「母になる」前の私へ~本田健さんの一言から始まった魂の旅②~
第4章:祖母を探して ~「名前しか分からない」から始まる旅~
「ご先祖さんと繋がりなさい」
健さんの一言の意味が掴めず、戸惑いながらホテルに戻った。
どう繋がったらいいのか分からない。でも「絶対に疎かにしてはいけない」と自分の中のどこから警告のような声が聞こえた。
健さんの合宿ではホテルが用意されていて ランダムに部屋とメンバーが決められていた。その日 初対面の同室になったその人は、見えない世界を感じ取り、産土神社を鑑定する開運師だった。
まるで 健さんとの会話も 私がご先祖探しをすることも、初めから決まっていたことのような
そんな不思議な出逢いに鳥肌がたったのを覚えている。
合宿で出逢った鑑定士の彼女に相談して
まず祖母の戸籍を取り寄せると同時に
産土鑑定をお願いした。
残念ながら戸籍は除籍されてるので
辛うじて名前が分かっただけだが、
母の名前と最初の一文字が一緒だった。
その一文字だけで、私の中の祖母への印象が
ふわりと変わった。
「お母さん、あなたは愛されてたよ」
裏切られた、捨てられた、と
思い込まされて育った母に
言葉では伝えられそうにないけれど
・・・そう感じた。
過去が浄化されるようだった。
それ以上の情報はもう要らない、
そんな気がした。
しばらくして、彼女にお願いしていた
産土と鎮守神社の鑑定結果が届いた。
そこには沢山の神様やご先祖様に応援されている私がいた。
「・・・見えないけれど私も守られていた」
言葉にならない安堵感、みたいなものが溢れた。
それからは鎮守の神様、産土の神様、
そして祖母の名を呼んで祈りを捧げるようになった。
ただ静かに手を合わせる時間の中で、
少しずつ自分の中の何かが呼び覚まされていくのを感じていた。
――この祈りが、思いもよらない《気づき》へとつながっていくことを、
このときの私はまだ知らなかった。
第5章 導かれるように ~ 神社で見えた人生の課題~
合宿に行く前から、私は神さまのことになぜか
惹かれていた。
「なぜ私はここに生まれたのだろう」
「何をしたくて生きているのだろう」
そんな問いが、静かに胸の奥で動き出していた。
何かに突き動かされるように、古神道の本を開き
夢中になって神話や在り方を読み耽っていた。
「人生を変えたい」「本当の自分で生きたい」と決めたあの日から、
静かに見えない歯車がゆっくり回りはじめていたのかもしれない。
身体から心へ、そして魂に
興味の矛先は内側へ内側へと向かっていた。
健さんの合宿で出会った開運師の彼女とも
魂について一晩中語り合った。
「魂が喜ぶ方向に生きると、自然に導かれていくのよ」
その言葉に背中を押され、私は旅に出ることを決めた。
高千穂、伊勢、奈良・・・有名な聖地を訪ね歩くうちに、
ふいに「自分と縁のある神さま」に巡り合うことが多いことに気づいた。
彼女の鑑定で知った産土神は恵比寿さまだった。
日本創世の神の子でありながら、
障がいを持ち 海に流された神。
それでも後に海の神として、
そして商売繁盛の福の神として
人々に愛された神さま。
その物語を知ったとき、
胸の奥で何かが静かに震えた。
――逆境にあっても、再び立ち上がる。
――経験をバネに人々を笑顔にする。
「私もきっと、再生の力を受け継いでいる」
そう思えた時、これまでの困難と行く先に意味が見えはじめた。
少彦名神さま(幼少期の恵比寿様)が凛と立つ姿に
胸の奥が静かに満たされていった。

見えない力や潜在意識に興味を持つ中で、
不思議なカードに出逢った。
《シンクロニシティカード》
そのカードは、まるで私の次の扉をノックするように現れた。
突然現れたカードに心を鷲掴みにされた。

宇宙から見る地球の美しい画像。
・・・シンクロさせて読む高次元宇宙からのメッセージ?
「直感や感じ取る力を磨きたい」と思っていた私に、
まるで見えない誰かが「これだよ」と差し出してくれたように感じた。
1月に出逢ってすぐにマスター資格まで進んだ。
「導かれている」としか思えないスピードで学んでいった。
このカードは、人を読むようでいて、実は自分の内面――
ハイヤーセルフ(高次の自分)を深く見つめる鏡だった。
「もっと深く、自分の内側を見なさい」そんな声を何度も受け取った。
意識を内側へと向けるうちに、自然や動物そして先祖から受け継ぐものへの感謝の心が静かに湧いてきた。
母の家系にも、私自身にも、たくさんの苦労や悲しみがあった。
けれど、その流れの中で私はバトンを受け取ったのだ。
神さまの物語の中に自分の人生を見つけ、
心の深いところに繋がったとき、
私は初めて【家系に受け継がれるテーマ】というものを意識した。
見えない力や存在を感じるうちに、
私は「何か大きな流れ」の中に生かされていると感じるようになった。
神さまもカードも、いつも私に同じメッセージを届けていたのだ。
――すべては見えない糸で結ばれている。
祖先も、母たちの祈りも、そして私も。
その流れの中で、私は「再生のバトン」を受け取った。
それは、母の系譜へと続く“魂の記憶”へと導かれる始まりでもあった。
第6章につづく
ここまでお読み頂きありがとうございました。
「母になる」前の私へ~本田健さんの一言から始まった魂の旅①~は
こちらからお読み頂けます
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