えん坊。




そうやって、長男がわたしにくっついているのを見ると、「いやの!」と怒り出すのが次男である。
すぐにやきもち。
お母さんをとにかく独り占めしたい、自由奔放な次男2歳。

けっきょくいつも、優しい長男が次男のために席をゆずってくれて、次男がわたしの膝にドカリと座る。
長男は、夫とくっつきあう。

しかし夫は、長男を抱きかかえつつも、わたしにちゃっかりくっついていたりする。
つまり、4人はグルリとつながっているのだ。
ぎゅむぎゅむ。
リビングに団子のようにかたまって、もちゃもちゃと絡まる。


くっついていると、動きにくい。
暑苦しくて、ベタベタして。
息子たちは急に動くので、頭とあごがぶつかったり、突然お腹に乗られたり。
疲れているときは、「もう放っておいてくれ」と思うときだってある。

しかし、そんなことも忘れてしまうくらい。
4人でくっついているその瞬間は、まぎれもなく「幸せ」そのもの。

君たちと「家族」になれてよかった。
夫と結婚してよかった。
この子たちが生まれてよかった。
みんなで家族になれて、こうして家の真ん中に集まって、もちゃもちゃとくっつきあって笑いあえる「家族」であること。

それがどうしようもなく、ただただ、幸せな瞬間なのである。




育児に追い込まれていると、この「幸福」を忘れそうになる。

子どもたちが元気に育ってくれていること。
夫が、子どもたちを大事にしてくれること。
わたしのことを理解し、支えてくれること。
家族四人で、集える居場所があるということ。


忙しいと、どうしてもそれがわずらわしくなって、子どもたちにきつく言いすぎたり、夫に冷たくしてしまったりする。
「子育てが辛い」という気持ちばかり、膨らんでしまう。

でも、それだけじゃない。
「子育て」って、たしかに辛いことがいっぱいあるけど、それも本当なんだけど、それ以上の「幸福な瞬間」があるということ。
それもまた、育児の真実として、もっと前向きに発信していかなければならないなあ、と常々おもっていた。

だって、辛いばっかりだったら、人類は子育てをやめているはずだもの。
でもこうして、続いている。
ってことは、他では手に入らない何かを得られるんだろう、と信じている。



こんなことを書いたのは、神田ちあきさんの企画『子育てポジティブキャンペーン』に参加しようとおもったから。
「我が家のしあわせな瞬間」をテーマに、「読んでほっこりする記事」を書いてタグ付け投稿する、優しい企画。


ほっこりできたかどうかは分からないけど、わたしの感じる「我が家のしあわせな瞬間」について考えて、記事にさせてもらった。
これを書いたことで、何よりもわたし自身が「わたしって、幸せ者だなあ」とおもえた。
それこそ、この企画のすばらしさじゃないかとおもう。


わたしはこれまで、「子育てが辛い」という本や記事に、ずいぶん助けられてきた。
「わたしだけじゃないんだ」と思うことで、生き延びてきた。

だから、「note」では、わたしも正直に「子育てが大変なとき」のことを綴っている。

でも、そればっかりじゃないんだってことも、カタチに残したい。
そんな思いを抱いていたところに、この企画。
神田ちあきさんが、同じようなことを感じておられたと知って、心から応援したいとおもった。

子育てって、たしかに大変だけど、
子どもたちって、本当にとびきりかわいい。
笑えること、じーんとくること、うれしいこと、
実は、毎日のなかにたくさん転がってる。

神田ちあきさんの記事より引用


ほんとうに。
子育てのあったかいところ、日の当たるところが、もっともっと、知られていったらいいな。

雨が降る日も、台風の日も、あるけれど。
最後には、晴れるんだというところまで、ちゃんと伝えていきたい。


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