第3回 小学期の試練とフォローの気質
はじめに-発信への想いと前回のおさらい
こんにちは。REAPRA内部監査チームの滝です。これまで第1回と第2回では、幼少期のらしさの原点や、その土台となる安心感と信頼についてお話ししてきました。今回は、その続きとして、小学校時代に直面した試練やそこで育んだ「フォローの気質」についてお伝えします。
私がこの発信を続けるのは、単に過去を振り返るだけでなく、自分の変化の過程を共有し、多くの人が自分らしく挑戦できる場所を共に創っていきたいからです。特に私と同じように、周囲の期待や評価に揺れ動きながら、自分を抑えてしまう方に届いて欲しいという想いがあります。
変わりゆく安心感の揺らぎ
幼少期、私は長男として生まれ、家族3人暮らしの温かい環境で育ちました。祖父母や両親から過保護ともいえるほど大切にされ、ほぼ「私ファースト」の扱いを受けて育ちました。失敗を恐れず自由にのびのびと自己表現し、挑戦することができていたと思います。
しかし小学校に入学すると、当時の社会的背景もあり、詰め込み教育のプレッシャーや集団からの厳しい評価にさらされました。私は「特別でない」自分を強烈に感じつつも、「特別であるかのように見守られている」という複雑な安心感と認められなさの間で揺れ動きました。
学校生活では、仲間外れからの孤立を経験しました。強い者の顔色を伺い迎合し、自分の思いを抑えてでもなんとか仲間に入ろうと懸命でした。
また、中学受験期に入ると、優秀な子どもたちがもてはやされる一方で、勉強が苦手だった私は周囲と比べて自分が惨めに感じられました。「自分には価値がないのだ」という強烈な自己否定の価値観が心に深く刻まれ、その影響は今なお私の内面に根付いています。
この厳しい現実と価値観の中で揺れる心は、私の自己肯定感や自分らしさに対する理解を複雑にし、後の変容の出発点となりました。
周囲を思いやる「フォローの気質」
孤立への恐れや仲間への渇望から、私は強い者の意向を尊重し、グループの調和を優先して自分を抑える生き方を身につけました。これは自己防衛であるとともに、周囲を思いやる心の芽生えでもありました。
その結果、自分の本心よりも他者の価値観を優先し、自己犠牲的に振る舞いがちな心のクセが形成されました。
自己犠牲と自己卑下、そして前向きさの共存
小学校期は、自己否定や劣等感に苦しみながらも、必死に自分の良い部分を見つけ励ます心の闘いの時期でもありました。比較や嫉妬、自己卑下と両立する一方で、「何とか前向きにありたい」と望む気持ちも強く、折れずに生き抜く強さが少しずつ育ちました。
こうした矛盾した感情の共存は、その後の人生における「ありのままの自分を受け入れること」の重要性や、「他者の長所を認めること」と深く関連しています。自己成長の原動力となる、この内面の葛藤こそが私のマスタリーの始まりです。
経験が形成した他者との関係性と仕事への影響
この時期に培われた「他者を理解し調和を重んじる心」が、REAPRAで進める「共生する内部監査」という理念の核にあります。多様な価値観や背景をもつ人々が共に働き、互いに支え合いながら成果を創造する。これが、私自身の経験に根ざす信念であり、監査活動への深い動機付けです。
次回:REAPRAとは
次回は、私が現在所属している「REAPRA」について触れていきたいと思います。
