見出し画像

留学先で「日本人」である自分に気づいた瞬間

日本では、周りは日本人ばかりで、自分を日本人だと意識する機会はないに等しいと思います。
でも、ニュージーランドは多国籍多文化国家でたくさんの国の人たちが混ざっているので、日本人ということを実感する機会が沢山あります。

ニュージーランドに来て半年が過ぎました。留学前の私は、「英語が話せるようになりたい」とか「海外の友達を作りたい」といった目標ばかりを考えていて、「自分が日本人である」ということを特別意識することはほとんどありませんでした。
でも、実際に異国で暮らしてみると、思いがけない場面で「日本人である自分」を強く意識するようになりました。それは、派手な出来事ではなく、日常の何気ない一コマの中に突然現れるのです。

クラスでのディスカッション
エンザックデイの時にホストファザーについていき、式が終わった後で、第二次世界大戦について聞かれました。私に向かって「日本はどうして戦争に参加したの?」と聞いてきたのです。私はその場でうまく答えることができませんでしたが、私の知っている知識の中で、日本はだんだん戦う力がなくなってきて一か八かで真珠湾を攻撃した、と答えました。
その瞬間、私は“個人のShiori”ではなく、“日本人代表”として見られているのだと痛感しました。自分の国の歴史について答える責任のようなものを感じ、同時に日本についてもっと知る必要がある、と強く思いました。
日本にいるときは「日本人である自分」を特別意識することはありませんでした。けれど海外に出ると、当たり前のように背負うことになるのです。

小さな日常の場面で
「日本人である自分」を意識させられる瞬間は、大げさなテーマだけではありません。日常の中にこそ、たくさん隠れています。
私はホストファミリーの家で食事をするとき、いつも日本語で「いただきます」「ごちそうさまでした」と言っていました。最初は「何て言ったの?」と不思議そうに聞かれましたが、「日本では食事の前後に必ず言う言葉なんだよ」と説明すると、ホストファミリーは「素敵な習慣だね!」と笑顔で返してくれました。
そして、
「Shiori、それって宗教的な習慣なの?どこかの宗派に入っているの?」
私は驚きながら、「いいえ、宗教じゃなくて、日本では誰でも普通に言うんです」と答えました。するとホストマザーは目を丸くして、「文化として根づいているなんて本当に面白い!」と感心していました。
日本にいるときは当たり前すぎて気にもしなかった言葉が、海外では特別な意味を持つ。自分にとっての“当たり前”が、他の人にとっては「文化」として映る瞬間でした。
確かに、キリスト教の人たちはご飯を食べる前に「Thank you for the father...」ということを唱えます。

アイデンティティに悩んだとき
もちろん、誇らしい瞬間ばかりではありませんでした。ニュージーランドの同年代は自己主張がとてもはっきりしていて、授業中でも堂々と先生に意見を言います。私は日本の学校で育ってきたので、最初はその雰囲気に圧倒され、発言すること自体に大きな抵抗がありました。
そんなとき、クラスメイトから「日本人だからシャイなんでしょ」と軽く言われたことがありました。悪気がないのは分かっていても、性格まで“日本人”で一括りにされることに、少し悔しさを感じました。
でも、それをきっかけに考え方を変えました。確かに日本人は控えめかもしれない。でもそれは「相手を尊重する」という大切な価値観の表れでもあるのではないか。そう気づいてからは、自分の「日本人らしさ」を短所ではなく長所として伝えていこうと思えるようになりました。

留学を通して見えたもの
ニュージーランドで過ごすうちに、「自分はどう見られているか」「自分が日本から持ってきた文化は何か」を自然と考えるようになりました。
アイデンティティは単に国籍で決まるものではありません。でも、海外で生活する中では「日本人としての自分」が常に意識され、そのことが行動や考え方に影響してきます。
「日本人だからダメ」ではなく、「日本人だからこそできること」を探す姿勢。それが、今の私にとっての大切な学びです。たとえば、礼儀や感謝の言葉を大切にすることは、日本人として自然に身につけてきた強みです。それをニュージーランドの人たちと共有すると、むしろ「いいね」と評価されるのです。

留学に来ていなければ、自分が「日本人」であることをここまで強く意識することはなかったでしょう。(ほんとうに、こんなに日本人を意識したことはなかった!!!笑)海外で暮らすからこそ、日本を外から見る視点が手に入ります。

「日本人としてのアイデンティティに気づく瞬間」は、特別なイベントではなく、日常の何気ない場面にたくさん潜んでいます。それは時に誇らしく、時に悩ましくもありますが、確実に自分を成長させてくれる出来事です。
これからもニュージーランドでの生活を通して、「日本人の自分」をもっと深く知りたい。そして、いつか誰かに「日本人ってどんな人?」と聞かれたときに、自分の言葉でしっかり伝えられるようになりたいと思います。結構面白い議題!

あなたは、日本人ってどんな人だと思いますか?

いいなと思ったら応援しよう!

🇳🇿Shiori | 高校3年17歳 | ニュージーランド留学から帰国したよ | そして世界へ狂言を いただいたチップは、ニュージーランドでの留学中に日本が恋しくなったときに🍡🍙日本のお菓子や食べ物を買うために使います😊

この記事が参加している募集