アメリカは真珠湾攻撃、ドイツは第二次世界大戦ー留学で日本人に突きつけられる歴史
よく日本ではこんな話を耳にすることがあります。
「アメリカに留学すると、『真珠湾攻撃についてどう思う?』と聞かれる」
「ドイツに行くと、『第二次世界大戦についてあなたはどう考える?』と問われる」
果たしてこれは本当なのでしょうか。
最初に答えを言うと――事実です。
少なくとも、私が今留学しているニュージーランドでは、実際にそういう経験をしました。
ニュージーランドは「多文化・多国籍社会」と言われるほど、さまざまな国の人が集まっている国です。
同じ学校に、ニュージーランドは勿論のこと、他にも、韓国、中国、フィリピン、インドなど、色々な背景を持った人たちが当たり前のようにいます。
そんな環境のなかで、私は日本人として「歴史」について聞かれたり、意見を言われたりしたことがありました。
あるとき、中国人の友達と二人で遊んでいたときのこと。
急に「あなたは南京事件のこと知っている?」と聞かれました。
さらにこう言われました。
「私たちは日本人と話すときに直接は言わないけど、みんな思っているよ。南京事件では30万人以上の中国人が亡くなった。それに、日本の教科書にのっている写真で“日本が攻撃された”という内容のものは全部嘘で、それは中国が攻撃されている写真なんだよ。」
私はその場で返す言葉が見つからず、ただ聞いていました。その内容が、とても酷いわりには、日本の歴史の授業で南京事件を深く学んだ記憶はあまりなかったので、「日本の政府は隠したいのかな」とさえ思ってしまったほどです。
また別の日、韓国人の友達と話していたときのこと。
「私のおばあちゃんが昔、『日本のお寿司は美味しい』と言っていた」と彼女は教えてくれました。
私は「そうなんだ!日本に行ったことがあるの?」と聞き返したのですが、返ってきた言葉は予想外でした。
「その時代、日本は無理やり韓国人を日本に連れていき、労働させていた。だから私は日本の人は好きだけど、日本という国は嫌い。」
私は、何と答えればいいのか分かりませんでした。
私は、中国の子が言っていた、教科書や歴史認識については、私自身が詳しく知っているわけではありませんので、会話の内容が「事実」かどうか、私は判断できません。
でも、ひとつだけ確かに感じたことがあります。
――それは「日本が過去にしたことを、日本人として背負っていかなければならない」ということ。
私は戦争に直接関わったわけでもないし、何かを決断したわけでもありません。
でも、日本人として生まれたからには、過去の出来事を「なかったこと」にはできないし、むしろ向き合っていかなければならないのではないか、と思うのです。
ニュージーランドに来るまで、私はこういう質問をされるなんて想像もしていませんでした。
でも実際に体験してみると、留学は語学だけでなく「歴史やアイデンティティ」にも直結するものなんだと強く感じます。
だからこそ、これから留学する人にはぜひ「自分の国の歴史」を知っておいてほしいと思います。完璧に答える必要はなくても、相手の問いかけを理解し、自分なりの考えを持っていることは大切です。
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