「16歳の私がニュージーランドで学んだ人生で一番大切なこと」〜距離が教えてくれた家族の価値〜
高校生の娘がニュージーランド留学6ヶ月で気づいた「家族の本当の価値」〜No challenge, no chance〜
はじめに〜迷っている保護者の皆さんへ
「子どもを留学に行かせるべきか」
きっと今、この記事を読んでくださっている保護者の方も、同じような悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。費用のこと、安全面のこと、そして何より「本当に意味があるのか」という不安。
私も6ヶ月前まで、両親からの「本当に大丈夫?」という心配の声を聞きながら、半ば勢いでニュージーランドに飛び立った高校2年生です。現在、ニュージーランドで2番目に大きな現地校に通い、これまで3つのホストファミリーを経験してきました。
今だから言えるのは、「あの時、両親が背中を押してくれて本当によかった」ということです。そして、留学を通して一番大きく変わったのは、家族への気持ちでした。
留学前の私〜喧嘩ばかりの毎日
正直に言うと、留学前の私と家族の関係は最悪でした。母とは些細なことで毎日のように喧嘩をし、父とは会話すらほとんどない状態。妹とも姉妹特有のいがみ合いが絶えませんでした。
「早く家を出たい」「一人になりたい」
そんな気持ちが留学への動機の一つでもあったのは事実です。家族なんて、いなくても大丈夫。一人で何でもできる。そう思っていました。
でも、それは大きな間違いでした。
3つのホストファミリーが教えてくれたこと
ニュージーランドに来てから、私は3つの異なるホストファミリーでお世話になりました。
1つ目のホスト: 最初のホストファミリーとの生活は、想像以上に厳しいものでした。文化の違い、コミュニケーションの取り方、生活習慣の違い。すべてが私には合わず、毎日がストレスの連続でした。ただ、家庭の雰囲気が私には合わなかっただけです。
2つ目のホスト: 友達のような関係性の家庭でした。自由度が高く、楽しい時間を過ごしました。
3つ目のホスト: 本当の家族のように接してくれる、温かい家庭でした。
それぞれ素敵な体験でしたが、この3つの家庭を経験して気づいたことがあります。
「私は、自分の家族の雰囲気が一番好きだ」
最も辛かった時期〜助けを求められない自分
特に最初のホストファミリーとの生活がうまくいかなかった時期、私は本当に苦しんでいました。でも、負けず嫌いな性格と、「留学がうまくいっていない」と思われたくないプライドが邪魔をして、家族に相談することができませんでした。
毎日、一人で抱え込んで、強がって、「大丈夫」と言い続けました。でも、本当は本当に本当に辛かった。
そんな時、学校の先生が両親に連絡をしてくれていたようで、ある日父から電話がかかってきました。
「辛い時はいつでもそっちに行けるから、いつでも言ってね」
その一言で、涙が止まりませんでした。
「ああ、この家の娘でよかった」
心の底からそう思いました。
「No challenge, no chance」との出会い
私の座右の銘は「No challenge, no chance」です。これは、中学時代に出会った大好きな英語の先生の言葉でした。当時は「かっこいい言葉だな」程度にしか思っていませんでしたが、留学生活で本当の意味を理解しました。
ニュージーランドでの毎日は、文字通り「チャレンジ」の連続でした。
英語で友達に話しかけること,帰り道を一人で覚えること,ホストファミリーとコミュニケーションを取ること,授業についていくこと,文化の違いを受け入れること・・・
「生きているだけでチャレンジがたくさん」という状況でした。
でも、このチャレンジを避けていたら、得られなかったものがたくさんあります。
留学で得られた最大の成長〜助けを求める勇気
留学前の私は、「一人で何でもできる」と思い込んでいました。でも、それは大きな勘違いでした。
留学生活では、知らない景色、わからないことばかりの毎日。間違えることもたくさんありました。最初は自分の力だけで何とかしようとしていましたが、それでは限界があることを痛感しました。
そこで学んだのは、「助けを求める勇気」です。
これは、単に「甘える」ことではありません。自分の限界を認め、適切なタイミングで適切な人に助けを求めることの大切さです。そして、助けてもらったら、今度は自分が誰かを助ける。そんな循環の中で、人との関係は深まっていくのだと学びました。
英語ができなくても伝わる〜笑顔の魔法
留学前は「英語が完璧にできないと、コミュニケーションは取れない」と思っていました。でも、実際は全く違いました。
確かに、リスニング力はある程度必要です。でも、単語がわからない時は、ボディランゲージや表情で伝えることができます。そして何より大切なのは「笑顔」でした。
正直、笑っていたらなんとかなる。
この発見は、私にとって大きな財産になりました。完璧でなくても、一生懸命伝えようとする気持ちと笑顔があれば、人の心は通じ合うのです。
家族との関係の変化〜距離が教えてくれた愛情
6ヶ月間の留学生活を通して、家族との関係は大きく変わりました。
物理的な距離ができたことで、これまで当たり前だと思っていた家族の存在の大きさに気づきました。喧嘩ばかりしていた母との関係も、今では心から感謝の気持ちでいっぱいです。無口だと思っていた父の優しさも、あの電話で深く理解できました。
家族は、私が世界のどこにいても、無条件で支えてくれる存在でした。そして、私もまた、家族の一員として愛されている存在だったのです。
チャレンジが与えてくれたチャンス
留学での数々のチャレンジは、私に多くのチャンスをくれました。
自立心の向上: 一人で問題を解決する力がつきました。
コミュニケーション能力: 言語の壁を越えて人とつながる力を身につけました。
柔軟性: 異なる文化や価値観を受け入れる心の広さを得ました。
感謝の心: 当たり前だと思っていたことの有り難さを実感できました。
国際的な視野: 日本という国を客観的に見る目が養われました。
そして何より、家族の愛の深さを理解できたことが、最大のチャンスでした。
保護者の皆さんへ〜私からのメッセージ
最後に、お子さんの留学を迷っている保護者の皆さんにお伝えしたいことがあります。
確かに留学は楽しいことばかりではありません。お子さんが辛い思いをすることもあるでしょう。親として、遠く離れた場所にいる我が子を心配する気持ちは計り知れないと思います。
でも、その「心配」こそが、お子さんにとって最大の支えになります。私の父がそうであったように、「いつでも帰っておいで」と言ってくれる家族がいることで、子どもは安心してチャレンジできるのです。
留学は、お子さんだけでなく、家族全体にとっての成長の機会でもあります。物理的な距離ができることで、改めて家族の絆の深さを実感することができます。
「No challenge, no chance」
チャレンジしなければ、チャンスは生まれません。でも、そのチャレンジを支えてくれる家族がいることで、どんな困難も乗り越えられます。
もしお子さんが「留学したい」という気持ちを持っているなら、ぜひその背中を押してあげてください。そして、遠く離れていても、いつでも帰れる場所があることを伝え続けてください。
きっと、想像以上に成長したお子さんが、心からの感謝の気持ちを持って帰ってきてくれるはずです。
私も、あと数ヶ月でこの留学生活を終える予定ですが、家族の元に帰ることを心から楽しみにしています。そして、この経験を通して学んだことを、これからの人生に活かしていきたいと思っています。
家族の愛情に勝るものはない。でも、その愛情の深さは、時には距離を置くことで初めて気づくことができる。
これが、私の6ヶ月間の留学生活で得た、最も大切な学びです。
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